見立多以尽  いっぷくのみたい

見立多以尽 いっふく のみたい 明ぬうちにと葛城の。神ならねども束縛(しばられ)し。雇夫(つとめ)の躬(み)ゆえ店(たな)の首尾。計つて帰す後朝(きな/\゛)にさぞ今ごろはと相思草(おもひぐさ)。くゆらすむねのけふりぞ細けれ

箱根霊験躄仇討 瀧の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856566 参考 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856448 (箱根霊験躄仇討 十一段目) 2 箱根霊験瀧の段「てこそ入にけり 忠孝の身にも因果は廻りくる片輪車の飯沼を 乗せて綱手を初花が 引も 3たよはき女気に…

大阪錦新話 第一号

羽前の国山形に、旅籠屋又兵衛といへる者は相応にくらせしが、六年まへに東京より女義太夫が来て興行せしに、おあさといへる義太夫に、うつゝぬかして又兵衛は、素直な女房をおきざりに、出奔んなして横浜で、おあさと二人くらせしが、追々金もつかびすて諸…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ③

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 42挿絵 ちうしやうどのをはじめて。おかしくぞきゝ給ふ。其のちはつくしき物ども。箱のなかにいれて。ひめ君のかたへとてつかはされける。ひめたち御らんじて。おほくの物をみつれ共。これほどめづらし…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ②

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 22挿絵 かどのほどより。あなめでたやをんなごはもつべき物なり。こくしの御しうとになるぞや。みな/\よういして御とも申せと申つゝ。むすめにむかひて申やう。さて/\めでたきことなり。いちいちに…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ①

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 3それむかしが今にいたるまで。めでたきことをきゝつたふるに。いやしきもの。ことのほかになりいでゝ。はじめよりのちまでも。ものうきことなくめでたきは。ひたちのくにに。しほやきのぶんすあyと申…

見立多以尽  もつと降せたい

見立多以尽 もつと 降せたい 客の量目(くわんめ)をひく三味線の。糸し可愛も止吹(やまぶき)の色には出さぬ体(ふり)ながら。光りをたのむ金春の。雨故借る簑布団八重か一重かしら紙に。包んだまゝの楮幣(ぺらさつ)を。上から探(おし)て荷(かゝへ)…

見立多以尽  御座つきをつけたい

見立多以尽 御座つきを つけたい 松は大夫の打かけは蔦の模様に藤色の。チンテンとんだ面白い。遊びも初手は交際(つきあひ)がいつか増長(こう)じて陰密(こつそり)と。おやかましふの声も絶(たえ)。話のやうな文がらを。綺語(のろけ)の種に巻かへし…

平家女護島 第二 (俊寛)

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html イ14-00002-723 23 左頁 第二我門に千尋有陰と詠ぜしも 平家に繁る園の竹 入道相国の御娘中宮御産のあたり月 御産所は六はらの池殿にて 兼ての御祈祷御室東寺天台座主を始 御願寺十六ヶ寺 いせ住吉加…

浮世十二支 まけて戌

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申しあげます。 干支に因んで読んでみましたが、いやも、酷い云われよう。なんの根拠もなくただ犬の性質を人に、しかも女性に限って当て嵌めようとしているだけで、 たまたま戌年に生まれついたが為に…

摂州合邦辻 下巻 合邦庵室の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html イ14-00002-452 (参考 イ14-00002-451) 下巻 35 左頁四行目 (合邦庵室の段)「立帰る 願以此功徳の音止(こへやむ)が回向の向(もうし)上げ百万遍の同行中座並上下の差別なく 心姿安居の岸はづ…

見立多以尽 どふもねむッたい

見立多以尽 どふも ねむッたい 唐土に日に三たびねぶる柳あり。之を号(なづけ)て眠柳(みんりやう)といふ。人に比(たと)へていふ時は。依るを以て昼の出稼に。春初鴉の声をきかず。秋桂花(あさがほ)の盛見す。昨日に今日と替(かはり)ゆく。客に枕は…

摂州合邦辻 下巻 万代池の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html イ14-00002-452 (参考イ14-00002-451 ) 下巻 25 (万代池の段)一つ千余回の法(のり)の花始めて爰に咲匂ふ 上宮太子の救世(くせ)の恩末世の衆生御誓ひに 洩れず詣でる貴賤都鄙(とひ)殊更衣更…

摂州合邦辻 上巻

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html イ14-00002-452 (参考:イ14-00002-451) 上巻 (住吉社の段) 2 摂州合邦辻 座本豊竹此吉住吉の岸の嵐も霞むらん 遠里小野と聯(つらね)しも早立替る霜月下旬 四社明神の鎮火祭和光のかげの瑞籬(…

悪虫さん

9月21日放送 人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!【超レア名字】 悪虫(あくむし)さんのコーナーより「寄進状」。 全部読めぬまま中途半端で降参。毎日にらめっこしてもわからんものはわからん。 あくむし殿のきしん状 立申候 御道場きしんの事八戸…

野崎観音の石碑

字のクセが凄いぃ~ 。 野崎詣は屋形舟で参いろどこを向いても菜の花盛り意気な日傘にや蝶々もとまる呼んで見ようか土堤の人 「野崎小唄」の一節だそうです。 は・菜の花・意・に・蝶々・土堤(土手)が読めなかった。 野崎観音慈眼寺 大阪府大東市野崎

競勢酔虎傳 柏瀬茂右衛門

競勢酔虎傳(けいせいすいこでん) 柏瀬茂右衛門(かしはせもえもん) 直(すぐ)なる物は立。曲れるものは倒るゝと。大義を妄(みだ)りし過激暴動。官軍に抗して砲戦数発を交へる中に。一騎突然切入て揮(ふる)ふ猛虎の勢ひも。終に倒るゝ屏風坂直(すぐ…

近世狭義伝 生魚長次郎

近世狭義伝 生魚長次郎(なまうをちやうじらう) 長次郎は素鎌倉の産 魚を鬻(ひさい)で産業(なりはい)とす 力量(ちから)数十人に敵し生活逹(せいくわつだつ)なりしが いさゝかの口論により人をあやめ谷七郷に身をおく処なく下総に走り海上郡(うなが…

近世狭義伝 猿の傳次

近世狭義伝 猿(ましら)の傳次 傳次は清滝如きが下に立べき者ならず 本性姉崎傳次郎光次とて由緒ある武士の二男ながら賭と淫酒に身を持崩し 終に溢(あぶれ)者の群に入ぬ 素(もと)より武芸十八段の印可を究め 打物取ては双(なら)ぶものなし 其上忍術に…

好色入子枕 巻の五(三)身請講の懸銭

詠んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 巻の五 10/16 左頁 (三)身請講の懸銭思ふ中の競べものたいせつにおもふてくだんすのと。こちのいとしいのと。そちのほか心の有と。此方(こち)のつゞけかひにする客の有と。そちの…

好色入子枕 巻の五(二)大振袖の手代

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 巻の五 6/16 左頁 (二)大振袖の手代当世のはやり物正法寺の日親上人もよい場所にいられて生玉のもどり足万歳彦八に。ついやしたるあまり銭を十二灯につみ三津寺の観音も役者子供の信…

好色入子枕 巻の五 (一)作り花屋も一時

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 2/16好色入子枕 目録(一)作花屋も一時 紙子も火打の火 はりなき腹切(二)大ふり袖の手代 番組は松風 なみたの村雨(三)身請講の懸銭 はじめのさゝやき 後の正月 3/16 左頁好色入子…

寿式三番叟

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856506 2 式三番叟夫 豊秋津洌の大日本 国常立の尊より天津神七世の後 地神の始天照す太神 岩戸に籠らせ給ひし時世は常闇と成けらし 其時に四方津神 3八百万の御神達 神集めに集め給ひ燎火を たいて庭神楽 神す…

傾城恋飛脚 新口村の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1035138 2傾城恋飛脚 新口村の段節季候(せきぞろ)だい/\ だい/\は節季候 おめでたいは節季候 通らしやれ/\親方衆と違ふてこちとらは水呑 3百姓 こなた衆にやる米はないわいのと つこど(無愛想)に云は…

ひらかな盛衰記 松右衛門内より逆櫓の段

読んだ本イ14-00002-696 (松右衛門内) 55行く空の 難波潟あし火焚家(たくや)の 片庇 家居には似ぬ里の名や 福嶋の地はおしなべて世を海渡る舟長の 有が中にも権四郎とて年も六つを十かhりの 松右衛門といふ通り名は養ひ聟に譲りやる 門に目充ての松一ト…

義仲寺 その2

義仲寺境内の歌碑 行春をあふみの人とおしみける 行く春を近江の人と惜しみける おしみける 展示室の掛軸 大津絵の筆のはしめは何仏 大津絵の筆の始めは何仏 歌碑 いく夜寝ぬ身のおろかさよほとゝきす朴因居士 幾夜寝ぬ愚かさよ不如帰 ほとゝきす 朴因居士

ひらかな盛衰記 三ノ口 笹引の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856522 245 左頁四行目 「立さはく かぜも はげしき 夜半(よは)の空星さへ雲に 246おほはれて 道もあやなく物凄き裏は田畑を隔ての大藪 押合けかき分け 忠義一途にかい/\敷 お筆は片手に若君抱き山吹御前の…

ひらかな盛衰記 三の口 大津宿屋の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856522 221宿屋笹引の段盛衰記 三の口 222 左頁 ひらかな盛衰記 三の口東路をのぼり下りの 旅人も二つと三つに追分や大津に並ぶはたごやの 棟門(かど)多き其中に名高き関の清水やが 得より 223奥に客留て 料…

義仲寺

旧東海道の辻に立つ道標 はせを翁の墳 是より二丁 (芭蕉翁) 側面に「右 義仲寺」とあります。 義仲寺 (ぎちゅうじ) 滋賀県大津市馬場 (左)朝日将軍木曽義仲?墓? (中)はせを??? きそよしなかおんはかところ? 義仲公墓 巴塚 芭蕉墓 歌碑 古池や…

ひらかな盛衰記 初段 義仲館の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp イ14-00002-696 義仲館の段 7時なれや 九重の空も閑(のどけ)き春の色 霞こめたる桧皮ぶき 美麗を尽し手を尽す木曽殿の御館には御長男駒若君三つの長生(おひさき)いりはし わけて母君山吹御前 御寵愛浅からず付…