日高川入相花王 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 93(右頁5行目) 第五孔子季氏を謂(のたまは)く八佾(はついつ)にして庭に舞はず 是をも忍ぶべくんば 孰(いづ)れをか忍ぶべからさらん 左大臣藤原の忠文猪熊通りに別殿 をかまへ …

日高川入相花王 道行思ひの雪吹 (附・渡し場の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 77 道行思ひの雪吹(ふゞき) つまづきし 石も他生の縁の端 むすぼふれたる 身をしる人もなし しる人は 哀れと思へ桜木の ちりてちはつの御姿ならはぬ 旅の苦をこして 恋路/\が 身の…

日高川入相花王 第四

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 69 第四むかし/\此所に真那古の庄司といふ者有 頃しも春の始めつかた熊野三所権現に あゆみをはこぶ諸人(もろびと)の 往来(ゆきゝ)に宿の施しは誠に出家侍の 屋敷は余所にかはり…

日高川入相花王 第三

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 41(左頁) 第三心は文字に書かるれど絵にかゝれぬを心といふ 三徳を備へ五常を去らぬ 六孫王経基のおはします 八条の訴目館(そめやかた) 北の方真弓御前君子のよきたぐひとや 夫を…

日高川入相花王 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 22(三行目) 第二 顕はせり花の都の邉りにも狼谷といふ名有 熊野山家の育ちにも容儀たいはい心はへ清きを家の通り名や 真那子の庄司清次が 一人娘に清姫迚 今年二八の春過ぎてなつき…

日高川入相花王 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 2 日高川入相花王 (第一)此花は是人間の種にあらず 瓊樹(けいじゆ)枝頭(しとう)第二の花と 親王に題すからうたの言の葉草はかはらねど 唐土人(もろこしびと)の目にふれぬ 我朝…

増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856422 2浄瑠璃は音声の曲節と文章の妙味を相湏(ま)ちて感興を起さしむるは世の普く知る所なり 今回発行する此懐中浄瑠璃五行稽古本は古来の五行本にならひて特に朱点を附したるは珎しうも新きうへに体裁いも…

日本振袖始 第五 八雲猩々 (附・大蛇退治の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 77(左頁) 第五 八雲猩々 すでにじこくも夜半の雲 天をこかせる篝の煙 谷ふかふして嶺そびへ 山水たぎる皺(ひ)の川上 八つのもたひにとく酒をたゝへ 影をうかへる高棚に 五重のあら菰し…

日本振袖始 第四 素戔鳴の尊道行

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 61(左頁) 第四 素戔鳴の尊道行さる程にそさのおの尊 そみんが宿を御出有 旅よりたびに出雲路や きのふの八重のしら雲を けふの山路とふみわくる 人めのせきのせきもりも とがむとしもは…

日本振袖始 第三

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 42(左頁) 第三あしはらやあめつち人もひらけそめ さかえにけりなさかほこの しづくのたま水のかゝるときしもうまれきて たみもゆたかに田かせは 稲はやつかにあは麦も にぎはひまさる秋…

日本振袖始 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 24(左頁) 第二万古(ばんこ)目前の境界懸河渺々(べう/\)として巌(いはほ)峨々(がゝ)たり山又山いづれの?(たくみ)か青巌(せいがん)の形を削りなせる 水又水誰が家にか碧潭…

塩浜

塩浜 BS朝日「歴天」より。出典不明。 番組は、天候が歴史の節目にどう作用したかを探る内容で、源平の合戦と忠臣蔵が取り上げられており興味深かったです。画像は、浅野・吉良それぞれの領地の赤穂と三河ともに塩の産出が盛んであり、元来その製法を巡って…

日本振袖始 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 3 日本振袖始 (第一)作者近松門左衛門天照大神に奉る 四月九(なが)月の神御衣(かんみそ)は和妙(にぎたへ)の御衣(みぞ)広さ一尺五寸 荒妙の御衣広さ一尺六寸長(たけ)各々四丈 …

新版歌祭文(4) 油屋の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 42 油屋の段難波詠めの 其中に名に大坂の鬼門角 油のしめ木引しめて異見の種も後家育ち 山家屋へ嫁入の日数せまりし大年の 払ひは宵に片付けて春を寿ぐ注連飾り松の 盛砂 高盛の飯椀つ…

新版歌祭文(3) 下の巻 長町の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 34(左頁) 下の巻 長町の段鬼は外 福は内 打納めたる日暮から 昼を欺く長町の夜見せ売物家々の春を請取り賃づき屋 賑ふ臼取り杵の音 とん/\?(とふから・繁?)せつきにくる 下女…

新版歌祭文(2) 野崎村の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 15 野崎村の段年の内に春を向へて初梅の花も時しる野崎村 久作といふ小百姓せはしき中に女房は 万事の限りの膈病(かくやまひ) 娘おみつが介抱も心一ぱい二親に 孝行臼の石よりも堅い…

新版歌祭文(1) 座摩社の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 2 おそめ 久松 新版歌祭文 作者近松半二 座摩社の段敬白(うやまつてもふす) 難波の里の大社(やしろ)座摩明神の鳥居前(さき) 張廻したる一構へは手の筋失せ物走り人息もすた/\…

新版歌祭文 野崎村の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856461 3 新版歌祭文 上の巻二段目の切 野崎村の段引立て入りにけり行に娘は気もいそ/\ 日頃の願が叶うたも 天神様や 4観音様 第一は親のお蔭エゝこんな事なら今朝あたり髪も結うて置かう物鉄漿(かね)の付…

大塔宮曦鎧 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 88(右頁6行目) 第五 かゝやけり日西天に没すること三百七十余ヶ日 大凶変じて一元に帰すといふ 聖者(じやうじや)の末来記当たれるかな 西国の官軍等天皇をうばひかへし はりまの国…

大塔宮曦鎧 第四 

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 67(左頁) 第四 大塔の宮くまのすゞかけもろ共に あはれと思へ 山ざくら 花に心をそみかくだの 姿にかへて大たうの 宮もわらぢのたび衣 今ぞはじめてみくまのゝ さきにおちつくあても…

大塔宮曦鎧 第三 (身替り音頭の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 53(左頁5行目下) (身替り音頭の段)天てらす 月日の種の御身にも 世のうき雲におほはれて まだ八歳の若宮御母君 楚(そ)の囚れといたはしくも永井右馬頭 宣明に預られめぐりきびし…

大塔宮曦鎧 第三 (六波羅館の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 44(左頁) 第三 (六波羅館の段)都なる女あり車を同じうす 顔(かんばせ)蕣(あさがほ)の花のごとしとうたふ 鄭衛の二風(じふう)道を蕩(とらか)し国を賊(そこな)ふの淫声と…

大塔宮曦鎧 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 24(左頁) 第二臣として不忠成は子として不孝成に同じと 田氏が母の確言誠なるをや 両六波羅の下司(したづかさ)斉藤太郎左衛門尉利行 決断日の外も休みなく六はらの北殿 常盤駿河守…

大塔宮㬢鎧 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 2 (第一) 太平紀 網目 大塔宮曦鎧 近松門左衛門添削 作者竹田出雲掾 松田和吉舜に錐を立るの地なけれ共天下をたもち 禹(う)に十戸の聚なけれ共諸候に王たり 上三光の明をおほはず …

絵本太功記 六月九日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 65(左頁) 同九日の段徳は咎轍(きうてつ)に勝ち凶邪を除くとかや されば真柴久吉中国の大敵を攻め付んと 水をもつて手をぬらさず忽ち和睦相調日大物の浦に着陣有り武名の 程そ類ひ…

絵本太功記 六月八日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 62(右頁6行目) 同八日の段 都の 空へと 供奉しけりあはれむべし英雄の武将刃の露と消て行 内大臣春長公けふ一七日の大法事と 老若男女わかちなく 参詣群集を当てにして見せ物 軽業力…

絵本太功記 六月七日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 49(左頁2行目) 同七日の段 大内山へと 急ぎ行接花随縁(せつくはすいえん)真実に無量の恵み漏れざれ共 仏敵猛威の春長に世を狭められ鱸(すゝき)重成 無念ながらも杉の森砦をかま…

絵本太功記 六月六日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 44(左頁) 同六日の段扨も逆賊武智光秀 多年の恨一戦に春長父子を打奉り 妙心寺に砦を構へ勝ほこつたる諸軍の勢ひ 供に威風を顕して備へ厳しく守りいる 中央には光秀の母さつき 褥の…

絵本太功記 六月五日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 33(2行目) 同五日の段聞(門夕)鱗山揮(ぶんりんさんぎ)一同して風雨烈しき中国の 物騒がしき蛙が鼻 久吉公の陣館 乱杭高垣幕ゆひ廻し 兵具ひつしとならべしは 事厳重に見へにける…

絵本太功記 六月四日

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-093 29(左頁2行目) 同四日の段東魚来つて四海を呑む 西鳥来つて東魚をくらひ 四海既に穏やかならざる 戦場の地の理を窺ふ山づたひ 近習召連れ隆景は しづ/\谷間に立休らひ ヤア/\旁 …