仮想空間

趣味の変体仮名

国芳

美盾十二史 卯 足柄山の姥

https://dl.ndl.go.jp/pid/1301737 卯 足柄山の姥(あしがらやまのやまうば)春は青柳の糸繰(くり)ため 秋は月下に機織(はたおり)ぞなく 我(わが)子を育(そだつ)る百折千魔(ひゃくせつせんま) 赤き心は梢の紅葉(もみち)か みさほ(操)正しき雪…

そめいろづくし 国芳

そめいろ づくし 「ねこ しぼり」「鼠 ねづみいろ」「熊 くろ」「たぬき ちやいろ」「猪 はないろ」「狐 こん」「りす ぶどうねづみ」 一勇斎国芳戯画

猫飼好五十三疋 国芳

みゃう飼い好五十三匹 其まゝ地口 猫飼好五十三疋(みやうかいこう五十三びき) 上 日本橋 二本ざし品川 白うを川崎 かばやき神奈川 かぐかは程ヶ谷 のどかい戸塚 はつか大礒 おもいぞ藤澤 ぶちさば平塚 そだつか小田原 むだどら三島 三毛ま沼津 なまづ原 ど…

甲越勇将伝 上杉家廿四将 本庄越前守繁長 国芳

越前守繁長は謙信虎千代の幼年より補佐したる実に開国の元老なりされば彼大戦には海津の押に屯なししが西条山の武田勢追々川中嶋へ帰着なし午の刻過る頃より味方の籏色甚あしく大将の萊菔折懸の馬印敵中に漂ふ さまを遥に見て籏本を救ずんはあるべからずと川…

開運出世合体七福神 国芳

開運出世合体七福神 桶(?) 屋 大黒に似たりにたりと打笑ふ六福神をよせしすかたえ 一勇斎国芳戯画 大黒に似たりニタリと打ち笑う 六福神を寄せし姿絵

年が寄っても若い人だ 国芳

年が寄ても若い人だ よく子ているものを丑ろから寅まへてむだをゆ卯ので誠にはらか辰よいゝゆめを巳て午くねてさむくなつたらたれかよくおこつた未ばんを入てくんな申はうれしいがひ酉でたれも戌からもう亥いとおもつてよくねたらだれだかこんなに顔を干支た…

百人一首の内 大納言経信

百人一首之内 大納言経信 夕されば門田のいなばおとづれてあしのまろやに秋風ぞふく 金葉集秋の部に入る この詞書は師賢朝臣の梅津の山里に人々まかりて田家の秋風といふことをよめるにとあり 夕さればは夕暮のさまなり芦のまるやとは芦にて造れる家にてその…

甲越勇将伝 武田家廿四将 三討死之内 諸角豊後守昌清

甲越勇将伝 武田家廿四将 三討死之内 諸角豊後守昌清 甲陽廿四隊大将の中智勇は他人の右に出戦場数か度の強者なり川中島の軍味方大に敗れ大将既に危しと見えけれは此所に命を擲て主君を救ひ奉らんと手勢勝て一千余人真丸に備を立渦巻立たる敵中に会釈もなく…

枕辺深閨梅

歌川国芳 枕辺深閨梅(ちんぺんしんけいばい) 曲亭馬琴作『新編金瓶梅』のパロディ 「もっとうえのほうをきつくついてねまでいれて物てかきまハしておくれアゝアゝいきがはづむほどいゝ/\/\ もっと上の方をきつく突いて根まで入れて物で掻き回しておく…

百人一首之内 崇徳院

歌川国芳画 百人一首之内 崇徳院 瀬をはやミ岩にせかるるたき川のわれてもすえに あはんとそおもふ 詞花集恋の部に入る こゝろハ瀬のはやき川の水の岩にせゝかれて左右へわかれても 末にハまたあふものなれどつらき人にわかれてハ後にあひがたき習ひなるをわ…

国芳自画像

御そんじの画工いちみゃうかいほどよし しつれいながら是より口上を申上ます毎々御ひいきなし下されありがたふぞんじます 扨此本の義なを又後編つゞいて売出しますればおかはらず御ひやうばんをおねがひ申ますごぞんじの莖十郎が女色の武者修行をいたしてあ…

華古与見 人之巻 

華古与見 人之巻 口絵六 歌川国芳 「アレ そんなにまくって見ておくれでない 愛想が尽きると悪いから 「いいじゃァねえか 見るは法楽(ほうらく)見らるるは因果だ 「なんだえおかァしな そんなかたわ者じゃァないよ 「それでもぼぼんがァと言うからヨ 「ヲ…