床本

蘆屋道満大内鑑 第五 (京一条の橋~大内~晴明蘇生の祈り)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 88(左頁) 第五慎みを知て慎まざれば禍遠きにあらずとかや 陰陽師安倍の保名浪々の身の年月も 早八才の晴明に自然と妙術備はれるを 古主へいひ立てふたゝび帰参を願はんと西の京の旅宿よ…

蘆屋道満大内鑑 第四(葛の葉子別れ~蘭菊の乱れ~草別れ~信太の森二人奴)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 61(左頁) 第四となり柿の木を 十六七かと 思ふて 覗きやしほらしや 色付いた 十六七かと 思ふて 覗きやしほらしや色付いたかけておる賤があさ機あさはかに なんの織るぞいの 生(おい)…

蘆屋道満大内鑑 第二 小袖物狂ひ (岩倉舘~親王御所~菩薩池~信太社~保名物狂)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 20(左頁) 第弐大(おほい)なる者の己を立つるは奢りの基ひ 此字をわくれば一人(にん)の者と訓ず岩倉治部太輔(たゆふ)主君左大将の仰を蒙り 保憲が秘書を首尾よく奪ひ 己が館に預り置…

蘆屋道満大内鑑 (第一 東宮御所=大内~間の町~加茂館)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 2 蘆屋道満大内鑑 (第一) 作者竹田出雲風に叫ぶ青障の外 雨に嘯く古林の中尖れる?(はなさき)蔓(はびこる)尾 小前大後色中和を兼 死すれば丘を首(かしら)にす是此妙獣 百歳(はく…

奥州安達原 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00558 94 第五深きを以て浅きに入浅きを以て深きを知る 其源や武将の大度 八幡太郎義家公 貞任が籠りたる小松が柵に押寄らる 付随ふ輩(ともがら)には 舎弟新羅三郎義光鎌倉の権五郎景政 其外一…

奥州安達原 第四 道行千里の岩田帯(~一つ家の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00558 71 第四 道行千里の岩田帯傾城の 癪は誠の置き所 世界の客へそら言も ひとりにつくす真実の 恋の中なる 恋絹が寝姿恥ぬ中となる 其こしかたの 通ひ路は花車のかげ橋渡り初め 生駒の手綱せ…

奥州安達原 第三 (朱雀堤の段~袖萩祭文)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00558 45 第三さればにや少将は 百夜(もゝよ)通へと夕闇の 笠にふる雪つもる雪恋の重荷の朱雀道 七条堤の仮橋に 盲目(めくら)女の引語り 綴(つゞれ)の中の秘蔵娘 十斗なが手を出して 右や…

奥州安達原 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00558 25 第弐琴棊書画を嗜む身共生まれず 明け暮物の命を取り浮世を渡る 綱手縄 浪打際にさは/\と かづきの海士が昼休み コリヤ長太のおかた けふはお代官様が外が濱を通らしやると浦中はもや…

日高川入相花王 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 93(右頁5行目) 第五孔子季氏を謂(のたまは)く八佾(はついつ)にして庭に舞はず 是をも忍ぶべくんば 孰(いづ)れをか忍ぶべからさらん 左大臣藤原の忠文猪熊通りに別殿 をかまへ …

日高川入相花王 道行思ひの雪吹 (附・渡し場の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 77 道行思ひの雪吹(ふゞき) つまづきし 石も他生の縁の端 むすぼふれたる 身をしる人もなし しる人は 哀れと思へ桜木の ちりてちはつの御姿ならはぬ 旅の苦をこして 恋路/\が 身の…

日高川入相花王 第四

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 69 第四むかし/\此所に真那古の庄司といふ者有 頃しも春の始めつかた熊野三所権現に あゆみをはこぶ諸人(もろびと)の 往来(ゆきゝ)に宿の施しは誠に出家侍の 屋敷は余所にかはり…

日高川入相花王 第三

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 41(左頁) 第三心は文字に書かるれど絵にかゝれぬを心といふ 三徳を備へ五常を去らぬ 六孫王経基のおはします 八条の訴目館(そめやかた) 北の方真弓御前君子のよきたぐひとや 夫を…

日高川入相花王 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 22(三行目) 第二 顕はせり花の都の邉りにも狼谷といふ名有 熊野山家の育ちにも容儀たいはい心はへ清きを家の通り名や 真那子の庄司清次が 一人娘に清姫迚 今年二八の春過ぎてなつき…

日高川入相花王 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-680 2 日高川入相花王 (第一)此花は是人間の種にあらず 瓊樹(けいじゆ)枝頭(しとう)第二の花と 親王に題すからうたの言の葉草はかはらねど 唐土人(もろこしびと)の目にふれぬ 我朝…

増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856422 2浄瑠璃は音声の曲節と文章の妙味を相湏(ま)ちて感興を起さしむるは世の普く知る所なり 今回発行する此懐中浄瑠璃五行稽古本は古来の五行本にならひて特に朱点を附したるは珎しうも新きうへに体裁いも…

日本振袖始 第五 八雲猩々 (附・大蛇退治の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 77(左頁) 第五 八雲猩々 すでにじこくも夜半の雲 天をこかせる篝の煙 谷ふかふして嶺そびへ 山水たぎる皺(ひ)の川上 八つのもたひにとく酒をたゝへ 影をうかへる高棚に 五重のあら菰し…

日本振袖始 第四 素戔鳴の尊道行

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 61(左頁) 第四 素戔鳴の尊道行さる程にそさのおの尊 そみんが宿を御出有 旅よりたびに出雲路や きのふの八重のしら雲を けふの山路とふみわくる 人めのせきのせきもりも とがむとしもは…

日本振袖始 第三

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 42(左頁) 第三あしはらやあめつち人もひらけそめ さかえにけりなさかほこの しづくのたま水のかゝるときしもうまれきて たみもゆたかに田かせは 稲はやつかにあは麦も にぎはひまさる秋…

日本振袖始 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 24(左頁) 第二万古(ばんこ)目前の境界懸河渺々(べう/\)として巌(いはほ)峨々(がゝ)たり山又山いづれの?(たくみ)か青巌(せいがん)の形を削りなせる 水又水誰が家にか碧潭…

日本振袖始 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00299 3 日本振袖始 (第一)作者近松門左衛門天照大神に奉る 四月九(なが)月の神御衣(かんみそ)は和妙(にぎたへ)の御衣(みぞ)広さ一尺五寸 荒妙の御衣広さ一尺六寸長(たけ)各々四丈 …

新版歌祭文(4) 油屋の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 42 油屋の段難波詠めの 其中に名に大坂の鬼門角 油のしめ木引しめて異見の種も後家育ち 山家屋へ嫁入の日数せまりし大年の 払ひは宵に片付けて春を寿ぐ注連飾り松の 盛砂 高盛の飯椀つ…

新版歌祭文(3) 下の巻 長町の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 34(左頁) 下の巻 長町の段鬼は外 福は内 打納めたる日暮から 昼を欺く長町の夜見せ売物家々の春を請取り賃づき屋 賑ふ臼取り杵の音 とん/\?(とふから・繁?)せつきにくる 下女…

新版歌祭文(2) 野崎村の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 15 野崎村の段年の内に春を向へて初梅の花も時しる野崎村 久作といふ小百姓せはしき中に女房は 万事の限りの膈病(かくやまひ) 娘おみつが介抱も心一ぱい二親に 孝行臼の石よりも堅い…

新版歌祭文(1) 座摩社の段

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-425 2 おそめ 久松 新版歌祭文 作者近松半二 座摩社の段敬白(うやまつてもふす) 難波の里の大社(やしろ)座摩明神の鳥居前(さき) 張廻したる一構へは手の筋失せ物走り人息もすた/\…

新版歌祭文 野崎村の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856461 3 新版歌祭文 上の巻二段目の切 野崎村の段引立て入りにけり行に娘は気もいそ/\ 日頃の願が叶うたも 天神様や 4観音様 第一は親のお蔭エゝこんな事なら今朝あたり髪も結うて置かう物鉄漿(かね)の付…

大塔宮曦鎧 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 88(右頁6行目) 第五 かゝやけり日西天に没すること三百七十余ヶ日 大凶変じて一元に帰すといふ 聖者(じやうじや)の末来記当たれるかな 西国の官軍等天皇をうばひかへし はりまの国…

大塔宮曦鎧 第四 

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 67(左頁) 第四 大塔の宮くまのすゞかけもろ共に あはれと思へ 山ざくら 花に心をそみかくだの 姿にかへて大たうの 宮もわらぢのたび衣 今ぞはじめてみくまのゝ さきにおちつくあても…

大塔宮曦鎧 第三 (身替り音頭の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 53(左頁5行目下) (身替り音頭の段)天てらす 月日の種の御身にも 世のうき雲におほはれて まだ八歳の若宮御母君 楚(そ)の囚れといたはしくも永井右馬頭 宣明に預られめぐりきびし…

大塔宮曦鎧 第三 (六波羅館の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 44(左頁) 第三 (六波羅館の段)都なる女あり車を同じうす 顔(かんばせ)蕣(あさがほ)の花のごとしとうたふ 鄭衛の二風(じふう)道を蕩(とらか)し国を賊(そこな)ふの淫声と…

大塔宮曦鎧 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 24(左頁) 第二臣として不忠成は子として不孝成に同じと 田氏が母の確言誠なるをや 両六波羅の下司(したづかさ)斉藤太郎左衛門尉利行 決断日の外も休みなく六はらの北殿 常盤駿河守…