玉藻前曦袂

玉藻前曦袂 五段目 景事 化粧殺生石

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 87左頁 京事 化粧殺生石むかしは雲の上わらは 今魂はあまさがる ひなに残りて あくねんの 其妄執のはれやらぬ 恨みは石にとゞまりて乱れみだるゝいろ/\菊の しばし休らふ花のもと ヤア…

玉藻前曦袂 五段目 那須野の原の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 85左頁 那須野の原の段 勇立那須野が原へと 「たつか弓去程に三浦之助義明和佐野助広常 狩装束の花やかに 勅命を頭(かうべ)にいたゞき 数多の官軍引連れて 那須野が原の四面をかこませ …

玉藻前曦袂 五段目 祈りの段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 79左頁 祈の段程なく跡へ入来る陰陽の頭安瀬の泰成 えぼし狩衣かいつくろい階の 元に 80平伏す こなたの御簾かゝげさせ 玉藻の前はたをやかに粧ひかざり立出て 殿上に座し給へば 亀菊は会…

玉藻前曦袂 五段目 訴訟の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 75右頁 第五 訴訟の段李延年が詩(からうた)に 北方に佳人有 絶世にして独立す一度顧れば人の城を傾け ふたゝび顧れば人の国傾るとかや 帝此頃御悩と称し大殿ごもりなし給へば 御兄宮薄…

玉藻前曦袂 四段目 十作住家の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 59 左頁 十作住家の段 后達恐れわなゝき躊躇(ためらい)しは怪しかりける 「次第なり下野や 那須野の原に つゞきたる 立ち野の郷に住馴れし十作といふ親仁有 元はよし有る武士なれど主人…

玉藻前曦袂 四段目 廊下の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 56左頁 廊下の段 窺ひ/\ 「追て行金瓊(きんけい)の 床の前には 遥かに千歳の松を契り 玉室の臺(うてな)の上には遠き齢(よはい)を万歳の亀に期す 君の寵愛限りなき 玉藻の前が琴の…

玉藻前曦袂 四段目 神泉苑の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 51 左頁最終第四 神泉苑の段 「わかれゆく 52平安城の大内裏築地の内に散繁る 木々の紅葉の紅ひを 一つ所にかき寄る箒さらへの跡迄も 是ぞ都の錦なる 衛符(えふ)の仕丁が寄たかり 何と…

玉藻前曦袂 三段目 道春館の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 38 左頁道春館の段思ひ寝の 夢の間枕に契る 明がたや 琴のしらべは初花姫 嬪共にうたはせて ひく爪音の気高さよ 右大臣道春の夏座敷 松吹風も一しほに いとゞ増(まさ)るらん折ふし一間…

玉藻前曦袂 三段目 清水寺の段

読んだ本 http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/index.html ニ10-01240 35 右頁是より日本第三 清水寺の段 爰に うつして「ひさしけれ 禹湯(うとう)己を罪して興桀(こうけつ)す 紂人(ちうにん)を罰して身を亡す 殷の妲己が顔艶も 周の勇将雷震が打砕いた…