見立多以尽

見立多以尽 もうひとつのみたい

見立多以尽 もうひとつのみたい 足る事を知るは身の慎み足らぬといぐは世の人の。口九試(くせ)なれど最(もう)一つ。思ひ酌(ざゝ)れて泥酔(へゞれけ)に。成た容儀(ふり)して周諄(くだ)まいて。欝憤(ぢれつ)たいよの枕々(ちん/\)を。沢山(…

見立多以尽 ゆめにも見たい

見立多以尽 ゆめにも見たい 夜の衣をうちかへし恋しき人を夢にだに。見たい願ひの宝船。遠の眠りの音なしい。少女情(おとめごゝろ)の胸の闇。こゆるた(?)かたき大灘を 照す。燈台もと暗く。母親さへも不知火の。こゝろつくしの果しなき。思ひは七福即生…

見立多以尽 おしゃくがしたい

見立多以尽おしやくがしたい 割煮(かつぱう)の善悪を論ぜず酒の多きを喜び。容貌の美醜によらず酌は髻(たぼ)に限るといふは。下等の藤八社会。料理も美がよし。酌も亦。絶世の別品に期すとは。中等の髭連中 偖(さて)また下物(さかな)も口取の。滋味…