仮想空間

趣味の変体仮名

錦絵

明治二十歳八月十九日日食九分九厘餘

午後二時三十六分右ので(出)より観はじめ 三時四十八分上の右に甚し 四時五十三分上と左の間にをはる(終わる)但し白河より佐渡に至る線路は皆既たるべし 此度の日食は誠に珎らしき現象にて 今を去る事百一年前天明六年正月元日以来曾(かつ)てなきよし …

忠臣蔵八景 打ち出しの夕照

打出しの夕照仇敵うち出す木戸の口紅粉に夕日まばゆき女中見物 (うちだしのせきしょう あだがたき うちだす きどのくちべにに・・・)

忠臣蔵八景 十段目の帰帆

十だん目の帰帆縁の綱きる去状の追風にしりにほかけてかへる親舟

忠臣蔵八景 九段目の暮雪

九段目の暮雪祝言をしからはさせてくれの雪にとけて顔までいろ直し する

忠臣蔵八景 七段目の秋の月

七だんめの秋の月秋の夜も九つはしこ中ぞらをあを向て見る洞底の月

忠臣蔵八景 五段目の夜の雨

五段目の夜の雨かた先へさつとあひせてよるの雨をのからさきに名のるとろぼう (肩先へさっと浴びせて夜の雨 斧から先に名乗る泥棒)

忠臣蔵八景 四段目の晴嵐

四だん目の晴嵐引はらふ城のあらしの雲間よりはれる三空に見ゆる大ぼし

忠臣蔵八景 三段目の落雁

三段目の落雁かる/\と使ひもはやひ勘平にてうと落あふ雁の玉章

忠臣蔵八景 二段目の晩鐘

二だん目の晩鐘三井寺の入相よりも目覚しのまくら時計は耳にこたゆる

誠忠義士銘々伝 大星由良之助

風の手に切もや すらん てる月の鏡にうつる 雁の玉章 二世 桶屋香寿 国周(くにちか)筆

誠忠義士伝之内 天川屋女房お其

そのは儀兵衛におとらぬ気性なれども 実父良竹は高野の廻し者なる事 儀兵衛これを知り つひにりべつす おその我子にひかされ ふたゝびわが家えもどり しじうのようすをきゝ 仇うちの後 義士ぼだいのため ていはつすといふ

誠忠義士伝之内 桃井若狭之助

播磨守の弟名は安近鶴ヶ岡にて師直が過言を怒り刀の柄に手をかけしが神と君との御前をはゞかりし堪忍は若きに似ず営中にて再事に及ばんとせしに家老が権謀よくねい者の腹をさぐり黄金の光輝白刃の奇禍をてんず若狭はさいわいある人なり良臣伐松 貧伯倣柳 (…

誠忠義士伝 萱野三平

三平は討入のきはにのぞみ父母にいとまごひのため国もとえ立よりしに父三平の面色たゞならぬを見てさとりふたゝび家を出さずよつて三平は忠孝の道にせまり書おきしてせつふくす大石そのせい忠をかんじ夜討のせつやり印に茅野三平討死としてすておきたりとかや

恋合端唄尽 小万・三五兵衛

恋合端唄尽小万三五兵衛 「本てうしはうた」はぎ ききやうなかに玉づさしのばせて月に野末のつゆ君をまつむし夜舟にすだく ふけゆく鐘に鴈の声 恋はこふしたものかいな 「本てうしはうた」神かけて ちぎる二人が恋中を 端でじやまして水さして 月にむらくも …

恋合端唄尽 小万・源五兵衛

恋合端唄尽小万源五兵衛 「本てうしはうた(本調子端唄)」うそとまことの二瀬川 だまされぬ気てだまされて すへは野となれ山となれわしが思は君ゆへ三ツ又川の舩のうち心のうちをおんさつし 「本てうしはうた」だまされしむろの桜や うきよはうそかまことこ…

見立三十六句撰 しつか・狐忠信

しつか 狐忠信 歌書よりも 軍書に かなし よしの山 支考 検索するとこの歌について沢山の記事が挙ります。有名なんですね。 「軍」の次の文字が「盤」に見えて、はじめは「軍はに=いくさ場に」と読みましたが、 有名なおかげですぐに正解の「軍書に」と改め…

魁題百撰相 大塔宮

大塔宮護良親王は後醍醐天皇の皇子也 比叡山に上り座主とならせ給ひて大塔宮と申し奉る兵術に精く勇力ましますに依て北条高時が奸訴暴行を悪み給ひ暗に是を誅戮なし給はばやと御企ありしに忽ち六波羅に聞へ討手の大軍向ふに居て笠置に篭らせ給ひしばしは支へ…

江戸絵日本史 宇治橋合戦

治承四年四月平氏の暴威益々盛んにして源氏はあれども無(なき)が如し 源三位頼政これを憂ひ高倉の宮に奏して一族及び慷概(がうがい)の源氏と密(ひそかに)語らひ平氏を亡ぼさん事を企謀(くはだつる)といへども未だ時運の至らざるにや 陰謀露顕(あら…

英名二十八衆句 福岡貢

『伊勢音頭恋寝刃』でおなじみ福岡貢の十人切り wikipedia 英名二十八衆句 福岡貢 夜神楽に葉を倉(食?)?る寒哉 史邦 夫柳風の狂句に云く神代でも女でなけりや夜が明ず岩戸がくれの屏風の内にふかき契りを朝熊山男に貢於紺が操もあけていはれぬふたみが浦…