仮想空間

趣味の変体仮名

源氏物語(一)桐壺

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567559/1/2 源氏物語 1 きりつほ 2(左頁) いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ 給ける中に。いとやむごとなききはにはあら ぬが。すぐれてときめき給ありけり。はじめ より我はと思ひあがり給へる御かた/\。めざ …

和田合戦女舞靏 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 92(左頁) 第五 武備さかんなれば却て其身をほろぼすとかや 藤沢入道が毒 気をのみ込 和田北条がくはくしつけふをかきりの戦ひと 入乱れて ぞ切むすぶ いまだ勝負…

和田合戦女舞靏 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 68 第四 道行こがれ松虫 なむあみだア/\なむあみだア/\ いくたびか物思ふそでに おとづれて 涙にあかぬ秋のかぜ 便りも聞ず文も見ぬ えがらが 妻の綱手こそたへぬ…

和田合戦女舞靏 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 43 第三 仁(じん)は百禍を除くといへ共賞罰正しからざれば 劫って其身を害す とかや 荏柄の平太胤長が女房同(おなじく)一子公暁(きんさと)丸 尼将軍の館へ 引…

和田合戦女舞靏 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 22 第二 人は神のとくにしたはひ参集る靏岡(つるがおか)秋の半(なかば)の中五日れいねん かあhらぬ放生会 社内に鷺をはなしかけ鳩は勿論鳶雀 羽をのす 国のま…

和田合戦女舞靏 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 3 和田合戦女舞靏 座本 豊竹越前少掾 地理全書を閲(けみする)に 金は武備甲兵(ぶびかつへい)を司(つかさとり) 倉の字は 人一君(ひといっくん)をかけりと云…

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/detail.html?arg={%22subDB_id%22:%2219%22,%22id%22:%22178105%22}&lang=jp 18番(PDF) コマ30(左頁) 檜垣 (ワキ詞)是はひこの国いはとゝ申山に 居住の僧にて候。扨も此いはと の観世音は。れいけん殊勝の…

にきはひ草 下

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he10/he10_06834/index.html 2(PDF) 1 にきはひ草 下 2(左頁) 一 大虚庵光悦といへる者能書たりし事は 普(あまねく)世にしるしといへ共生れ得たる心の趣かつ 覚たらんもうせてなく侍聞かんも又/…

にきはひ草 上

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he10/he10_06834/index.html PDF 1 にきはひ草 上 2 つれ/\なるいとまなく一生をくるしめて七十年に あまりて夢のさめたる心ちするにもあらす 現(うつゝ)ともなくまきらはしく目くらし硯のほこり …

艶姿女舞衣 酒屋の段

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/856530/1/2 1 艶姿女舞衣 三勝 半七 酒屋の段 竹本大隅太夫章 2 こそは入相の 鐘に散り行く 花よりも あたら盛りを独り 寝の お園を連れて爺(てゝ)親が 世間構はぬ十徳に丸い 天窓(あたま)の光りさへ子故に 3 くらむ…

けいせい恋飛脚 下の巻 西横堀の段 新町の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 32(左頁) 下の巻 西横堀の段 色の道 好まぬ人は底の無し 盃なりと笑ひしはいづれ 昔の捨て詞 名を捨て身をも 捨て小松 恋の淵 瀬に漂ひし 亀屋忠兵衛は屋敷の…

けいせい恋飛脚 飛脚屋の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 15(左頁) 飛脚屋の段 百三十里一飛びに時限(ときぎり)六日だらの状 金銀荷物の届け物 自由 自在に大坂へ 通ふ千鳥の淡路町 亀屋といふて飛脚屋の 中でも 古…

けいせい恋飛脚 上の巻 生玉の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 2 けいせい恋飛脚 座元豊竹此吉 上の巻 生玉(いくだま)の段 難波津(なにはづ)に咲くや此花冬籠り 春待ち顔に 木々の葉の 塵にまじはる宮柱 和光の影 も輝け…

辰姫(清原深養父) 小倉擬百人一首

清原深養父(きよはらのふかやぶ) 夏の夜は まだ 宵ながら あけぬるを 空のいづこに 月やどるらむ 佐殿(すけどの)伊豆に遠流(さすらひ)の頃 伊東 女(むすめ)と深く契る 頼朝は平家 聞(きこ)えを憚り 辰姫は父祐親(すけちか)に 知れん事を恐る 実…

源平布引瀧 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 91(右頁五行目) 第五 袖をやしぼるらん 柴をかりや/\ 柴かるものとはさつても見事 へ鎌をかる/\゛テモ扨 ても見事へと うたひつれ立年月も重なりて 頃は承安初…

源平布引瀧 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 72(左頁) 第四 天をも計り地を計りつべし 量りがたきは人の心なるとかや 安芸守平の 清盛 しか/\の御企て有迚後白河の帝 大納言成忠卿を鳥羽の北 殿に押込め置き…

源平布引瀧 第三(矢橋・竹生島・九郎助住家)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 48 第三 道行形見の奇生(やどりぎ) 忍ぶ身に 堪へ忍ぶのは心にて済ませば済みてつらからず 恋の忍びはつらけれど 逢ふて語れば晴れもする 世を忍ぶ身 のせつなさ…

源平布引瀧 第弐

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 26 第弐 おらが女房はナ ナ ナン/\ナ こりやよい女房エ たらいかたげてナ ナ ナン/\ナ こりや布 さらすエと諷ひ連れ 所も名高き石山寺 大慈大悲の御誓引きも ちぎ…

源平布引瀧 第壱

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 3 待宵侍従 優美蔵人 源平布引瀧 壇強(だんきやう)の不臣神宗(しんそう)の盛業(せいげう)を妨げ 邦家陽九(やうきう) の厄に当り 一朝(いつてう)馭(ぎよ…

曽根崎心中

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-481(再読) 2 曽根崎心中 付観音廻り (観音廻り)げにやあんあらくせかいより 今此しや ばにじげんして 我らがためのくはん ぜおんあをぐもたかしたかきやに のぼ…

菅原伝授手習鑑 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 103(左頁) 第五 雲井長閑(のどけ)に大内山早立かはる水無月下旬 日毎/\に時違(たが)へず電光雷火 霹靂(はたゝがみ) 打続いての天変只事ならず 玉体安全雷…

菅原伝授手習鑑 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 80(左頁) 第四 恩を思へばよやヨホイホ結ぼれ糸のハリナ とけぬ心がつろござるいよつろござる つらき 筑紫に立つ年月 御いたはしや 菅丞相 讒者の業(わざ)に罪…

菅原伝授手習鑑 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 59(左頁) 第三 鳥の子の巣に放れ魚(うを)陸(くが)に上るとは 浪人の身の喩種(たとへぐさ) 菅丞相の舎人 梅王丸 主君流罪なされてより都の事共取賄ひ。御台…

義經将棊經 第四 軍法将棊經 

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 53(左頁) 軍法将棊經 (第四) 抑義経将棊の陣と申は。九丈四方に臺を きつき。黄漆(わうしつ)にて四方木目にぬりたて。八十一に もつたる目は八卦八陣のそなへた…

義經将棊經 第三 しのぶの前道行

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 41(左頁) しのぶの前道行 三段目 身をすてる。やぶのをざくがしたすゞめ。羽 がひならべていくとせか。すみしいもせの家を 今。いづみの三郎たゞひらが妻の女房忍ぶ…

義經将棊經 第二

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 29 第二 荘周(そうしう)が胡蝶丁固(ていこ)が松きのふはけふの夢ぞかし。前の 陸奥守入道秀ひら。やまふの日数ふる時雨神無月の 霜ときえ。一国の四民はいふに及ば…

義經将棊經 第一

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 5 義經将棊經(よしつねしょうぎきょう) 加賀掾正本 宮商角緻羽(きうしやうかくちう)の五音。変宮変緻の二声 是を合せて七声(せい)とす。忠孝礼儀の花の庭 恩愛恋…

てんぐのだいり 下

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2533223/1/3 15 てんぐのだいり 下 さてよりも十はうじやうどをおがみたてまつれば。ぢごくのうきに ひきかへて。けんぶつもんぼうのしよぶつによらいの御さうがう。あり がたきとも中/\にたとへんかたなし。中にもすぐ…

てんぐのだいり 上

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2533223/1/3 3 てんぐのだいり 上 さるほどにほうぐはん殿は。七つのとしよりくらまの寺にのぼらせ 給ひて。御がくもんをめされつるかもとより此きみは。びしやもんの 御さいたんのわかぎみにてましませば。七つの御とし…

加賀国篠原合戦 第五

読んだ本 http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0084-000907 97(二行目) 第五 寿永二年仲夏(ちうか)下旬 草もゆるがす旱(てり)つめし 日影も西に赤籏押 立三位中将維盛 敗軍をふたゝびあつめ恥を虚むる一戦とて 死を一決…