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国芳自画像

浮世絵 国芳

 

 

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御そんじの
画工
いちみゃうかいほど
よし しつれいながら
是より口上を申上ます
毎々御ひいきなし下されありがたふ
ぞんじます 扨此本の義なを又
後編つゞいて売出しますれば
おかはらず御ひやうばんをおねがひ申ます
ごぞんじの莖十郎が女色の武者修行
をいたしてあまたの女をなぐさみまする
おもしろき絵組たくさんにて極上彫に
いたしすり仕立までねんをいれ奇々
妙々なるかきいれいつもありふれたる
王印にはござなくもろこしの金瓶梅の作者のうえをゆく西門啓再来の
色男のはなしをすぐに作者にあつらへてつゞりましたる今古
未發の気のわるくなる事うけ合にござります閨門の中
ごひやうばん下されませう

 

御存知の画工、一妙開程由(いちみょうかいほどよし)
失礼ながらこれより口上を申し上げます。
毎々御贔屓為し下され、有難う存じます。
さてこの本の義、なお又、後編続いて売り出しますれば、
お変わらず御評判をお願い申します。
御存知の莖十郎が女色の武者修行を致して、数多の女を慰みまする。
面白き絵組(えぐみ)沢山にて、極上彫り(ごくじょうぼり)に致し、
摺り、仕立まで念を入れ、奇々妙々なる書入れ、いつもありふれたる
王印(わ印?)には御座なく、唐土(もろこし)の金瓶梅(きんべいばい)の作者の
上を行く、西門啓(さいもんけい)再来の色男の話を、すぐに作者に誂えて
綴りましたる、今古未発の気の悪くなる事請け合いにござります。
閨門(けいもん・寝間)の中(うち)、御評判下されましょう。