菅原伝授手習鑑 四段目 寺小屋の段

 

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856509

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327150459j:plain

 12 左頁1行目~

引連れ急ぎ行     
どりやこちの子と近付きにと
若君の傍へ寄せ機嫌紛らす
折からに 立帰る主の源蔵
常にかはつて色青ざめ 内入り

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327150912j:plain
13
悪く子供を見廻し エゝ氏より
育ちといふに 繁花の地と
違ひ いづれを見ても山家育ち
世話がいもなき役に立たずと
思ひありげに見へければ 心

ならず女房立寄りいつにない
顔色もわるし 振舞のさゝ
機嫌かはしらぬが 山家育ちは
知れて有る子供 にくて口は聞へも
悪い 殊にけふは約束の子が

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327151040j:plain
14
寺入して居まする 悪ない人と
思ふも気の毒 機嫌直して
逢ふてやつて下されと 小太郎
つれて引合ど差うつむいて
思案の体 いたいけに手を

つかへお師匠様今から頼み上
ますと いふに思はずふりあを
のき きつと見るより驚くは打ち
守り居たりしが 忽ち面色
やはらぎ 扨々器量勝れて


15
けだかい生れ付き 公家高家
御子息といふてもおそらく
はづかしからず ハテ扨そなたは
よい子じやなふと 機嫌直
れば女房も 何とよい子よい

弟子でござんしよかよい共/\
上々吉 シテ其つれてきた
お袋はいづくに サアお前の
留守なら其間に隣村迄
いて来るといふて ヲゝそれもよし/\


16
大極上 先ず子供と奥へやり
機嫌よふ遊ばし召され それ皆
お隙が出た 小太郎供に
奥へ/\と 若君諸共誘はせ
行先見廻し夫に向ひ 最前

の顔色は常ならぬ屹相合点
の行かぬと思ふた所に 今又
あの子を見て打ってかへての
機嫌顔 猶もつて合点行かず
どふやら様子がありそふな


17
気遣ひあ聞かしてと問ば源蔵
ホゝウ気遣ひな筈 今ン日村の
饗宴(もてなし)と偽り 某を庄屋の
方へ呼び付け 時平が家来春藤
玄番 今一人は管丞相の御恩

をきながら時平にしたがふ
松王丸 こいつ病み老毛(ほうけ)ながら
見分の役と見へ 数百人にて
追っ取り巻 汝が方に管丞相
の一子菅秀才 我が子として
(18重複)


19
かくまふ由 訴人有て明白 急ぎ
首討て出すや否や 但しふん込
請取にや 返答いかにとのつ引
ならぬ手づめ 是非に及ばず
首討て渡さふと請合た心は

数多有寺子の内いづれ成
供身がはりと思ふて帰る道
すがら あれか是かと指折て
も 玉廉(だれ)の中の誕生と菰
垂れの中で育つたとは似ても


20
似付かず 所詮御運の末成るか
いたはしや浅間しやと 屠所
の歩みで帰りしが 天道のひかへ
つよきにや あの寺入の子を
見せれば まんざら烏(からす)を鷺共

いはれぬ器量 一旦身かはりで
欺き此場さへ遁れたらば
直ぐに河内へお供する思案 今
暫くが大事の場所と 語れば
女房待んせや 其松王と云ふ


21
やつは三つ子の内の悪者 若
君の顔はよふ見知て居るぞへ
サアそこが一がばちか 生き顔と
死に顔は相顔のかはる物 面ざし
似たる小太郎が首 よもや

贋とは思ふまじ よし又それと
あらはれたらば 松王めを真
二つ残る奴原切って捨 叶はぬ
時は若君諸共死出三途
の御供と胸をすへたが一つの


22
難義 今にも小太郎が母親
迎ひに来たらば何とせん 此義
に当惑さし当つたは此難儀
イヤ其事は気づかひあるな 女(おなご)
同士の口先でちよつぽくさ

騙して見よ イヤ其手では行まい
大事は小事より顕るゝ 事によつ
たら母諸共 エゝイこりやない 若君
にはかへられぬ お主の為を弁へ
よと 云に胸すへそふでござんす


23
気よはにては仕損ぜん 鬼に
成てと夫婦はつつ立ち 互に
顔を見合して 弟子子といへば
我子も同然 サけふに限つて
寺入したは あの子が業か 母

御の因果か 恨はこちが火の車 
追ッ付廻つて来ませふと 妻が
嘆ば夫も目をすり せまじき物は
宮仕へと供に涙にくれ居たる
かゝる所へ春藤玄番 首見る


24
役は松王丸 病苦を助る籠
乗物門口かき居(据え)れば 後には
大勢村の者付キしたがふて
申上ます 皆是におる者の
子供が 手習ひに参つており

ます若し取違へ首討れては
取返しが成ませぬ どふぞお戻し
下されと 願へば玄番ヤアかし
ましい蠅虫めら うぬらが倅
の事迄身共がしつた事か


25
勝手次第に連うせふと 叱り
付れば松王丸 ヤレお待なされ
暫くと 籠より出るも刀を杖
憚りながら彼等迚も油断は
ならぬ 病中ながら拙者めが

見分の役勤むるも 外に菅秀才
の顔見しりし者なき故 今日
の役目仕終ふすれば病身の願ひ
御暇下さるべしと ありがたぉ
御意の趣き疎かには致されず


26
管丞相の所縁(ゆかり)の者此村に
有からは 百姓共もぐるに成て
銘々が倅に仕立て助けて帰る
手も有る事 コリヤやい百姓めら
さハ/\とぬかさず共一人宛(づゝ)

呼出せ面あらためて戻して
くりよと のつ引させぬ釘鎹(かすがい)
打てばひゞけの内には夫婦 兼て
覚悟も今更に胸轟かす斗り
なり 表はそれ共しら髪(が)の


27
親仁門口より声高に 長松よ
/\と呼出せば ヲツトこたへて出て
くるはわんばく顔に墨べつ
たり 似ても似付ぬ雪と雲
是ではないと赦しやる 岩松は

居ぬかと呼声に親父様何
じやと はしごくで 出て来る
子供のぐはんぜなき 顔は丸
顔 木みしり茄子(なすび)詮議
及ばぬ連うせうとにらみ付け


28
られヲゝこはや 嫁にもくはさぬ
此孫を 命の花落遁れしと
親父が抱へて走り行 次は十五の
涎くりぼんよ/\と親仁が手招き
とゝよおれはもふ爰から抱かれて

いのとあまへる顔は馬顔で
声蛬(きりぎりす)ヲゝ泣な 抱てやらふと
干(から)鮭を 猫なで親がくはへ
行 私が伜は器量よしお見
ちがへ下さるなと 断(ことわり)いふて


29
呼出すは 色白々と瓜実顔
こいつ有論(うろん)と引とらへ 見れば
首筋真黒々墨かあざ
かはしらね共 こいつでないと突き
放す 其外山家奥在所の

子供残らず呼出して見せて
も/\似ぬこそ道理 土が産ま
した斗り芋 子ばかりよつて
立帰る スハ身の上と源蔵も
妻の戸浪も胴をすへ 待つ間


30
程なく入来る両人 ヤア源蔵
此玄番が目の前で討て渡
そと請合た 菅秀才が首
サア請取に 早々渡せと手詰の
催促 ちつ共臆せず かり初(そめ)

ならぬ右大臣の若君 かき
首捻ぢ首にもいたされず 暫くは
御用捨(やうしや)と立上るを松王丸 ヤア
其手はくはぬ 暫しの用捨と
ひまどらせ逃げ支度しても


31
裏道へは数百人を付け置き 蟻
の這ひ出る所もない 生き顔と死に
顔は相貌がおあはるなどゝ 身代り
の贋首それもたべぬ 古手な
事して後悔すなと 云れて

くつとせき上げヤアいらざる馬鹿
念 病みっほうけた汝が目玉が
でんぐり返り 逆様眼(まなこ)で見
やうはしらず 紛れもなき
菅秀才の首追付け見せふ


32
ヲゝ其舌の根の乾かぬ内に
早く討て とく切れと玄番が権
柄 ハツト斗りに源蔵は胸を すへ
てぞ入にける 傍に聞居る
女房は爰ぞ大事と心も空

検使は四方八方に眼を配る
中にも松王 机文庫の数を
見廻し ヤア合点のいかぬ 先だつ
て逝んだがきらは以上八人 机の
数が一脚多い 其倅はどこに


33
おるぞと 見咎められて戸浪は
はつと イヤこりやけふ初めて寺
イヤ寺参りした子がござんす
何馬鹿な ヲゝそれ/\ 是が則ち
菅秀才のお机文庫と 木

地を隠した塗机ざつとざばいて
云抜る 何にもせよ隙どら
すが 油断の元と 玄番諸
共つつ立帰る こなたは手詰め
命のせと際 奥にはばつさり


34
首討つ音 はつと女房胸を抱き
ふん込む足もけしとむ内 武部
源蔵白臺に首桶乗せて
しづ/\出 目通りに指し置き ぜひ
におよばず菅秀才の御首

討奉る いはゞ大切ない御首
性根をすへてサア松王丸
しつかと見分せよと 忍び
の鍔元くつろげて 虚と
いはゞ切付けん実といはゞ


35
助んと固唾を 呑でひかへ
居る ハゝゝ何の是敷に性根
所か 今常張の鏡にかけ
鉄札か金札か地獄極楽
の境 家来衆 源蔵夫婦を

取巻めされかしこまつたと
捕り手の人数十手ふつて立ち
かゝる 女房戸浪も身を
かため夫はもとより一生懸
命 サア実検せよ見分と


36
いふ一云も命がけ うしろは
捕り手向ふは曲者玄番は
始終眼(まなこ)を配り 爰ぞ絶対
絶命と思ふ内早首桶引寄
ふた引明けた首は小太郎 贋と

いふたら一討ちと早抜きかける
戸浪は祈願 天道様仏神様
あはれみ給へと女の念力 眼力
ひからす松王が ためつすが
めつ窺ひ見て ムウコリヤ菅秀才


37
の首討たは まがひなし相違
なしと いふにびっくり源蔵夫婦
あたりきよろ/\見あはせり
検使の玄番は見分の詞
証拠に出かした/\よく討った

褒美にはかくまふた科
ゆるしてくれる イザ松王丸
片時(へんし)も早く時平公へお目
にかけん いかさま隙取ては
おとがめもいかゞ せつしやは


38
これよりおいとまたまはり
病気保養いたしたし ヲゝ
役目は済んだ 勝手にせよ
と首うけ取り 玄番は館へ
松王は籠にゆられて立帰る

夫婦は門の戸ひつしやり
しめ 物をも得云はず青息吐
息 五色の息を一時にほつと
吹出す斗りなり 胸撫でおろし
源蔵は 天を拝し地を拝し


39
ハアゝ有がたや忝や 凡人ならぬ
我君の御聖徳が現はれて
松王めが眼が霞 若君と
見定めて帰つたは 天成
不思議のなす所 御寿命は

万々年悦べ女房 イヤもふ/\
大抵のことじやごんせぬ あの
松王めが目の玉へ管丞相様が
はいつてごさつたか 但し首が
黄金仏ではなきつたか 似た


40
といふても瓦と金(こがね) 宝の花
の御運開きと余ンまり嬉しうて
涙がこぼれる ハアゝありがたや
尊とやと悦びいさむ折からに
小太郎が母いきせきと 迎ひ

と見へて門の戸たゝき寺入
の子の母でござんす 今漸
帰りましたと いふ声より
又びっくり 一つ逃れてまた一つ
こりやマア何とどふせうと 妻が


41
騒げど夫は胴すへ コリヤ最前
いふたは爰の事 若君には
かへられぬ 狼狽(うろたへ)者と戸浪
を引退け 門の戸くはらり引
明くれば女は会釈し コレハまあ/\

御師匠様でござりますか わる
さをお頼み申します どこに居
やるぞお邪魔で有ろと いふを
幸い イヤ奥に子供と遊んで
居ます 連立て帰られよと


42
真顔でいへば ヲゝそんなら連て
帰りましよと ずつと通るを
後ろより但一討ちと切付くる 女も
しれ者ひつぱづし 逃げても
逃がさぬ源蔵が 刃(やいば)するどに

切付るを我が子の文庫ではつ
しと請けとめ コレ待た待たんせ
こりやどふじやと 刎る刃も
用捨なく又切付る文庫は
二つ 中よりばらりと経帷子


43
南無阿弥陀仏の六字の
幡 あらはれ出しはコハいかにと
不思議の思ひに剣もなまり
すゝみかねてぞ見へにける
小太郎が母涙ながら 若君

菅秀才のお身がはり お役
に立てて下さつたか まだか様子
が聞たいといふにびっくり シテ/\
それは得心か 得心なりや
こそ此経帷子六字の幡


44
ムウして其元は何人の御内
証と 尋る内に門口より 梅は
飛桜はかるゝ世の中に何
迚松はつれなかるらん 女房
悦べ伜はお役に立たぞと

聞よりわつとせき上て前
後 不覚に取乱す ヤア未練
者めと叱付 ずつと通るは
松王丸 見るに夫婦は二度
びっくり 夢か現か夫婦かと


45
厭きれて 詞もなかりしが 武部
源蔵威儀を正し 一礼は先
後の事 是迄敵と思ひし
松王打ってかはつた所存は
いかに いぶかしさよと尋ぬれば

ヲゝ御不審尤も 存知の通り我々
兄弟三人は めい/\にわかれて
奉公 情けなや此松王は 時平
公に従ひ 親兄弟共肉縁
切り 御恩請けたる丞相様へ敵対


46
主命とはいひながら皆是
此身の因果 何とぞ主従の
縁切らんと 作病かまへいとまの
願ひ 菅秀才の首見たらば
暇やらんと今日の役目 よもや

貴殿が打ちはせまいなれども
身がはりに立つべき一子なくば
いかゞせん 爰ぞ御恩報ずる
時と 女房千代といひ合せ
二人の中の倅をば 先へ廻して


47
此身がはり 机の数を改めしも
我子は来たかと心の蓍(めど)
管丞相には我が性根を見込み
給ひ 何とて松のつれなからふ
ぞとの御哥を 松はわれなく/\

と世上の口にかゝる悔しさ
推量有れ源蔵殿 せがれが
なくばいつ迄も人でなしと
云はれんに持つべき物は子なる
ぞやと いふに女房猶せき上


48
草葉のかげで小太郎が聞
て嬉しう思ひましよ もつ
べき物は子なるとはあの子
が為によい手向け 思へば最
前わかれた時 いつにない後

追たを叱つた時の其悲しさ
冥途の旅へ寺入と早むしが
しらせたか 隣村へ行くといふて
道まで逝んで見たれ共 子を
殺さしにおこして置いて どふマア


49
内へ逝なるゝ物ぞ 死に顔なり
共今一度見たさに未練と
笑ふて下さんすな 包し祝儀は
あの子が香典 四十九日の
蒸物迄持て寺入さすと

いふ悲しい事が世に有ふか
育ちも生れも賤しくば殺す
心も有るまいに死ぬる子は媚(みめ)
よしと美しう生れたが かはいや
其身の不仕合せ 何の因果に


50
疱瘡迄 仕舞ふた事がじやと
せきあ上てかつはとふして泣
ければ 猶に悲しむ戸浪は立
寄 最前にナ 連合いの身がはり
と思ひ付た傍へいてお師匠様

今から頼み上げますと 云た時の
事思ひ出せば 他人のわしさへ
骨身が砕ける 親御の身では
お道理と涙染まれば イヤこれ
御内証 コリヤ女房も何てほへる


51
覚悟した御身がわり 内で
存分ほへたでないか 御夫婦
の手前も有 イヤ何源蔵殿
申し付けてはおこしたれ共 定めて
最後の節 未練なきを残し

たでござらふ イヤ若君菅秀才
の御身がはりといひ聞かしたれば
いさぎよふ首さしのべ アノ逃げ
隠れもいださずに ナ につこりと
笑ふて ムゝゝゝハゝゝゝ出かしおりました


51
利口なやつ りつはなやつ
けな気な八つや九つで親に
かはつて恩送り お役に立つは
孝行者手柄者と思ふから
思ひ出すは桜丸恩も送ら

ず先き達し嘸や草葉のかげ
よりも うらやましかろけなり
かろ 伜が事を思ふに付け 思ひ
出さるゝ/\と 流石同腹同性
を忘れかねたる悲嘆のなみだ


52
なふ其伯父御に小太郎が 逢ひ
ますわいのと取付てわつと
斗りに 泣沈む 嘆きももれて
菅秀才 一間の内より立出
給ひ 我にかはるとしるならば

此悲しみはさすまいに可愛の
者やと御袖をしぼり給へば
夫婦ははつと 供にひたする
有がた涙 次手ながら若君
さまへ御みやげと松王つつ立


53
申し付けた用意の乗物早く
/\と呼はるにぞ ハツトこたへて
家来共御目通りにかき
すゆ(据え)る早御出と戸をひら
けば管丞相の御台所 ノフ

母様か我が子かと御親子ふし
ぎの御対面 源蔵夫婦横
手を打 方々と御行家尋し
に いづくにか御座なされし
サレバ/\北嵯峨の御隠れ家


54
時平の家来が聞き出し召し捕りに
むかふと聞き それがし山伏の
姿となり 危うい所奪(ばひ)取たり
急ぎ河内の国へお供なされ
姫君にも御対面 コリヤ/\女房

小太郎が死骸あの乗物へ
うつし入れ 野辺の送りいと
なまん アイと返事の其中に
戸浪が心得抱いてくる 死
骸をあじろの乗物へ 乗て

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327151302j:plain
55
夫婦が上着を取れば あはれや
内より覚悟の用意 下に
白無垢麻上下 心を察して
源蔵夫婦 野辺のおくり
に親の身で子をおくる

法はなし われ/\夫婦が
おわらんと立寄ば松王丸
イヤ/\これは我が子にあらず
菅秀才の亡骸を御供
申す いづれもは門火/\と

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327151234j:plain
56
門火を たのみ頼まるゝ
御台若君もろともに                           (←いろは送り
しやくりあげたる御なみだ
冥途の旅へ寺入の 師匠は
弥陀仏しやかむにぶつ


六道能化の弟子になり
さいの河原ですな手本     
いろは書く子をあへもなく   
ちりぬるいのち 是非も
なや あすの夜たれか添乳(そへぢ)

 

 

f:id:tiiibikuro:20170327151214j:plain
57
せん らむうゐめ見る親心 扨と
死出のやまけこへ あさきゆめ
みし心地して道は 門火にゑひ
もせず 京は故郷と立別れ
鳥辺野 さして連帰る