岩佐又兵衛筆。読めねえよ。
平仮名として読める文字以外を漢字のまま読んでみよう。
桜ちる木の下風盤
佐無賀羅天
空耳志ら禮怒
雪そ降介類
勝以画之
なんじゃこりゃ。あてくしが自力で平仮名に変換できるのは、
「盤」=「は」
「佐」=「さ」
「無」=「む」
「羅」=「ら」
「耳」=「に」
「志」=「し」
「禮(礼)」=「れ」
「怒」=「ぬ」
「介」=「け」
「類」=る」
悩むのは、
「空耳」か「空に」か。
後に続くのが「しられぬ(知られぬ)」だし字数からいってもここは
「空に」だろうな。だろうか。だよね。
で、
「賀」=「か」と、
「天」=「て」と読むらしい。
斯くして、
桜ちる木の下風は
さむからで
空にしられぬ
雪ぞ降ける
となるそうだ。
あらまあ今の時節にぴったりなすてきなお歌!
「空に知られぬ雪」とは「桜ふぶき」のことでせうよ!
なんてオサレな!
まあぱっと見読めねえよ。
【みんなの知識 ちょっと便利帳】変体仮名
http://www.benricho.org/kana/index.html