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元葭原之事 咄の絵有多

 

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1242667

 

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元葭原之事
こゝに庄司甚右衛門といふもの天正十八年に
年十五才にて東武へ来るそうしう
小田原のうまれ也是も柳丁にすみて
われけいせい町のかいきせん事をおもひ
はじめておゝやけへねがいをあげ慶長十七年
ついにころやいをえてふきや丁の
下に二丁四方のぬまちを
たまわりよしかやの
おひしげりたるをかり
ちきゃうふしんに
とりかゝり元和四年
霜月はじめて
一とうにミセをひらく
ゆへに葭原と
なづけしを
めでたきもじとて
吉原とかき
あらたむ

 

ここに庄司甚右衛門という者、天正十八年に年十五才にて東武へ来たる。
相州小田原の生れなり。これも柳町に住みて、我れ傾城町の開基せん事を思い、
初めて公へ願いを上げ、慶長十七年ついに頃合いを得て葦屋町のもとに
二町四方の沼地を賜り、葭、萱の生い茂りたるを刈り、知行普請に取りかかり、
元和四年霜月、初めて一堂に店を開く。故に葭原と名付けしを、めでたき文字とて
吉原と書き改む。

 

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