読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1242667
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正月大羽子板をもたする事
これは中友ゑ(?)いやの
御しまといへる女郎くわんくわつ
ものにて正月中の町へ出
羽子のこをつきけり
よりてたうちうの
たび/\にはご
いたをもたせける
それよりのち
いづれも
大はごいたを
もたする
事になりぬ
正月、大羽子板を持たする事
これは中巴屋(←?)の御しまと言える女郎、寛闊者にて正月、中の町へ出で、
羽子のこを突きけり。依りて道中の度々に羽子板を持たせける。それより後、
何れも大羽子板を持たする事になりぬ。