読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/883056
2
てんじん記
○かもづゝみ
にてさくら丸
ふうふかりや
ひめのこひの
とりもちをする
天神記
加茂堤にて桜丸夫婦、苅谷姫の恋の取持ちをする。
3
かんせう/\゛は
かんたうの
けらいたけべ
けんさう
を▲
▲めし
たまひ
ぴつほう
でんじゆを
なし給ふ
その日
ざんしやの
ためにむじつの
つみをえ給ひ
つくしへるざい
となる
げんざうは
かんしうさい
をつれて
たち
のく
管丞相は勘当の家来、武部源蔵を召し給い、筆法伝授を為し給う。
その日、讒者の為に無実の罪を得給い、筑紫へ流罪となる。
源蔵は菅秀才を連れて立ち退く。
4
かんせう/\゛
つくしへ
くだると
ちう
かはちの
はじむらへ
立より
給ふ
はんぐわん
だい
てる
くに
けいごす
いまの
だう
みやう
じ
これ
なり
管丞相筑紫へ下る途中、河内の土師村へ立寄り給う。
判官代輝国、警護す。
今の道明寺これ也。
5
うめわうさくら丸
のきやうだいみちに
さだいじんときひらの
くるまにいであひ
らんぼうなすを
あにまつわう
いかつてきやう
だい三人
あら
そひ
くるまを
うちくだく
ときひら
松王のちうぎに
めでゝ梅わう
さくら丸をゆるす
梅王、桜丸の兄弟、道に左大臣時平の車に出会い、乱暴を為す。
兄松王怒って、兄弟三人争い、車を打ち砕く。
時平、松王の忠義に愛でて、梅王、桜丸を赦す。
6
百しやう
しら大夫が
七十の賀の
いはひに
松わう
梅わう▲
▲
こう
ろんに
および
たがひに
あら
そふ
百姓白太夫が七十の賀の祝に、
松王、梅王、口論に及び互いに争う。
7
松王丸はわが子を
ころしてかんしう
さいの
身がは
りと
なし
げんざう
ふうふ
に
はじめて
わがほん
しんをあかす
しゆんどうげんば
にせくびをもちかへる
松王は我子を殺して菅秀才の身替りと為し、
源蔵夫婦に初めて我が本心を明かす。
春藤玄番、贋首を持ち帰る。
8
かん
せう/\゛
らいじんと
なつてあくにん
をうちころす
管丞相、雷神と成って悪人を討ち殺す。
道明寺天満宮