見立多以尽  もつと降せたい

 

 

f:id:tiiibikuro:20171106193129j:plain


見立多以尽

もつと 降せたい

客の量目(くわんめ)を
ひく三味線の。
糸し可愛
も止吹(やまぶき)の色に
は出さぬ体(ふり)な
がら。光りを
たのむ金春
の。雨故借る
簑布団八
重か一重か
しら紙に。
包んだ
まゝの
楮幣(ぺらさつ)を。上から探(おし)て荷(かゝへ)帯へ。
はさんで見ても何となく。済ぬ心の
奥の間か。厠にゆきて人しれず。明て
尻尾(しつぷ)を古寝妓(ふるねこ)が転々(ごろ/\)咽喉を鳴(ほいら)すぞ怖ろし

 

f:id:tiiibikuro:20171106193150j:plain