見立多以尽 洋行がしたい

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見立多以尽

洋行がしたい
深窓に養はれて。掌(たなこゝろ)の珠(たま)。楴(かざし)の花。と
双親(ふたおや)の寵愛ふかく。令弱(おぼこ)と唱ふる
婦女子の身にして。雷名を
五大洲に轟かすものは。何ぞや。
学問の功(いさをし)と。品行の正しきが
故なり。好文木(こうぶんぼく)の香を慕ふ。
野婦(のぶ)鶯も冬枯に。スペルリングの
笹なきから。雨雪の中を厭ひ
なく。勉め励めば来る春に。囀(さへづ)る
声が千金の。月給とりとよば
るゝも。聖経(きやう)読み鳥と尊まるゝも。唯
古の学びの。一事にある而己(のみ)。

 

 

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