仮想空間

趣味の変体仮名

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中将姫古跡松 雪責の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856690 2 節章句早覚の事出のはる節はしとやかに 三字有のはにおくりよ 四字有時は浮おくり本ぶしのゆりこれとかや はるきんの跡ひろいなり はづみのふしにつきゆりや跡の三つゆりこれなれや たゝきと云はしめ…

祇園祭礼信仰記 (金閣寺~爪先鼠)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-225 参考にした本 同 イ14-00002-223 囲碁用語参考 https://www.ntkr.co.jp/igoyogo/yogo_589.html 90(4行目下) (第四 金閣寺の段) 「帰りけれ そも/\金閣寺と申は 鹿苑院の相国義満…

嬢景清八嶋日記 日向島の段

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856524 参考にした本 http://image.oml.city.osaka.lg.jp/archive/ (管理番号 b0123001) 308日向島の段再板 娘景清 三之詰 309 嬢景清八嶋日記 三の切いちご持まいみめのよい娘 うらの畠が道になるしやうがへ …

獅子と鯉

国立劇場9月文楽公演にて、アンケートに答えたら記念にチケットホルダーを戴いた。 読んじゃう。 「獅」獅々は百獣の王なれば猛きものと聞けるに夫(それ)とは大いに違(たかへ)り 頭(かしら)に赤き毛をふり乱せどもうつくしくたをやかなる事ぞつとする…

卅三間堂棟由来 三段切

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856408 1 三拾三間堂棟由来平太郎住家段豊竹君太夫筆 2 卅三間堂棟由来 三段切夢や結ぶらん 妻は あたりを立退て 奥を覗いつ立戻りかづ/\傍へ立寄てゆり起せ共 夫は寝付の高鼾 3風が持くる斧の音 伐木とう/…

蘆屋道満大内鑑 第五 (京一条の橋~大内~晴明蘇生の祈り)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 88(左頁) 第五慎みを知て慎まざれば禍遠きにあらずとかや 陰陽師安倍の保名浪々の身の年月も 早八才の晴明に自然と妙術備はれるを 古主へいひ立てふたゝび帰参を願はんと西の京の旅宿よ…

蘆屋道満大内鑑 第四(葛の葉子別れ~蘭菊の乱れ~草別れ~信太の森二人奴)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 61(左頁) 第四となり柿の木を 十六七かと 思ふて 覗きやしほらしや 色付いた 十六七かと 思ふて 覗きやしほらしや色付いたかけておる賤があさ機あさはかに なんの織るぞいの 生(おい)…

蘆屋道満大内鑑 第三(左大将舘~道満屋敷~奥庭)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 37 第三鴻(こう)飛で冥々才者(よくしや)なんぞ慕はんや 左大将橘の元方は桜木の親王の御契り浅からぬ 六の君を失はんと御菩薩が池(みぞろがいけ)の底深き 工みも案に相違して御行方…

蘆屋道満大内鑑 第二 小袖物狂ひ (岩倉舘~親王御所~菩薩池~信太社~保名物狂)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 20(左頁) 第弐大(おほい)なる者の己を立つるは奢りの基ひ 此字をわくれば一人(にん)の者と訓ず岩倉治部太輔(たゆふ)主君左大将の仰を蒙り 保憲が秘書を首尾よく奪ひ 己が館に預り置…

蘆屋道満大内鑑 (第一 東宮御所=大内~間の町~加茂館)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00991 2 蘆屋道満大内鑑 (第一) 作者竹田出雲風に叫ぶ青障の外 雨に嘯く古林の中尖れる?(はなさき)蔓(はびこる)尾 小前大後色中和を兼 死すれば丘を首(かしら)にす是此妙獣 百歳(はく…