仮想空間

趣味の変体仮名

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

声曲類纂 巻之三

読んだ本 http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200017224/ (123コマ9~11行目翻刻と異なる・125富本豊前掾の項なども) 外題や人の名前の漢字なんか半分近く読めないよ。 100 巻之三江戸諸流浄瑠璃語略伝系図浄瑠璃作者名譜 声曲類纂 商 101 目録薩摩浄雲(門…

浪花百景之内 住よし反橋

当社境内の勝地絶景なるは往古(むかし)より歌の名どころにして世人のよく知る所なれば今さら腐(ふ)毫(がう)にいふべしもあらじ就中反橋(そりはし)はその工み稀代にして他(た)の社頭にある比(たぐ)ひにあらず大花(とり)表(い)前は和泉紀州路…

牟芸古雅志 下の巻

読んだ本 https://www.nijl.ac.jp/ 51(目録略) 52(左頁)牟芸古雅志下之巻 狂言堂如皐金銀万能丸(きん/\゛まんのふぐはん) 巻の上 一 目録一慈悲の心の花 露の世をしる萩原中将一ゆがまぬ道づれ 都に尊(たつと)き一如上人性子(しやうし) 53一寝耳…

牟芸古雅志 上の巻

読んだ本 https://www.nijl.ac.jp/ 牟芸古雅志 1狂言堂のあるし狂言物するいとまことに狂言ならぬまめことをのはへつ翁本性うるはしくまるきをしのふこゝろ深けれはかうやうのふるほうこなともしねんにまくらによりあつまれるなるへしかの李笠翁といへりし人…

浪花百景之内 合羽嶋より東を望む

合羽嶋は堂嶋の末にして大川蜆川の合流のところなり此辺すべて川巾広く風景絶妙にして 南は嶋の末諸侯の屋舗(やしき)立つらね 北は福嶋の末より野田村の入口にいたる 東を詠脉(のぞ)めばはるかに玉江橋を見わたし其絶景さらにいはんかたなく是また浪花(…

浪花百景之内 自安寺妙見宮朝景の図

自安寺は道頓堀の南にありて此寺中の妙見宮はその霊験著明(いちじる)く江南の繁花につれて昼夜詣人絶ず就中尻愛を願わんとて俳優(やくしや)および娼妓の輩(ともがら)信仰なすこと朝まだきより夜は更ける迄柾(まさ)下駄の音絶ゆる閑なく線香のけふり…

声曲類纂 巻之二

読んだ本 http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200017224/ 66 巻之貮浪花焼け元豊竹略伝両座作者名譜同浄瑠璃外題三都操り座浄瑠璃外題略記 声曲類纂 角 67(左頁)声曲類纂巻之貮 目録 竹本筑後の掾(竹本播磨掾其余門人略系 竹本座浄瑠璃作者之事 近松門左衛…

声曲類纂 巻之一下

読んだ本 http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200017224/ 38ことのねも たけもちとせの こゑするは ひとのおもひに かよふなりけり 後撰集 貫之 37 巻之壱下京師浪花諸流浄瑠璃語略図系図 声曲類纂 宮(下) 39「京師浪花之部」京 引田淡路掾 天正の頃の人な…

声曲類纂 巻之一上

私にとってはスーパー読み難い字だけどスーパー読みたい内容なので安直(あんちょこ)用に翻刻を買いました。でも20ページも読むと少しは字体に慣れてくるし、所々安直をカンニングしながら必死で数行読んでは忠義太平記を数ページ一気読みしてストレス発散…

声曲類纂より 覚え書き

二巻迄読んで気になった箇所の抜き書きです。今に伝わる名作が生み出された時期がわりと一極集中していること、その繁昌に伴い名人と呼ばれる人々が登場し、人形仕様や舞台機構に工夫が加えられ刻々と進化が促されていく様子がわかって面白かったです。義太…

浪花百景之内 長町毘沙門堂

長町毘沙門堂は難波御蔵前よりひがし二丁にありて境内は長町へ通り抜けなり 此尊像霊験著明(いちじる)して詣人絶ゆるときなく読誦(どくじゆ)仰(かつ)合(がう)の声宝前に喧(かまびす)し且鳥居前は廣田今宮及び住吉街道なれば常に賑わしく此所より多…

浪花百景之内 住吉高灯籠

住吉の浦高灯籠は本社の真西に在りて夜毎入船の目印となす 此所を長映浦(なかおのうら)といふなり 都て此辺絶景にして東は社当の松林茂くさかへ 西は蒼海漫々として詣人(けいじん)の眼をおどろかし蛤茶屋には団扇の音たゆるときなく弥生の汐干(しほひ)…