仮想空間

趣味の変体仮名

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

生玉心中 上之巻

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-00182 3 上巻 喜平次 おさが 生玉心中 近松門左衛門今につたへて老松の /\ かはらぬ色をたのまん 其松が枝のみやばしら今にさかへて数万人 心々のぐわん立て 神のお身さへアゝいそもじの まし…

古今名婦伝 加賀の千代

古今名婦伝 楳()素亭 玄魚記 加賀の千代千代は加賀国松任(まっとう)なる福増屋(ふくますや)六兵衛といへる旅店(はたごや)の女なりいとけなき時より風雅の志ふかく行脚の俳人を家に止宿させて俳諧をたしむ廿三才の時京にのぼり勢州にいたり麦林舎乙由…

肥前平戸の姫魚

https://news.yahoo.co.jp/articles/3181b0a3d7b732dbd0bad730c804d637401a287d 姫魚図 かくの如く形のもの当四月八日肥前の平戸のはまにあらわれわれは龍神の使なりことしより七年間諸国にコロリト云やまひはやり人多く死す我形を家内にはりおけは其やまひ…

八重霞かしく仇討

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929843(30ページ以降 ARC古典籍ポータルデータベース 八重霞かしくの仇討) 2文化五 小曽野禄三郎 八重霞かしく仇討 山東京伝作 豊国画 六冊 3(国会図書館の左頁) ○読則(どくそく) 江戸通油町鶴屋喜右衛…

浴爵一口浄瑠理

様々な作品の人物や出来事がごっちゃになっていて面白かったです。 読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892853 3春霞うら/\までも引きぞめは。門(かど)の錺の竹本に子の日の松の常磐津あれば。民の竃も富本あり。梅ヶ河東をみやこぶし。新内…

肥後国天草の山童(やまわらわ)

二ヶ月余りの間毎日にらめっこしていましたが解読できず。自信ありません。 山童(ヤマハラハ) 肥後国天草郡龍出村山中において毎夜奇聲を發するものある何者の所持なるか事をしらす近付より是を熊本候に訴ふる依之家来柴田五郎左衛門といふ者に申付て此怪…

一向不通替善運

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2534149 3(左頁)序思ひ寝の夢の枕に契る明がた覚めてはもとの冷酒も別れにぐつと一呑は硯蓋にもくねんぼの実に川竹にいとしやとかわひ 4がられて運の尽といへと君傾城にかぎらず地物にも惚られたらかぶる元…

嫗山姥 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-02179 64(左頁) 第五(謡一セイ)ようたいしもみてり 一せいのげんくはくそらになく はかう秋ふかし五夜のあいえん月にさけぶ 物すさまじき山路かな かくて頼光四天王を相具し 鳥も通はぬいか…

嫗山姥 第四 頼光道行

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-02179 50(左頁) 頼光道行 第四あだなりと名にこそたてれさくら花 /\ ちりてもついにねにかへる みやこのはるを たのみても 浮世のふちせつねならぬ ながれのゆくえくみてしれ源の頼光(らい…

嫗山姥 第三・とうろうの段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-02179 33(左頁) 第三ねい人の詞は甘きことみつのごとく 人をそこなふこと刃より猶速(すみやか)也清原の右大将平の正盛にかたんし 源の頼光ぶゆんにほこりらうぜき者を引こみ みんかをさはが…

嫗山姥 第二 廓咄の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-02179 20(左頁) 第二まつらがたひれふる山の石よりも つもる思ひは猶おもき いはくらの大なごん兼冬(かねふゆ)公御娘 おもだか姫と申せしは源の頼(らい)光(くはう)と 御えんへんのけい…

嫗山姥 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-02179 2五百番の内 嫗山姥 作者近松門左衛門漢に三尺の斬蛇(ざんじや)あつて四百年のもとひをおこし 秦に太阿工(たいわこう)市あつて六国を合す 古の君子是を以て自まもると 子路(しろ)が…

安政 箇労痢流行記

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya01/ya01_00014/index.html 3転寝(ころびね)の遊目(ゆめ)序正享間記(しやうきやうかんき)てふ書(ふみ)の中(うち)に正徳六年の真夏(なつ)熱症おほく世に流行(はやり)て大江戸のまち/\…