仮想空間

趣味の変体仮名

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

十二段さうし 下

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567248?tocOpened=1 2 第十一 ふきあけの事 かくて御ざうしは。ふきあけにつき給ひて。其後一日は たびのつかれ。二日は神やみ。三日はびやうきとうちふし給ひ ける。吉次此見奉りて申けるは。いかにくわじや…

十二段さうし 中

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567247?tocOpened=1 2(左頁) ▲第七 しのにのだんの事 みねのあらしも長閑にて。たにの小川もなみたゝず。しるも しらぬもをしなへて。人をとがむるさとのいぬ。こえすむ程 にもなりしかば。今時分もよかり…

十二段さうし 上

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567246?tocOpened=1 2 十二段さうし さるほどに。かねうり吉次のぶたかは。御さうしをともなひ。みち のくさしてくだりしが。はやほどなくみかはの国。うあはぎの宿 長者のもとにつきたまふ。こゝに又。上る…

妹背山婦女庭訓 四の切

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 213 妹背山婦女庭訓 四段目の切 竹于雀(たけにすゞめ) 214(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の切 されば恋する身ぞつらや 出るも入も 忍ぶ草 露踏 分て橘姫 すご/\帰る対の 屋の 障子にばらり打礫 215 …

妹背山婦女庭訓 四の中

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 157 鱶七使者の段 妹背山 四の中 158(左頁) 妹背山婦女庭訓 四段目の中 栄ふるに花も時し有ばすがり嵐 の有ぞとは いさ白雲の御座(たかみくら) 新たに造る玉殿は 彼唐国の 阿房殿 爰に写して三笠山…

妹背山婦女庭訓 四の口

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 111 杉酒屋の段 妹背山 四の口 112(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の口 日と供にいとなむさまも 入相の 四方のいちぐら戸 ざし時 子太郎跡を打 見やり 灯を上げ表の戸 113 夜の構へのそこ爰と こなた の道…

妹背山婦女庭訓 三の切 

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 1(左頁) 大阪舩町 加嶋屋清助板 妹背山掛合 再板 婦女庭訓 三段目 2(左頁) 妹背山婦女庭訓 三の切 古への神代の昔山跡の国は 都の始にて妹背の始山々 の中を流るゝ吉野川 塵も 芥も花の山 実世に遊…

謡百番四季詠 牛若

謡百番四季詠 牛若 呉竹や ふしみの 雪のしたおれに つもれはつらき 我おもひかな 歌川芳梅画