仮想空間

趣味の変体仮名

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

火水風災雑輯(一)39~40コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 39 安政四巳年正月中旬より 風邪流行 風の神送り 忠九抜文句(ちうくぬきもんく) (上段) 風雅てもなくしやれでもなく 風の神送る相談する丁内 是はおもひもよらぬ 風の神捨場所の銭も…

火水風災雑輯(一)37~38コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 37 風抜(かぜぬき)申一対(たい)之事 一我抔風邪(ふうじや)共之儀上方筋ゟおゝくれ/\とわら人形 などこしらへおくりこさせ無拠江戸中 数多流行いたさせ皆様へ対し 鼻水風はおろかづ…

火水風災雑輯(一)36コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 36 頃は安政二卯10月二日の夜四ツ時俄に大地震ゆり出し江戸廿里四方人家損亡おびたゞしく 北の宮御府内千住宿大にゆりつふれ小塚原は家並残らす崩れて中程より出火して一軒も 残りなく焼…

火水風災雑輯(一)35コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 35 「 当八月八日 雷落場所? 水戸殿通用門 ?表之さかい水門石垣え 一ツ橋御門外明地松平紀伊守?向 御茶の水油坂門??三ヶ所 屋敷 坂(?)田町玉すし?前 神田多町長谷川と申質屋 下…

火水風災雑輯(一) 32~34コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 32 火之 用心 元は重(おも)たつ人か見まはりてとふそ火出しにならぬ 元は念を入見よ客あつて大火をたきしあとの 元は夏はねむりて蚊屋かやり冬さむがりのこたつ 元はひるに留主より夜は…

火水風災雑輯(一) 31コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 31 此図わ地震の吉凶の実正をたゞし紛れ なきを集め明細に出板仕候 「江戸 地震 類焼場所図」 (下) 安政二卯十月二日夜四つ時江戸大地震後出火所々に有之候場所を見廻り明細に書写又地 …

火水風災難輯(一) 12~30コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 12 此度世に珎らしき 野和魔獅子(やかましゝ)と云怪獣 出たり 抑獅子は其種類 最も多しに散財図会に 委く誌(しる)せり 先「王耶山(おゝやさん)」ゟ 出るを隠居獅子・苦累獅子(くる…

孝明天皇直筆

BS「英雄たちの選択:松平容保」より たやすからさる世に武士の忠誠のこゝろをよろこひてよめる 和らくもたけき心も相生のまつの落葉のあらす栄へむ武士とこゝろあはしていはほをもつらぬきてまし世々のおもひて 容易からざる世に武士の忠誠の心を喜びて読め…

伊賀越道中双六 第十 敵討の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 99 第十 敵討の段 されば唐木政右衛門股五郎を付け出し 夜を日に継で伏見を出伊賀の上野と心ざし 先廻りして代官 所の届けも済みて北谷の 四つ辻に主従四人 我劣ら…

伊賀越道中双六 第九 伏見の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 89 第九 伏見の段 男共/\ 胴の間へお蒲団は入ったかな ハイ艫(とも)の間の四人様水菜は爰に置まする コレ舟頭 衆此荷物割破(われ)物じやぞ ソレ気を付けて貰は…

伊賀越道中双六 第八 岡崎の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 68 第八 岡崎の段 世の中の苦は色かゆる 松風の音も淋しき冬空や霰交りに降積る 軒もまばらの放れ家は岡崎 の宿はづれ 百姓ながら一利屈主は山田幸兵衛と 人も心を…

伊賀越道中双六 第七 関所の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 61 第七 関所の段 藤川の新関と人に云ど影の郷 一村籠る松影に茶屋の娘のお袖とて 年は二八の 跡や先まだ内証は白歯の娘 雪気いとはぬ寒空に 水の出花や煎じ茶の 仏…

伊賀越道中双六 第六 沼津の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 48 第六 沼津の段 東路に 爰も名高き沼津の里 ふじみ白酒名物を 一つ召せ/\駕籠にめせ おかごやろかい参らふか おかご/\と稲村の 影に巣を張り待かける 蜘蛛の習…