仮想空間

趣味の変体仮名

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

双蝶々曲輪日記 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 25(左頁) 第三 揚屋待ちのいきづくに小指の身がはり 寂光の都は爰ぞ 四筋町九軒常夜の闇をてらす 井筒がもとの賑しさ 数 の菩薩の来迎と五百羅漢の末社共 しま黄…

双蝶々曲輪日記 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 13(左頁) 第二 相撲の花扇に異見の親骨 茶を参れ/\/\/\ 中入迄も勝負附け かちまけの勝負附/\と 重言多き 売り声も 高台(たかきや)橋の南詰 けふ七日目の大…

双蝶々曲輪日記 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 2 双蝶蝶曲輪日記 第一 浮瀬(うかむせ)の居つゞけに相図の笛売(ふえうり) 爰に一つの望がござる 京の女郎に長崎いしやう きせて ちゝやちん/\ちつくり江戸のは…

放下筌

読んだ本 https://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=hayBK02-0155&f12=1&enter=portal&lang=ja&max=1&skip=0&enter=portal&lang=ja 2 序 今迄 世に ばけ物の本 あまたありといへども 皆怪(あやし)く 恐敷(をそろしき)のみにて 其变化の正体…

碁太平記白石噺 第十一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 126(4行目) 第十一 蚍蜉(ひふ)集つて大樹を動かす 義興をからめんと笠置の山を十重廿重 淀野木津川瓶(みか)の原 甲の星を輝かしおめきさ けんで責登る 爰ぞ一…

碁太平記白石噺 第十

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 107(左頁) 第十 京の水色よい染出しの 殿茶小紋を見初めて染て 今宵必かならずやいの 松葉小紋の かはらぬ色をそつちもサ こつちもサ そつちもこつちも 思ひ合の…

碁太平記白石噺 第九 道行いはぬいろきぬ

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 105(左頁) 第九 道行いはぬいろきぬ 爰の在所によいこの嫁御 よその男に気をもみ洗ひ かいげ柄杓のえにしは千年かけ水の 流と 人の行すへは いさ白石や さゞれ石 …

碁太平記白石噺 第八

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 84 第八 我家に 千尋の影を 榎の木松 牛込邊にゆつたりと 浪人ながらたくはへに 剩る風雅の茶 心や 手前も清き宇治の常悦 心置なき友どちとつれ/\ 晴す夜咄の用意…

碁太平記白石噺 第七

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 60(左頁) 第七 古への 葭葦生(はへ)し所をば 今は吉字に書替て新吉原の繁昌は 外に類ひもなまめきし 或は貸本小間物や 早いぞめきは浅黄裏 陣笠股引苦に侍のさ/…

碁太平記白石噺 第六

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 50(左頁) 第六 サア/\旦那方 お茶屋様へお腰でもおかけなさい 今日は結構なお天気で 私も仕合観音 様もお仕合でござります 咄しも差合のない私が作つたのをあげ…

碁太平記白石噺 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 36(左頁6行目) 第五 陸奥は いづくは有ど塩竈の ソレにはあらで朝夕の 煙も細く白坂の 城下に近き逆井村 与茂作 37 か留守のうち妻は春ゟぶら/\の枕も 床(とこ…

碁太平記白石噺 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 30(6行目) 第四 奥州街道に本宮なくば 何を便に奥通ひ 夫(それ)が旅路のうさはらし 唄ふ皐月の早苗歌 や連歌の雲の上供御(くご)と 云から下々の盛切もつそり…

碁太平記白石噺 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 13(2行目) 第三 六尺(りくせき)の孤(こ)を託すべし 大節に臨んで奪はさるは君子の人也といへり 石堂大領の後室寄波(よせなみ)御前 過 にし夫の遺言を守りも…