仮想空間

趣味の変体仮名

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

加ゞ見山旧錦絵 第八 道行恋の幻

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 74(左頁) 第八 道行恋の幻 なきかげの たへぬもおなじ涙川 よるべ定ぬ浮船のかいなきえにし うす雲 に 幻衣のはかなさも 余所は詠めの桜時 月と花とのふたり連 結…

加ゞ見山旧錦絵 第七(廊下~長局~奥庭の段)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 58(左頁) 第七 59 星月夜鎌倉山に風誘ふ 扇ヶ谷(やつ)に棟高に 前(さき)の官領足利家の思ひ人 花の方の御 館 咲つゞきたる花の御所 盛十寸見の奥御殿色香争ふ…

加ゞ見山旧錦絵 第六(草履打の段)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 50(左頁) 第六 かけまくも 太敷立し宮柱 和光の塵もかけ清き ときはかきはの神楽歌千代を ことぶく 51 靏が岡弓矢取身の守迚 群集は押も分られず 一際目立鋲(び…

加ゞ見山旧錦絵 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 39(左頁) 第五 秋の山 紅葉の床に男鹿のねたよしほらしや たてぬきに露霜おりし 錦は山のもみちばの 渡らば 錦なかたえん浮世渡りの かづ/\に うきをつもりし雪…

加ゞ見山旧錦絵 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 32(左頁) 第四 花の名所は エソレ都に芳野 エズトセノセイ 井手の山吹 エソレ杜鵑に花萩よ エズトセノセイ 何と徳笠 花崎の花 問屋迄は余程遠い 休んで一ふく飲ふ…

加ゞ見山旧錦絵 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 17(左頁) 第三 爰に鎌倉の守護職管領足利持氏卿 三老と供に民の裁断聞こし召されん其為に 門注(もんぢう) 所に入有ば 相詰る人々に老臣仁木将監 和田左衛門紙崎…

加ゞ見山旧錦絵 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 6 第弐 五月半の 花菖蒲(あやめ)爰も名にあふ東路や梅沢村に足休め 茶店女房の器量よし よしや芳簀(よしず)の茶の花香色を含みし優(やさ)姿 折からくる足軽の…

加ゞ見山旧錦絵 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 2 浄瑠理役割 初段 豊竹富太夫 野沢八百八 第弐 口 豊竹峯太夫 野沢富次郎 中 豊竹紀志太夫 野沢東五郎 ヲク 豊竹新太夫 野沢佐野八 第三 口 豊竹浅太夫 野沢藤吉 …

御所桜堀川夜討 第五(花扇邯鄲枕)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 84(右頁三行目) 第五 明渡るのべも山路もてる空は 敵の心は蔵馬道夜共昼共弁へず 逃るを追かけ ぼつ詰て土佐が乗たる俊足逸物 おろしも立ず飛のつて相合馬の…

御所桜堀川夜討 第四 道行伊勢みやけ

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 62(左頁) 第四 道行伊勢みやけ 思ふ事 内外(うちそと)の宮に ひく鈴のならずばよもやさばかりの 参宮同者は よもあらじ 義経の北の方卿の君御くはいたい御…

御所桜堀川夜討 第三 弁慶上使の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 41(左頁) 第三 風の勢は大海の浪を動せ共 井の内の水を動す事あたはず 九郎判官 義経公梶原父子が讒言にて 御舎兄(しやきやう)右大臣家ノ御不審日々にいや…

御所桜堀川夜討 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 18 第二 施しは財(たから)と法と無畏の三つ 権者(ごんじや)の詞さかんなる 九郎判官義経いまだ牛 若たりし時 五条の橋の千人切と 世の取ざたも年月も早十三…