仮想空間

趣味の変体仮名

絵草子

浴爵一口浄瑠理

様々な作品の人物や出来事がごっちゃになっていて面白かったです。 読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892853 3春霞うら/\までも引きぞめは。門(かど)の錺の竹本に子の日の松の常磐津あれば。民の竃も富本あり。梅ヶ河東をみやこぶし。新内…

疱瘡心得草(ほうさうこゝろえぐさ)

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2539520 2疱瘡心得草(ほうさうこゝろえぐさ)全部一冊 此本は疱瘡(ほうさう)初て日本にわたりし事初熱(ほどおり)より日数(ひかず)心得の事ども并(ならびに)麻疹(はしか)水痘(へいない)の心得疱瘡…

三日転愛哀死々(みっかころりあいあいしし)

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533379 2 鼻唄 こし屋高蔵 穴掘溜太郎 焼場粉無太郎 医寺坊三 三ザン 跡野妻子 折レ口五九郎 肴屋文三作者 しね屋徳三郎 右より太鼓 門前子蔵 日々に笛 無駄奈祈祷太 つゝみ 強飯万十 ふり付 屋美月間内 「…

出世鯉四方瀧水

こどもの日なので鯉に纏わるおはなしを探し求めたところ、吉原通いをする鯉之助の物語しかありませんでした。鰻太夫を身請けして蒲焼きにし、自身は鯉の洗いになるところを助かるも不思議の国のアリス宜しく漁師が目覚めれば嘗て無いほどの大漁。敵(かたき…

むさしあぶみ 下

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537561 23 むさしあぶみ 下 明れは十九日江戸中によろこひをなき者歎きをいたすもの相まじはりていとさう/\゛しかりけり。焼残りし貴賤その一族どもの類火にあひしを日ごろのよしみ此時なり。いかでか見す…

むさしあぶみ 上

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537561 (明暦の大火の阿鼻叫喚ドキュメント。) 2 むさしあぶみ 上 世すて人にはあらで。世にすてはてられ今はひたすらすべきわざなく。かみをそり衣をすみにそめつゝ。楽斎房とかや名をつきて心のゆくかた…

猫鼠合戦

子年だから鼠を応援しながら読んでいましたらまさかの顛末が唐突に。目が点になりつつちょっと笑い初め。謹賀新年めでたいめでたい。 猫鼠合戦 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2541113 5 猫又といふものあり ほふ/\゛のねこをかたらいなかに…

跡着衣装 後編(十辺舎一九)

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929277 30(左頁)五三桐山 後編 跡着衣装叙?(さき)に五三桐山と題したるは 山旭亭真婆行なる人の著述也 能其人情の限りを尽し 桐山の頑痴五喬の好意 瀬喜川か迷惑(いかん)の意(こゝろ)逼(せまつ)て…

跡着衣装 前編(十辺舎一九)

跡着衣装 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929277 2鳳凰染五三桐山 序喜怒哀楽は人間界の普段着にして笑ふてとくる春の山/\あれは 3ないて嬉しき鶯のはつ音のけふしの玉あられも実と誠のかけ日向小端出を駿河のふし鼠やつくは鼠に染あけ春の…

如何弁慶御前二人

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892799 3恋ひとちうぎはいづれがおもひかけて思ひははかりなや忠と誠のものゝふに源九郎といふ狐(こん/\)あり こゝにあはれをとゞめしはあべの童子が母うへなりもとより野の身も狐(こん)の いづれも古人…

仁勢物語 下

読んだ本 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html ヘ13 00062 2(下) 2おかし男いもうとのいとあかゝほなりけるを兄をりて つらあかみくさけにみゆるわか草を 人のわらはんことをしそおもふこきこへけるかへし はつかしやなとあてことの云のはぞ…

仁勢物語 上

読んだ本 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html ヘ13 00062 1(上) 2おかしおとこほうかふりしてならの京かすかのさとへ 酒のみにいきけり そのさとにいとなまくさき魚 はらかといふありけり 此おとこ かふてみにけり おもほえす けるきんちや…

無間鐘梅枝伝譜

読んだ本 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html 文庫06 00999 参考 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892610 1寛十一未年 三拾? 品川鯨児(しながはのくじら)三又水虎(みつまたのかつぱ) 山東京伝作無間鐘梅枝伝譜(むけんのかねむめが…

善光寺如来略縁起

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/819511 2 大聖釈尊乗天竺毘舎離国大琳精舎(しん)に以(おい)て月蓋(かつかい)長者のために消伏(せうふく)毒害陀羅尼経を説き給ふ図 月蓋長者の娘五種の温(うん)病(ひやう)を煩らふ図 善光寺如来略縁…

絵本 妹背山婦女庭訓

文楽公演のプログラムに絵尽し「妹背山」の画像が載っていたので読みたくなりました。プログラム掲載のものはネットで閲覧できないようなので、他を探してこちらにしました。 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/884070 2宝祚つたへて三十九代天智…

虚言八百万八伝

虚言八百万八伝(うそはっぴゃくまんぱちでん)です。 鷲のしょーもないオヤジギャグにうっかり吹いてしまった。しかもそれを合図にって。無いから。 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892460 3 萬八伝万八は築州の人也。父は滅法弥八。母は欺…

堅田の亀

堅田の亀 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929433 3永禄十三年近江国堅田の浦より両頭の亀しゆつげんする りやうしせんどうかめをとらへる かわつたかめがでた ほんにめづらしいかめだ 永禄十三年近江国堅田の浦より両頭の亀出現する漁師船頭…

本朝二十四孝 巻下

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533132 22本朝二十四孝巻下(廿)西六條院村孝孫備中の国浅口郡西六條院村惣十郎市助とて兄弟あり父をはやくうしなひおほぢなるおきなと田つくりていたりけるがおほぢ不幸にして耳つぶれ目しいて何してもかな…

本朝二十四孝 巻上

文楽・歌舞伎同様の『本朝二十四孝』ストーリーになる絵草子かと思ったら、親孝行に優れた者の逸話24選でした。中には創作された人物もあるようですが。孝行者はもれなく領主に誉められ褒美に出世と物質的に報われる。甲斐のあることです。儒教流布の折も折…

源氏一統志 巻之四 

平将門の獄門の挿絵を探していて発見の暁のついでに読んだら酷いわ将門かわいそ過ぎ。昨日まで東の親皇と自ら名乗って東国一帯でぶいぶいいわしてたのに今は北闕(ほっけつだぜ)の逆賊(ぎゃくぞくだぜ?)となってそしりを万代に遺すだってハア?(第十六…

箱根霊験躄仇討 下の巻

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/884320 箱根霊験躄仇討 下 2いざりの あたうち 下から吉はん [上よりつゞき]縄にかゝり捕人(とりて)の役人に引渡されける此事領主の耳ににして健気なる働きかなと殊の外賞せられ禄二百石たまはりて召抱へられ…

箱根霊験躄仇討 上の巻

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/884319 箱根霊験躄仇討 上 2はこね れいげん 上のまき から吉はん ○頃は天正のむかし関白秀吉公の直参に飯沼三平といふ者あり妻子ある身も思案の外島原の浮かれ女綾機(あやはた)といへるに契りを重ね夜毎日ご…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ③

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 42挿絵 ちうしやうどのをはじめて。おかしくぞきゝ給ふ。其のちはつくしき物ども。箱のなかにいれて。ひめ君のかたへとてつかはされける。ひめたち御らんじて。おほくの物をみつれ共。これほどめづらし…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ②

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 22挿絵 かどのほどより。あなめでたやをんなごはもつべき物なり。こくしの御しうとになるぞや。みな/\よういして御とも申せと申つゝ。むすめにむかひて申やう。さて/\めでたきことなり。いちいちに…

御伽草子. 第1冊 (文正さうし) ①

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537569 3それむかしが今にいたるまで。めでたきことをきゝつたふるに。いやしきもの。ことのほかになりいでゝ。はじめよりのちまでも。ものうきことなくめでたきは。ひたちのくにに。しほやきのぶんすあyと申…

好色入子枕 巻の五(三)身請講の懸銭

詠んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 巻の五 10/16 左頁 (三)身請講の懸銭思ふ中の競べものたいせつにおもふてくだんすのと。こちのいとしいのと。そちのほか心の有と。此方(こち)のつゞけかひにする客の有と。そちの…

好色入子枕 巻の五(二)大振袖の手代

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 巻の五 6/16 左頁 (二)大振袖の手代当世のはやり物正法寺の日親上人もよい場所にいられて生玉のもどり足万歳彦八に。ついやしたるあまり銭を十二灯につみ三津寺の観音も役者子供の信…

好色入子枕 巻の五 (一)作り花屋も一時

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 2/16好色入子枕 目録(一)作花屋も一時 紙子も火打の火 はりなき腹切(二)大ふり袖の手代 番組は松風 なみたの村雨(三)身請講の懸銭 はじめのさゝやき 後の正月 3/16 左頁好色入子…

好色入子枕 巻の三 (三)田楽も胸の火

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 11/15 (三)田楽も胸の火女郎をはたかにしてくり付小刀のえいやうぢ。たうふ買にやる事近年きかず此道のせいひつこれもつとめぶりのよきゆへぞかし年のうちの悪性よねのたのしみ名の…

好色入子枕 巻の三 (二)千人の侘言

読んだ本 http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/1049/index.html 7/15 左頁 (二)千人の侘云青のりあまの里は伊勢の名物みやけ物とりそろへ顔も古市の平兵衛が伯父大黒屋にきたり草鞋をはき尻からけをおろし 8/15旦那の御機嫌よろしきみね松坂の見せ…