仮想空間

趣味の変体仮名

近松自筆

 

 これが読めた日にゃウルトラハイパーしみじみバリまじ嬉しいんじゃん?
ジャジャジャジャーン、近松門左衛門自筆草稿!
ベートーベンとは逆に達筆が為かもしれないが近松さんも大分読みにくいです。
ゆえに眺めること一年余り。
一年前に初めて見た時はまったくもって意味不明、逆さに書かれた文字に見えたもんね。
さ、いざ、平家女護島であります。何段目なんだろう?

 

 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991478

 

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  近松自書 平家女護島草稿 貮枚之内

其聞もあへすつゝ立てはかみをなしエゝ腹立やあ原
小僧めうちもらしたんな頼朝冠しめをしたひ蛭
か小嶋へはしりつゝめよし/\いつくにかくるゝ共逃
さまち此禅門からめとらてをくへきか大敵義朝か
白骨取ても二たひ足下に来るを政郷亡魂

 

 

 5

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  近松門左衛門自筆  平家女護島草稿 二枚之内

家の御代の大数かなひ早従三位右近衛の中将平の
重衡是をうつとそ持房ある罪よけに入道相国
よろ/\しなから源氏肩入の文覚坊うちとめざ(なら法師に)
るかとの給へは(残してかくれすむ由)重衡しさつて弓袋より白骨一つ
取出し是は古左馬の頭義朝が髑髏かの文覚東大寺
の二階樓に檀をかまへ源の義朝公と斗しるし本
尊に立平家調伏の行法まきれなき原四方よ
り攻よせうちとめんとはたらきしに只ものならぬ
文覚太刀かなたなほろか燃る火もことゝせすほのほ
をくゝつて落うせ此髑髏を残せしをはひ取開陣

 

 

 

 以上です。いっぱい読み間違えてるだろうな。でもずいぶん読めたうれぴー。