2019-11-20 明治二十歳八月十九日日食九分九厘餘 錦絵 午後二時三十六分右ので(出)より観はじめ 三時四十八分上の右に甚し 四時五十三分上と左の間にをはる(終わる)但し白河より佐渡に至る線路は皆既たるべし 此度の日食は誠に珎らしき現象にて 今を去る事百一年前天明六年正月元日以来曾(かつ)てなきよし 総て物の色は奇異にして 全く蝕するに及んでは咫(し)尺(せき)も辨する事得ずとは 誠に近年に珎らし事にこそ ※咫尺(しせき)も辨する事得ず=視界が効かず、ごく近い距離でも見分けがつかない