2022-12-09 古今名婦伝 静御前 古今名婦伝 豊国 錦絵 「古今名婦伝」 静御前花洛(みやこ)の白拍子なり 義経(ぎけい)殿に深く想はれけるが判官殿 鎌倉の討手(うつて)厳しく 落(おち)玉ふ時吉野にて名残を惜(をし)み 皇都(みやこ)に止(とゞ)まり其後 鎌倉へ召下され右幕下(うばくか)殿の御前(みまへ)にて舞をなせし名誉のことは 世の人の知る處なり亦(また)静が心を想像(おもひはかり)て 燈(ともしび)は あるに かひなし 雪の道 柳亭梅彦記 「豊国画」