江戸時代、妖怪アマビエなるものが自身の姿を写した絵を人々に見せれば疫病退散の効果有りと言ったそうですが、やはり江戸時代にコレラが流行った時に現れた人魚も似たような事を言っており、アマビエは人魚とアマビコが同化したものかもしれないなと、日曜美術館を見ながら思いました。
肥後国海中に毎夜光物出る所の役人行
見るにづの如の者現す私は海中に住アマビヱと申
者也当年より六ヶ年の間諸国豊作也併
病流行早く私ヲ写し人々に見せ候得と
申て海中へ入けり右写し役人より江戸に
申来る写也
弘化三年四月中旬
肥後国、海中に毎夜光る物いずる。
所の役人行き見るに、図の如くの者現ず。
「私は海中に住むアマビエと申す者なり。
当年より六ヶ年の間、諸国豊作なり。しかし
病流行。早く私を写し、人々に見せそうらえ。」
と申して海中へ入りけり。
右の写しは役人より江戸に申し来たる写しなり。
