仮想空間

趣味の変体仮名

大塔宮

大塔宮熊野落 第四~第六

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2539732 24(三行目) 第四其後 兵部卿しんわうは 権現の御おしへにまかせ くま野山を立出て 十津川さして入給ふ 宮をはじめ奉り 御供の人々をはとある辻堂におき参らせ 光林房たゞ一人 とある在家を見てあれは…

大塔宮熊野落 第一~第三

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2539732 2(広告)六段物目録一、酒呑童子 二、和田酒盛 三、なごや山三 四、塩屋文正 五、現在松風六、大しよくはん 七、紅葉がり 八、楠湊川 九、色小町 十、光源氏袖鏡十一、難波物語 十二、源氏十二だん 十…

魁題百撰相 大塔宮

大塔宮護良親王は後醍醐天皇の皇子也 比叡山に上り座主とならせ給ひて大塔宮と申し奉る兵術に精く勇力ましますに依て北条高時が奸訴暴行を悪み給ひ暗に是を誅戮なし給はばやと御企ありしに忽ち六波羅に聞へ討手の大軍向ふに居て笠置に篭らせ給ひしばしは支へ…

大塔宮

大和名所図会 巻の7より 大塔宮 殿野兵衛宅は十二村の荘殿村にあり大塔宮二品親王山伏の御すかたにて熊野より落させ給ひ十津川小柳着きおはしまして竹原八郎入道の甥に戸野兵衛といひしものゝ家にしばらく入せ給ふよし太平記に見へたりその末葉今の世にもあ…

吉野城の大塔宮

大和名所図会 巻6より 元弘三年正月十六日大塔宮吉野城に籠らせ給へば鎌倉勢六万余騎前後を囲みて攻寄ける 大塔宮の御鎧に立つ矢は七筋 血の流るゝ事瀧のごとし もはや御最期の酒宴ある所へ村上彦四郎義輝 錦の御鎧を賜り宮の御身かはりとなりて敵を欺き 宮…

大塔宮曦鎧 第五

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 88(右頁6行目) 第五 かゝやけり日西天に没すること三百七十余ヶ日 大凶変じて一元に帰すといふ 聖者(じやうじや)の末来記当たれるかな 西国の官軍等天皇をうばひかへし はりまの国…

大塔宮曦鎧 第四 

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 67(左頁) 第四 大塔の宮くまのすゞかけもろ共に あはれと思へ 山ざくら 花に心をそみかくだの 姿にかへて大たうの 宮もわらぢのたび衣 今ぞはじめてみくまのゝ さきにおちつくあても…

大塔宮曦鎧 第三 (身替り音頭の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 53(左頁5行目下) (身替り音頭の段)天てらす 月日の種の御身にも 世のうき雲におほはれて まだ八歳の若宮御母君 楚(そ)の囚れといたはしくも永井右馬頭 宣明に預られめぐりきびし…

大塔宮曦鎧 第三 (六波羅館の段)

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 44(左頁) 第三 (六波羅館の段)都なる女あり車を同じうす 顔(かんばせ)蕣(あさがほ)の花のごとしとうたふ 鄭衛の二風(じふう)道を蕩(とらか)し国を賊(そこな)ふの淫声と…

大塔宮曦鎧 第二

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 24(左頁) 第二臣として不忠成は子として不孝成に同じと 田氏が母の確言誠なるをや 両六波羅の下司(したづかさ)斉藤太郎左衛門尉利行 決断日の外も休みなく六はらの北殿 常盤駿河守…

大塔宮㬢鎧 第一

読んだ本 http://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-111 2 (第一) 太平紀 網目 大塔宮曦鎧 近松門左衛門添削 作者竹田出雲掾 松田和吉舜に錐を立るの地なけれ共天下をたもち 禹(う)に十戸の聚なけれ共諸候に王たり 上三光の明をおほはず …