仮想空間

趣味の変体仮名

浪花文章夕霧塚

浪花文章夕霧塚 第十一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 87(左頁5行目) 第十一冊目 「浮世なれ 疑ひをとく決断所此世あの世の国境 卿代官の広書院近習取次諸役人 庭には捕手が立並び 双 方だまれだまりおろと わめき…

浪速文章夕霧塚 第十冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 74(左頁) 第十冊目 名に高き 四条川原の夕景色床(とこ)の 詠めも早過て 秋風さむく吹すさひゆきゝも浪 の石はしる 水音迄も秋は猶 いとしん/\と物すごし …

浪花文章夕霧塚 第九冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 63(左頁) 第九冊目 錦なす都の家居 軒はへし 猪隈(いのくま)通りに憂ふしの竹の格子に井の字窓 手習指南の看 板も墨ぐろに書く能筆の流儀も玉置新蔵と所に…

浪花文章夕霧塚 第七冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 53(右頁4行目) 第七冊目 「わかれ行 春の夕ぐれに山々を見渡せば 折しも春風に桜の花がちりかゝる ちり/\ばつと 花のちりたるは 空にしられぬ雪かと見へて面…

浪花文章夕霧塚 道行ふたつあみ笠(第八)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 61(左頁) 道行ふたつあみ笠 名にしおはゞ いざこととはん都鳥 我をかくまふ人ありや なき名を呼で都鳥 /\/\と ぞ売ありく いわう細工で飛ぶ鳥も風に任する…

浪花文章夕霧塚 第六冊目

早稲田浄瑠璃データベース、途中迄読んだ所で閲覧不能になるも後日復活。よかった。原因は未だ不明。 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 40 第六冊目 難波津に咲や此里 色竸べ 光る源氏の四町をば…

浪花文章夕霧塚 第五冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 30(左頁3行目) 第五冊目 親の科身にもかゝりて浪人し 谷町筋の藤の棚おはをからせし平岡左近 父左太夫が衒られし 色紙の科でつゞれ着て妻や娘の手爲業(しご…

浪花文章夕霧塚 第三冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 18(6行目) 第三冊目 鳩の峯松に巣をくむ雄(おとこ)山 東谷の賑はしさ社務神主も集りて 勅使のお入と不 浄をはらひ褥を設相待ば 早御出と下(しも)男箒片手…

浪花文章夕霧塚 第四冊目 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 23(3行目) 第四冊目 浪速の京の中船場 よき絹着たる商人(あきんど)の軒をならべし道修町 藤屋伊左衛門と書しるす薬 種袋に名を譲り 了哲といふ閑隠居 六十…

浪花文章夕霧塚 第二冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 13(2行目) 第弐冊目 人々は礼儀を のべて「出て行 世の中は憂き事しげき 呉竹の 伏見の賑ひ 稲荷海道東路の道の衢(ちまた)に枝茂る 藤の森迚名も高く茶店の…

浪花文章夕霧塚 第一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 2 浪花文章夕霧塚 座本・豊竹越前少掾 第壱冊目 太刀は鞘弓は袋と納りて 鳴渡の沖に立浪の 千代にかたまる阿波の国 児嶋殿と聞へしは 先祖の武功 名も高く 行儀…