仮想空間

趣味の変体仮名

2021-01-01から1年間の記事一覧

国牛十図

丑年も残す所あと僅か、お名残に読んでみました。 読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543102 5 国牛十図叙文ノ首闕惜ヘシ又牛図十アル ヘリメ今所存九ツ君一図逸スルカ他日全本ヲ 得ルヲ俟 安永七年歳次戊戌五月 藤貞幹 あらたなりこゝに馬は東…

伊左衛門/夕霧

伊左衛門/夕霧 - 国立国会図書館デジタルコレクション 伊左よひは中の座しきに酒汲ん 風の外なひかぬものは柳かな 十六夜は中の座敷に酒汲まん 風のほか靡かぬものは柳かな

澪標

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2534204 1 大阪新町 細見図 澪標 3 序 郭(くはく)くるは又大かまへ廓(ほがらか)也慶(はかる)也 民の慶(はかり)居る所也とこたつ矢倉の やうに堅い四角な講釈なれど 其巨燵(こたつ)も美婦(たをやめ…

火水風災雑輯(一)65コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 65 「近郷 近在 江戸大風雨出水場所分」 「日本橋ゟ南の方」 頃は安政三年八月廿五日の夜五つ半時頃ゟ大風大あめにて追々はげしく 震どうらいめいし社どうをはじめ家くら橋/\にいたるま…

火水風災雑輯(一)60~64コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 60 年魚瓢箪人浮状之事(なまづひやうたんにんうきじやうのこと) 一此震(うご)九郎?申者生国は常陸の国要石郡(かなめいしごうり)地潜(ぢもぐり)村出生にて慥 成動々(ぶか/\)者…

火水風災雑輯(一)55~59コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 55 「 くらの開扉 落涙山非常明王(なみださんひじやうめうわう) 念仏題目等 当十月二日夜四つ時より翌朝迄 一同令難渋者也 地震院 火事 」 そも/\なみだ山非常明王は御救の小屋山町法…

火水風災雑輯(一)50~54コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 50 嘉永七年 「聞書 諸国大地震并出火 京大坂堺河内紀州播州丹波 丹後其外国々少々つゝの不同は あれとも大てい同時同様の大地 震誠に稀なる珎事也 十六日くれ方にて 七十三度 (上段) …

火水風災雑輯(一)46~49コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 46 江戸丁々火用心道具品数附 (上段) 宝町一丁目 一はしこ(梯子)二丁 一りうこし(竜骨車:りゅうこし)二つ 一ておけ(手桶)三つ 一けんは(玄蕃:げんば桶)二つ 一かこつるへ(籠…

水火風災雑輯(一)44~45コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 44 頃は?(嘉)永三戌のとし二月五日朝四つどき頃糀町五丁目へんより出火 にて?(折)ふし北風はげしく同所一丁目にて北がは表口三十間ばかり 南がは十間あまり残る夫より南にいたる此…

於六櫛木曾仇討「下」

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html 於六櫛木曾仇討 (HTML) 「下」 2 かくて 両人 翌(あくる) みめい にほつ そくし 又八は 丹二郎を大つまで おくりて東かいどうを くだるべしと両人いつしよに すりはりどうげまで きたりくう…

於六櫛木曾仇討「中」

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html 於六櫛木曾仇討 (HTML) 「中」 2 丹二郎ふもとに くだりけるに 道のほとりの ぢぞうどうに 百しやう大ぜい 百万べんをくり いたればどうの えんにこしを かけちやを一つ こひけうrに どうも…

於六櫛木曾仇討「上」

平仮名が多く解読し易いもんだから、選りに選って今回に限って読み下しを始めたら、予想だにしなかった残酷な場面に遭遇し思わず吐き気を催す羽目に。筆舌に尽くし難い残虐な行いを山東京伝は涼しい顔で筆を尽しております。特にコマ13は耐え難い。とは謂え…

火水風災雑輯(一)42~43コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 42 (上段の左上から) 安政三丙辰八月十一日二次子刻 大坂「雷神下り場所附」 ざこ場魚市場 北はま壱町め蔵内 備後丁中橋塚?裏 安土町せんだんの木 堀江御池ばし 阿波どの橋南へ入 櫂屋…

火水風災雑輯(一)41コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 41 「新改勢後町宝年代記(しんかいせいごてうほうねんだいき)」 曲尺 「改正」よくする木 屋部将ぐん 南海道に 出陣して 十組を亡し 問屋の蔵人 嵩めつぼうス 小売判官たん生 「ニ」同…

火水風災雑輯(一)39~40コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 39 安政四巳年正月中旬より 風邪流行 風の神送り 忠九抜文句(ちうくぬきもんく) (上段) 風雅てもなくしやれでもなく 風の神送る相談する丁内 是はおもひもよらぬ 風の神捨場所の銭も…

火水風災雑輯(一)37~38コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 37 風抜(かぜぬき)申一対(たい)之事 一我抔風邪(ふうじや)共之儀上方筋ゟおゝくれ/\とわら人形 などこしらへおくりこさせ無拠江戸中 数多流行いたさせ皆様へ対し 鼻水風はおろかづ…

火水風災雑輯(一)36コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 36 頃は安政二卯10月二日の夜四ツ時俄に大地震ゆり出し江戸廿里四方人家損亡おびたゞしく 北の宮御府内千住宿大にゆりつふれ小塚原は家並残らす崩れて中程より出火して一軒も 残りなく焼…

火水風災雑輯(一)35コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 35 「 当八月八日 雷落場所? 水戸殿通用門 ?表之さかい水門石垣え 一ツ橋御門外明地松平紀伊守?向 御茶の水油坂門??三ヶ所 屋敷 坂(?)田町玉すし?前 神田多町長谷川と申質屋 下…

火水風災雑輯(一) 32~34コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 32 火之 用心 元は重(おも)たつ人か見まはりてとふそ火出しにならぬ 元は念を入見よ客あつて大火をたきしあとの 元は夏はねむりて蚊屋かやり冬さむがりのこたつ 元はひるに留主より夜は…

火水風災雑輯(一) 31コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 31 此図わ地震の吉凶の実正をたゞし紛れ なきを集め明細に出板仕候 「江戸 地震 類焼場所図」 (下) 安政二卯十月二日夜四つ時江戸大地震後出火所々に有之候場所を見廻り明細に書写又地 …

火水風災難輯(一) 12~30コマ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 12 此度世に珎らしき 野和魔獅子(やかましゝ)と云怪獣 出たり 抑獅子は其種類 最も多しに散財図会に 委く誌(しる)せり 先「王耶山(おゝやさん)」ゟ 出るを隠居獅子・苦累獅子(くる…

孝明天皇直筆

BS「英雄たちの選択:松平容保」より たやすからさる世に武士の忠誠のこゝろをよろこひてよめる 和らくもたけき心も相生のまつの落葉のあらす栄へむ武士とこゝろあはしていはほをもつらぬきてまし世々のおもひて 容易からざる世に武士の忠誠の心を喜びて読め…

伊賀越道中双六 第十 敵討の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 99 第十 敵討の段 されば唐木政右衛門股五郎を付け出し 夜を日に継で伏見を出伊賀の上野と心ざし 先廻りして代官 所の届けも済みて北谷の 四つ辻に主従四人 我劣ら…

伊賀越道中双六 第九 伏見の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 89 第九 伏見の段 男共/\ 胴の間へお蒲団は入ったかな ハイ艫(とも)の間の四人様水菜は爰に置まする コレ舟頭 衆此荷物割破(われ)物じやぞ ソレ気を付けて貰は…

伊賀越道中双六 第八 岡崎の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 68 第八 岡崎の段 世の中の苦は色かゆる 松風の音も淋しき冬空や霰交りに降積る 軒もまばらの放れ家は岡崎 の宿はづれ 百姓ながら一利屈主は山田幸兵衛と 人も心を…

伊賀越道中双六 第七 関所の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 61 第七 関所の段 藤川の新関と人に云ど影の郷 一村籠る松影に茶屋の娘のお袖とて 年は二八の 跡や先まだ内証は白歯の娘 雪気いとはぬ寒空に 水の出花や煎じ茶の 仏…

伊賀越道中双六 第六 沼津の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 48 第六 沼津の段 東路に 爰も名高き沼津の里 ふじみ白酒名物を 一つ召せ/\駕籠にめせ おかごやろかい参らふか おかご/\と稲村の 影に巣を張り待かける 蜘蛛の習…

伊賀越道中双六 第五 郡山屋敷の段 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 31 第五 郡山屋鋪の段 昔は山の跡なれや 今も名のみは郡山 家中屋鋪もつくろはず直ぐな 唐木の正め有る 家の柱は退き去りに奥様役の留主預り石留武介は忠義者 常の…

伊賀越道中双六 第四 郡山宮居の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 25 第四 郡山宮居の段 君萬歳の祈りとて 神に歩みを運ぶなり/\ 国の初めの其昔 誰名付てや郡山 城下の見付 筋武家町人のわかちなく 引もちぎらぬ弓八幡(やはた)…

伊賀越道中双六 第三 円覚寺の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 16 第三 円覚寺の段 されば沢井股五郎行家を討て立退くより 直ぐにかけ込円覚寺 門戸を閉して関近藤海田荒川 沢井を始 皆昵近の若殿原 若し上杉ゟ寄せ来る共引きは…