仮想空間

趣味の変体仮名

三好松洛

源平布引瀧 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 91(右頁五行目) 第五 袖をやしぼるらん 柴をかりや/\ 柴かるものとはさつても見事 へ鎌をかる/\゛テモ扨 ても見事へと うたひつれ立年月も重なりて 頃は承安初…

源平布引瀧 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 72(左頁) 第四 天をも計り地を計りつべし 量りがたきは人の心なるとかや 安芸守平の 清盛 しか/\の御企て有迚後白河の帝 大納言成忠卿を鳥羽の北 殿に押込め置き…

源平布引瀧 第三(矢橋・竹生島・九郎助住家)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 48 第三 道行形見の奇生(やどりぎ) 忍ぶ身に 堪へ忍ぶのは心にて済ませば済みてつらからず 恋の忍びはつらけれど 逢ふて語れば晴れもする 世を忍ぶ身 のせつなさ…

源平布引瀧 第弐

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 26 第弐 おらが女房はナ ナ ナン/\ナ こりやよい女房エ たらいかたげてナ ナ ナン/\ナ こりや布 さらすエと諷ひ連れ 所も名高き石山寺 大慈大悲の御誓引きも ちぎ…

源平布引瀧 第壱

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 3 待宵侍従 優美蔵人 源平布引瀧 壇強(だんきやう)の不臣神宗(しんそう)の盛業(せいげう)を妨げ 邦家陽九(やうきう) の厄に当り 一朝(いつてう)馭(ぎよ…

菅原伝授手習鑑 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 103(左頁) 第五 雲井長閑(のどけ)に大内山早立かはる水無月下旬 日毎/\に時違(たが)へず電光雷火 霹靂(はたゝがみ) 打続いての天変只事ならず 玉体安全雷…

菅原伝授手習鑑 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 80(左頁) 第四 恩を思へばよやヨホイホ結ぼれ糸のハリナ とけぬ心がつろござるいよつろござる つらき 筑紫に立つ年月 御いたはしや 菅丞相 讒者の業(わざ)に罪…

菅原伝授手習鑑 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 59(左頁) 第三 鳥の子の巣に放れ魚(うを)陸(くが)に上るとは 浪人の身の喩種(たとへぐさ) 菅丞相の舎人 梅王丸 主君流罪なされてより都の事共取賄ひ。御台…

菅原伝授手習鑑 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 32(左頁) 第二 道行詞の甘替(あまいかい) サア/\子供衆買ふたり/\ 飴の鳥じゃ飴の鳥 夫がいやならしる飴鑿切(のみきり)泣く子の口へは 地黄煎玉 扨其外(ほ…

菅原伝授手習鑑 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 3(大内の段) 再版 序詞 菅原伝授手習鑑 竹田出雲作 蒼々たる姑射(こや)の松化(け)して婥約(しゃくやく)の美人と顕はれ 珊々(さん/\)たる 羅浮山(らぶさ…

双蝶々曲輪日記 第九

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 87 第九 勧心寺(かんしんじ)の隠れ家(が)に恋路のまぼろし 河内の国のかた邊りに幻(まぼろし)竹右衛門といふ親仁有 心にゆがむ節もなく 正直一遍歯に 衣をき…

双蝶々曲輪日記 第八(引窓)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 75 第八 八幡の親里に血筋の引まど 出入るや月弓の 八幡(やはた)山崎南(なん)与兵衛のお祖母(ばゝ) 我子可愛かナなけを 出せさと諷ひしを 思ひ合せば其昔 八…

双蝶々曲輪日記 第七

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 72(左頁) 第七 道行菜種の乱咲 〽はてしなく 狂ふ与次兵衛を 長吉が漸抱(いだき)とゞむれば なふ正体なき お身の上 あづまが顔も見忘れてか これのふ/\と すが…

双蝶々曲輪日記 第六

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 57 第六 橋本の辻駕籠に相輿(あいごし)の欠落 思ひなくて藪入したき 親里に 与五郎が嫁お照 さらるゝとなく去となく呼 戻されて明け暮に しんき/\のぶら/\病さ…

双蝶々曲輪日記 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 52 第五 芝居裏のけんくはに難波のどろ/\ 大宝寺町を横切にすぐには行ぬ郷左衛門 業(ごう)をにやして与五郎がたぶさ片手に 引ずり廻す畠中 難義難波や芝居裏 歎…

双蝶々曲輪日記 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 38(左頁) 第四 大法寺町の立引に兄弟のちなみ 大坂に こゝも名高き 嶋の内 大宝寺町に年を経て角をたやさぬつき米や ひとり息 子の長吉はてゝ親なしの我儘育 姉の…

双蝶々曲輪日記 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 25(左頁) 第三 揚屋待ちのいきづくに小指の身がはり 寂光の都は爰ぞ 四筋町九軒常夜の闇をてらす 井筒がもとの賑しさ 数 の菩薩の来迎と五百羅漢の末社共 しま黄…

双蝶々曲輪日記 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 13(左頁) 第二 相撲の花扇に異見の親骨 茶を参れ/\/\/\ 中入迄も勝負附け かちまけの勝負附/\と 重言多き 売り声も 高台(たかきや)橋の南詰 けふ七日目の大…

双蝶々曲輪日記 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 2 双蝶蝶曲輪日記 第一 浮瀬(うかむせ)の居つゞけに相図の笛売(ふえうり) 爰に一つの望がござる 京の女郎に長崎いしやう きせて ちゝやちん/\ちつくり江戸のは…

狐忠信の段(義経千本桜 川連法眼館の段の部分)

5月文楽を見たら読みたくなりました。 読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856281 1 大坂五行 大極 上紙 清版 版元 東京日本橋区上槇町八番地 定価十銭 高橋書店 義経千本櫻(よしつねせんぼんさくら) 四段目中 忠信狐(たゞのぶきつね)の段 2…

御所桜堀川夜討 第五(花扇邯鄲枕)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 84(右頁三行目) 第五 明渡るのべも山路もてる空は 敵の心は蔵馬道夜共昼共弁へず 逃るを追かけ ぼつ詰て土佐が乗たる俊足逸物 おろしも立ず飛のつて相合馬の…

御所桜堀川夜討 第四 道行伊勢みやけ

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 62(左頁) 第四 道行伊勢みやけ 思ふ事 内外(うちそと)の宮に ひく鈴のならずばよもやさばかりの 参宮同者は よもあらじ 義経の北の方卿の君御くはいたい御…

御所桜堀川夜討 第三 弁慶上使の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 41(左頁) 第三 風の勢は大海の浪を動せ共 井の内の水を動す事あたはず 九郎判官 義経公梶原父子が讒言にて 御舎兄(しやきやう)右大臣家ノ御不審日々にいや…

御所桜堀川夜討 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 18 第二 施しは財(たから)と法と無畏の三つ 権者(ごんじや)の詞さかんなる 九郎判官義経いまだ牛 若たりし時 五条の橋の千人切と 世の取ざたも年月も早十三…

御所桜堀川夜討 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 2 御所桜堀川夜討 作者 文耕堂 三好松洛 恩は春のごとく威は虎のごとく 訓(おしへ)は父のごとく 愛は母のごとしと 李厳(りげん)を謡ひし史民の 詞 今此時に…

妹背山婦女庭訓 四の切

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 213 妹背山婦女庭訓 四段目の切 竹于雀(たけにすゞめ) 214(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の切 されば恋する身ぞつらや 出るも入も 忍ぶ草 露踏 分て橘姫 すご/\帰る対の 屋の 障子にばらり打礫 215 …

妹背山婦女庭訓 四の中

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 157 鱶七使者の段 妹背山 四の中 158(左頁) 妹背山婦女庭訓 四段目の中 栄ふるに花も時し有ばすがり嵐 の有ぞとは いさ白雲の御座(たかみくら) 新たに造る玉殿は 彼唐国の 阿房殿 爰に写して三笠山…

妹背山婦女庭訓 四の口

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 111 杉酒屋の段 妹背山 四の口 112(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の口 日と供にいとなむさまも 入相の 四方のいちぐら戸 ざし時 子太郎跡を打 見やり 灯を上げ表の戸 113 夜の構へのそこ爰と こなた の道…

妹背山婦女庭訓 三の切 

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 1(左頁) 大阪舩町 加嶋屋清助板 妹背山掛合 再板 婦女庭訓 三段目 2(左頁) 妹背山婦女庭訓 三の切 古への神代の昔山跡の国は 都の始にて妹背の始山々 の中を流るゝ吉野川 塵も 芥も花の山 実世に遊…

義経千本桜 第四 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html イ14-00002-842 73(左頁) 第四 道行初音旅 恋と 忠義のいづれがおもい かけて思ひははかりなや 忠と信(まこと)のものゝふに君が情と預られ 静に忍ぶ都をば 跡に見捨てて旅立て つくらぬなりも義…