仮想空間

趣味の変体仮名

床本

和田合戦女舞靏 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01960 3 和田合戦女舞靏 座本 豊竹越前少掾 地理全書を閲(けみする)に 金は武備甲兵(ぶびかつへい)を司(つかさとり) 倉の字は 人一君(ひといっくん)をかけりと云…

艶姿女舞衣 酒屋の段

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/856530/1/2 1 艶姿女舞衣 三勝 半七 酒屋の段 竹本大隅太夫章 2 こそは入相の 鐘に散り行く 花よりも あたら盛りを独り 寝の お園を連れて爺(てゝ)親が 世間構はぬ十徳に丸い 天窓(あたま)の光りさへ子故に 3 くらむ…

けいせい恋飛脚 下の巻 西横堀の段 新町の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 32(左頁) 下の巻 西横堀の段 色の道 好まぬ人は底の無し 盃なりと笑ひしはいづれ 昔の捨て詞 名を捨て身をも 捨て小松 恋の淵 瀬に漂ひし 亀屋忠兵衛は屋敷の…

けいせい恋飛脚 飛脚屋の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 15(左頁) 飛脚屋の段 百三十里一飛びに時限(ときぎり)六日だらの状 金銀荷物の届け物 自由 自在に大坂へ 通ふ千鳥の淡路町 亀屋といふて飛脚屋の 中でも 古…

けいせい恋飛脚 上の巻 生玉の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-258 2 けいせい恋飛脚 座元豊竹此吉 上の巻 生玉(いくだま)の段 難波津(なにはづ)に咲くや此花冬籠り 春待ち顔に 木々の葉の 塵にまじはる宮柱 和光の影 も輝け…

源平布引瀧 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 91(右頁五行目) 第五 袖をやしぼるらん 柴をかりや/\ 柴かるものとはさつても見事 へ鎌をかる/\゛テモ扨 ても見事へと うたひつれ立年月も重なりて 頃は承安初…

源平布引瀧 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 72(左頁) 第四 天をも計り地を計りつべし 量りがたきは人の心なるとかや 安芸守平の 清盛 しか/\の御企て有迚後白河の帝 大納言成忠卿を鳥羽の北 殿に押込め置き…

源平布引瀧 第三(矢橋・竹生島・九郎助住家)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 48 第三 道行形見の奇生(やどりぎ) 忍ぶ身に 堪へ忍ぶのは心にて済ませば済みてつらからず 恋の忍びはつらけれど 逢ふて語れば晴れもする 世を忍ぶ身 のせつなさ…

源平布引瀧 第弐

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 26 第弐 おらが女房はナ ナ ナン/\ナ こりやよい女房エ たらいかたげてナ ナ ナン/\ナ こりや布 さらすエと諷ひ連れ 所も名高き石山寺 大慈大悲の御誓引きも ちぎ…

源平布引瀧 第壱

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 3 待宵侍従 優美蔵人 源平布引瀧 壇強(だんきやう)の不臣神宗(しんそう)の盛業(せいげう)を妨げ 邦家陽九(やうきう) の厄に当り 一朝(いつてう)馭(ぎよ…

曽根崎心中

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-481(再読) 2 曽根崎心中 付観音廻り (観音廻り)げにやあんあらくせかいより 今此しや ばにじげんして 我らがためのくはん ぜおんあをぐもたかしたかきやに のぼ…

菅原伝授手習鑑 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 103(左頁) 第五 雲井長閑(のどけ)に大内山早立かはる水無月下旬 日毎/\に時違(たが)へず電光雷火 霹靂(はたゝがみ) 打続いての天変只事ならず 玉体安全雷…

菅原伝授手習鑑 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 80(左頁) 第四 恩を思へばよやヨホイホ結ぼれ糸のハリナ とけぬ心がつろござるいよつろござる つらき 筑紫に立つ年月 御いたはしや 菅丞相 讒者の業(わざ)に罪…

菅原伝授手習鑑 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 59(左頁) 第三 鳥の子の巣に放れ魚(うを)陸(くが)に上るとは 浪人の身の喩種(たとへぐさ) 菅丞相の舎人 梅王丸 主君流罪なされてより都の事共取賄ひ。御台…

義經将棊經 第四 軍法将棊經 

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 53(左頁) 軍法将棊經 (第四) 抑義経将棊の陣と申は。九丈四方に臺を きつき。黄漆(わうしつ)にて四方木目にぬりたて。八十一に もつたる目は八卦八陣のそなへた…

義經将棊經 第三 しのぶの前道行

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 41(左頁) しのぶの前道行 三段目 身をすてる。やぶのをざくがしたすゞめ。羽 がひならべていくとせか。すみしいもせの家を 今。いづみの三郎たゞひらが妻の女房忍ぶ…

義經将棊經 第二

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 29 第二 荘周(そうしう)が胡蝶丁固(ていこ)が松きのふはけふの夢ぞかし。前の 陸奥守入道秀ひら。やまふの日数ふる時雨神無月の 霜ときえ。一国の四民はいふに及ば…

義經将棊經 第一

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100109445/5?ln=jal 浄瑠璃本データベース 5 義經将棊經(よしつねしょうぎきょう) 加賀掾正本 宮商角緻羽(きうしやうかくちう)の五音。変宮変緻の二声 是を合せて七声(せい)とす。忠孝礼儀の花の庭 恩愛恋…

加賀国篠原合戦 第三

読んだ本 http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0084-000907 47(左頁) 第三 民に臨むこと凛乎として 朽ちたる索(なは)を以て六馬(りくば)を馭(ぎょ)するごとしとかや 西八条の侍大将越中次郎兵衛盛続(もりつぐ) 御領…

加賀国篠原合戦 第二

読んだ本 http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0084-000907 26 第二 浮き沈む憂(うき)を浮世の浪風や 人の心のあら海を渡りくらべてかへり みる 身の信楽の片邊(ほとり)に稲津の刑部俊治(としはる)と云者あり 元来源 氏…

加賀国篠原合戦 第一

読んだ本 http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0084-000907 3 白鬚実盛 黒髪実盛 加賀国篠原合戦 作者 竹田出雲 長谷川千四 道は元来一(いつ)也 衢(ちまた)多きゆへに南北に迷ふ 絲(いと)は 元来白く染(そむ)るにより…

菅原伝授手習鑑 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 32(左頁) 第二 道行詞の甘替(あまいかい) サア/\子供衆買ふたり/\ 飴の鳥じゃ飴の鳥 夫がいやならしる飴鑿切(のみきり)泣く子の口へは 地黄煎玉 扨其外(ほ…

菅原伝授手習鑑 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 3(大内の段) 再版 序詞 菅原伝授手習鑑 竹田出雲作 蒼々たる姑射(こや)の松化(け)して婥約(しゃくやく)の美人と顕はれ 珊々(さん/\)たる 羅浮山(らぶさ…

最明寺殿百人上臈 下之巻 

読んだ本 黒木文庫 https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/kuroki/page/home 最明寺殿百人上臈 46(左頁) 女鉢の木 最明寺殿道行 〽ゆくえさだめぬ道なれば /\ こしかた もいづくならまし 是は一しよふぢうの しやもんにて候 我此ほどはしなのゝ国に …

最明寺殿百人上臈 上之巻

読んだ本 黒木文庫 https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/kuroki/page/home 最明寺殿百人上臈 1 女はちの木 竹本筑後掾直伝 山本九兵衛刻板 中の芝居 九月替り 初狂言女鉢の木 一 浦左衛門女房 中村富十郎 月小夜 其外役?相添相勤申候 2(1に同じ) 3 …

女殺油地獄(再読)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-140 (再読) (参考:平成二十六年七・八月 文楽劇場公演床本集) 2 上巻 女殺油地獄 作者 近松門左衛門 舟は新造の乗り心、サヨイヨエ、君と我と、我と君とは、図…

双蝶々曲輪日記 第九

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 87 第九 勧心寺(かんしんじ)の隠れ家(が)に恋路のまぼろし 河内の国のかた邊りに幻(まぼろし)竹右衛門といふ親仁有 心にゆがむ節もなく 正直一遍歯に 衣をき…

双蝶々曲輪日記 第八(引窓)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 75 第八 八幡の親里に血筋の引まど 出入るや月弓の 八幡(やはた)山崎南(なん)与兵衛のお祖母(ばゝ) 我子可愛かナなけを 出せさと諷ひしを 思ひ合せば其昔 八…

双蝶々曲輪日記 第七

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 72(左頁) 第七 道行菜種の乱咲 〽はてしなく 狂ふ与次兵衛を 長吉が漸抱(いだき)とゞむれば なふ正体なき お身の上 あづまが顔も見忘れてか これのふ/\と すが…

双蝶々曲輪日記 第六

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02245 57 第六 橋本の辻駕籠に相輿(あいごし)の欠落 思ひなくて藪入したき 親里に 与五郎が嫁お照 さらるゝとなく去となく呼 戻されて明け暮に しんき/\のぶら/\病さ…