仮想空間

趣味の変体仮名

2020-01-01から1年間の記事一覧

甘藷百珍 尋常品 妙品 絶品

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536724 25(左頁七行目) 尋常品「六十四」蒸しいも そのままよく洗い塩湯(しほゆ)にてむすや ○湖(うん?)を くみて蒸し湯に用ゆも甚だよし 塩のかげんも 是になぞらへ知るべし 26「六十五」醢漬(もろみ…

甘藷百珍 奇品 (凡例・目次) 

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536724 6凡例一 甘藷(さつまいも)の製(しよふ)百余品何氏が豆腐百珍に習ふ て品を別(わかつ)こと四等(よいろ)なり 曰奇品 曰尋常品 曰妙品 曰絶品也一 製の同じきものは一條に記して其余は略す 例へ…

いろは歌義臣鍪 九冊目道行旅緒環・十冊目・十一冊目

いろは歌義臣鍪 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 92(左頁) 九冊目 道行旅緒環(みちゆきたびのをたまき) 常陸帯 縁を結し其国の 小栗の家も今は早 雪の花かやちり/\゛に鳴子にさはぐむら 雀 お…

いろは歌義臣鍪 八冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 78(左頁三行目) 八冊目 足音高く声うはがれて 大門いまださゝずして茶やのはしとみ たれの格子 誰じや 羽織かづいて米(よね)くど く女郎まねくうけきり横切一つ…

いろは歌義臣鍪 七冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 62 七冊目 三味はちり/\日もちり/\ 砧の拍子土俵入くゝり枕の丸裸 ちり/\縮緬切立を 襦袢と湯 具に染分て 赤と素人でいかぬ事どつと 笑ひを花相撲 牽頭の伊吉が…

いろは歌義臣鍪 六冊目

いろは歌義臣鍪 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 47(左頁) 六冊目 ゆるぐ共 よもやぬけじの要石 其大石の底深き 常陸の国に年ふりし 小栗殿の本城には家 老大岸由良之助 御舎弟の一学殿御眼病の慰…

いろは歌義臣鍪 五冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 45 五冊目 足元早野 勘平が 妻の歌木は引別れ 夫を跡に追手の多勢切立/\桐が谷(やつ) 裏門通りの切通し 板額巴が勇(いさみ)をなし 追くる敵を切ちらし暫く息を…

いろは歌義臣鍪 四冊目

いろは歌義臣鍪 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 36 四冊目 横山郡司信久は桐が谷(やつ)の下屋敷に 老を養ふ身の用心 其身は僅の疵保養(やうやう)詰り /\は寝ずの番 奥女中に酌をとらせ昼夜を…

いろは歌義臣鍪 三冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 26 三冊目 淀川の大川筋を 前に受け北は名にあふ蜆川 河と川との堂嶋や 気も永来(えら)町の家続き野間 やの借屋仮住居(すまい) 鍛冶商売の平右衛門昔の劔薙刀の…

いろは歌義臣鍪 二冊目

いろは歌義臣鍪 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 9(左頁四行目) 二冊目 三千歳(みちとせ)と寿(ことぶく)桃の弥生月 茲(こゝ)に足利左金吾源政知朝臣と申は 室町殿の 御舎弟にて 在鎌倉の管…

いろは歌義臣鍪 一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01547 2 いろは歌義臣鍪(いろはうたぎしんかぶと) 座中豊竹越前少掾 梓弓伊豆の高根の牧狩に貝鉦太鼓乱調し 列卒(せこ) を揃へてかり立る相模国の住人横山郡司信久 管…

信州川中島合戦 第四 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02296 65(左頁) 第四秋の山 もみぢの床に おしかの寝たよ しほらしや 立ぬきに露霜おりし にしきは山の もみち葉 もみち葉のながるゝ川を渡らば にしき中たへんエイソリ…

信州川中島合戦 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02296 40(左頁) 第三葉(しやう)公龍を好で畫(えかき)刻め共 真の天龍を見て魂を失ふ是龍をこのむにあらず 龍に似て龍にあらざる物をこのむといはん 将の賢士をこの…

信州川中島合戦 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02296 24(左頁) 第二頻繁として三たびかへり見るは天下の謀とかや 武田信玄大僧正かち馬廻りを麓にとゞめ 原五郎昌俊一人御供にて 又ふみわくる木曽山陰(かげ) ふりつ…

信州川中島合戦 第一

「本朝二十四孝」の元となる作だそうです。近松節炸裂してます。 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-02296 2 信州川中嶋合戦 作者近松門左衛門森々(しん/\)たる人品(じんぴん)千丈の松のことし。磥々(…

夜半の茶漬

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2534189 参考 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he13/he13_03992/index.html 3牛込御たんす町 近江屋 吉右衛門 (挿絵)傾城の賢なるはこの柳かな 4江戸 京伝叙 山東鶏告 山東唐洲 両筆著 夜半の…

古今名婦伝 常盤御前

古今名婦伝 楳(梅)素亭 玄魚記 常盤御前(ときはごぜん)常磐は夫(つま)義朝(よしとも)野間の内海(うづみ)に亡びて後三人(みたり)の子を供なひて街(ちまた)に漂ふ平宗清(たいらのむねきよ)は清盛の命(おほせ)をうけてこれを捕(とらへ)福原…

美地之蛎売(みちのかきがら)

読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he13/he13_02132_0050/index.html参考にした本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929802 2美地之蛎売(みちのかきがら) 序深川の遊びは絶ずして。しかももとの舟にあらず 四つ明きの拍子木は。…

古今名婦伝 下女お初

古今名婦伝 楳(梅)素亭 玄魚記 下女お初初女は 本名さつ 何某侯(なにがしとの)の奥中老尾上が婢(みづしめ)なり節婦のきこえ高し女主(あるじ)尾上は傍輩なる局岩藤に耻(はづ)かしめうけて自殺すさつは密(ひそか)にこれを窺がひて主の仇をうつ直(…

あづま物語

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533802 4 あつま物かたりもくろくの事 一あつまおとこ上らうともんどうの事 一しんそう そろへの事 一たゆふ そろへの事 一かうし そろへの事 一はし そろへの事 一上らうや そろへの事 一あけや そろへの事 …

古今名婦伝 万治高尾

古今名婦伝 楳(梅)素亭 玄魚記 万治高尾元吉原なる三浦四郎左衛門が家の名妓二代の高雄は下野国下塩原郷塩釜村の産(さん)にて父を長助といふ高尾万治三年庚子十二月廿五日江戸にて没す彼古郷にあまたの紀年(かたみ)を送(おく)しといへども皆失ひて今…

難波丸金鶏 第四・第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃データベース イ14-00002-604 79(左頁) 第四 伏見京橋の段伏見より都に通ふ京橋や 髪結床も西東立別れたる暖簾(のふれん)に ひいき/\゛の紋所 豊といふ字を染込し座の主(あるじ)は三右…

難波丸金鶏 第三 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃データベース イ14-00002-604 55(左頁三行目) 第三 木津川堤(きづがはつゝみ)の段 「急ぎ行きり/\゛す鳴くや 霜夜と詠みたりし 歌にも似たる身の上や 嵐はげしき木津川の 堤にならぶ辻君…

難波丸金鶏 第二 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃データベース イ14-00002-604 30(三行目) 第二 天満老松町の段 おさらば/\と別れ行常磐なる 老松町に侘て住む 淀屋の手代新七が妻のおつるは賃綿の手馴ぬ業も初世帯 そよ吹く風に表口 明け…

難波丸金鶏 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃データベース イ14-00002-604 2(左頁) 難波丸金鶏 座本豊竹越前少掾 鎌倉泉岳寺の段功成て自ら功とせず 力を尽し心を忍び以て仇を復すとかや 小栗判官の廟所鎌倉泉岳寺の庿(びやう)前にお…

暦 第五

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188675 36(左頁) 第五せいけんのよのためしやまとのくにつぼさかに おんせん一夜にわき出れば にはかにゆがたのかずをしつらひせやくいんをたてさせ給ふ 則てんやくのかみにはようじゆいんの法印玄昌 しよ…

暦 第四 あさがほ姫道行

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188675 28(左頁) 第四いたはしや兼政はつみもなみぢのものおもひあかまつのいろはぶね四十八番ならべたる 中にもおめし大船とてたかもがりあみをかけ あるひははものをあらためらるるにんの身こそかなしけ…

暦 第三

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188675 18 第三ながめなりふじは日本のほうらいさん みねはけづりなせるがごとく其たかさはかられず かくて兼政広信はちよくめいにしたがひて ぎやう屋にいる月出る日をかんがへいんやうのたかやぐら のぼり…

暦 第二

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188675 12 第二かよひぢやすがたの入物三まいがた おろせがいそげばなかやどの かしあみがさのめつけもん丸のうちに二つぼし 是もあふ夜はをり姫のあまのあべ川かちわたり うれしやたれやらまねきぬる てごし…

暦 第一

西鶴のユルフワ(悪い意味ではない)な浄瑠璃も味。 読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188675 2 暦けんとんひらけばんぶつしやうずけいしやうゆたかなるとき津くに仰仁皇四十一代は 持統天皇としゆくし世の御まつりごとたゞしくくはんくはこど…