2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567569/1/1 1 花散里 2 人しれぬ御心づからのものおもはしさは。いつとな きことなめれど。かく大かたの世につけてさへわづ らはしうおぼしみだるゝ事のみまされば。物心 ぼそく世中なべていとはしうおぼしならるゝに。 …
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567568/1/1 1 龍神木 2 斎宮の御くだりちかうなり行まゝに宮すところ ものこゝろぼそくおもほす。やんごとなくわづらはし きものにおぼえ給へりし大殿の君もうせ給て 後。さりともと世人も聞えあつかひ。宮のうちにも 心…
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567567 1 あふひ 2 世中かはりて後。よろづ物うくおほされ御身の やんごとなさもそふにや。かる/\゛しき御忍びあ りきもつゝましうてこゝもかしこもおぼつかな さのなげきをかさね給ふ。むくひにやわれにつれ なき人の…
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567566 1 はなのえん 2 きさらきの廿日あまり南殿のさくらの宴せ させ給ふ。后春宮の御つほね左右にしてまう のぼり給。弘徽殿の女御は中宮のかくておはす るをおりふしごとにやすからずおぼせど物見 にはえすぐし給はて…
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567565 1 紅葉賀 2(左頁) 朱雀院の行幸は神無月の十日あまりなり。 よのつねならずおもしろかるべきたびの事 なりければ。御かた/\物見給はぬ事をくちおし がり給ふ。うへも藤つぼのみ給はざらんをあかずおぼ さるれ…