2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
玉造稲荷の社は金城の南にありて往古は御城の中(うち)に在(いませ)しと云 此地浪花(ろうか)東の端にて社殿のうしろに舞台あり 是より眺望すれば葛城生駒の高嶺巋然(きぜん)として初夏に雪をいたゞき弥生のころは眼下より山際迄菜花ならざる所もなく …
なには国景の内四つばし 東西は長堀川にて南北は西横ほり川の二流十文字の中に渡せる橋四つあり 各々名はあれど只そのはしの数によりて四ツばしの名高し名物煙管屋は西南詰に軒をならべ 家毎(やごと)に客を招かんことを争ふ 此辺新町堀江及び道とん堀にほ…
高麗橋は船場より上町にわたして浪花(ろうか)天橋の第一なり西づめ矢倉屋敷は其かみ御城の旧跡を残し恵美須屋岩木三ツ井の呉ふく店(だな)よりとらやの菓子店にいたるまで皆この通りに名をとゞろかし昼夜の往来(ゆきゝ)たゆるときなく実に繁昌(はんく…
「浮世絵ツアー 富士山名所めぐり」というTV番組で見かけた絵図です。胎内巡りしてみたいな。膝に草鞋を履いて匍匐前進するの、面白そう。 読んだ図会 https://www.tsuru.ac.jp/fs/3/2/0/2/0/_/tainaimeguri.jpg 五雲亭貞秀画(歌川貞秀) 〈向かって右頁の…
読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2533618 難しいのでテキトーに読み飛ばしました。 22(左頁8行目) 歌舞妓 女太夫浄るり 若衆かふき 女形 芝居構へ沿革 歌舞妓の字面は日本後紀などに見えたれど そは歌まひのわざをいへり 今の歌舞妓といふも…
打出しの夕照仇敵うち出す木戸の口紅粉に夕日まばゆき女中見物 (うちだしのせきしょう あだがたき うちだす きどのくちべにに・・・)
十だん目の帰帆縁の綱きる去状の追風にしりにほかけてかへる親舟
九段目の暮雪祝言をしからはさせてくれの雪にとけて顔までいろ直し する
七だんめの秋の月秋の夜も九つはしこ中ぞらをあを向て見る洞底の月
五段目の夜の雨かた先へさつとあひせてよるの雨をのからさきに名のるとろぼう (肩先へさっと浴びせて夜の雨 斧から先に名乗る泥棒)
四だん目の晴嵐引はらふ城のあらしの雲間よりはれる三空に見ゆる大ぼし
三段目の落雁かる/\と使ひもはやひ勘平にてうと落あふ雁の玉章
二だん目の晩鐘三井寺の入相よりも目覚しのまくら時計は耳にこたゆる