仮想空間

趣味の変体仮名

碁太平記白石噺

碁太平記白石噺 第十一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 126(4行目) 第十一 蚍蜉(ひふ)集つて大樹を動かす 義興をからめんと笠置の山を十重廿重 淀野木津川瓶(みか)の原 甲の星を輝かしおめきさ けんで責登る 爰ぞ一…

碁太平記白石噺 第十

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 107(左頁) 第十 京の水色よい染出しの 殿茶小紋を見初めて染て 今宵必かならずやいの 松葉小紋の かはらぬ色をそつちもサ こつちもサ そつちもこつちも 思ひ合の…

碁太平記白石噺 第九 道行いはぬいろきぬ

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 105(左頁) 第九 道行いはぬいろきぬ 爰の在所によいこの嫁御 よその男に気をもみ洗ひ かいげ柄杓のえにしは千年かけ水の 流と 人の行すへは いさ白石や さゞれ石 …

碁太平記白石噺 第八

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 84 第八 我家に 千尋の影を 榎の木松 牛込邊にゆつたりと 浪人ながらたくはへに 剩る風雅の茶 心や 手前も清き宇治の常悦 心置なき友どちとつれ/\ 晴す夜咄の用意…

碁太平記白石噺 第七

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 60(左頁) 第七 古への 葭葦生(はへ)し所をば 今は吉字に書替て新吉原の繁昌は 外に類ひもなまめきし 或は貸本小間物や 早いぞめきは浅黄裏 陣笠股引苦に侍のさ/…

碁太平記白石噺 第六

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 50(左頁) 第六 サア/\旦那方 お茶屋様へお腰でもおかけなさい 今日は結構なお天気で 私も仕合観音 様もお仕合でござります 咄しも差合のない私が作つたのをあげ…

碁太平記白石噺 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 36(左頁6行目) 第五 陸奥は いづくは有ど塩竈の ソレにはあらで朝夕の 煙も細く白坂の 城下に近き逆井村 与茂作 37 か留守のうち妻は春ゟぶら/\の枕も 床(とこ…

碁太平記白石噺 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 30(6行目) 第四 奥州街道に本宮なくば 何を便に奥通ひ 夫(それ)が旅路のうさはらし 唄ふ皐月の早苗歌 や連歌の雲の上供御(くご)と 云から下々の盛切もつそり…

碁太平記白石噺 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 13(2行目) 第三 六尺(りくせき)の孤(こ)を託すべし 大節に臨んで奪はさるは君子の人也といへり 石堂大領の後室寄波(よせなみ)御前 過 にし夫の遺言を守りも…

碁太平記白石噺 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 8(右頁5行目) 第二 丑満の 空物凄き夜嵐に 篠をつく成雨の脚 雲に枝折の雷(いなびかり)ひらめき渡り更渡る 葎(むぐら)の 宿の屋根の上ずつくと立し立姿 丈の…

碁太平記白石噺 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01458 2 姉は宮ぎの 妹はしのぶ 碁太平記白石話 座元 豊竹新太夫 誰か知る盤中の飱(ぞん) 粒々(りう/\)皆辛苦すと農を憫(あはれ)む言の 葉も 仁に止(とゞま)る君…

碁太平記白石噺 新吉原の段

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856227 2 碁太平記白石噺 新吉原段 入相の 鐘さへ早く くれ果(はて)て 郭の中(うち)は万燈会(まんどうえ) かぶの菩 薩の色揃へ わけて全盛宮(みや) 城野(ぎの)が 部屋は上品(じやうぼん)奥二階 3 …

碁太平記白石噺 田植の段

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856226 2 碁太平記白石噺(四冊目)田植の段 此田のすま/\゛は 水が鏡 かいの 鏡かいの いとし殿御 の影を見て 水がかゞみ かいの 此田はかたい田で 植 3 られぬにやれ られぬやれ 板にらまを立るやうで うへ…