仮想空間

趣味の変体仮名

2019-01-01から1年間の記事一覧

にっぽん!歴史鑑定 なるほど!江戸時代~庶民の暮らし~

読んだTV番組 https://www.bs-tbs.co.jp/culture/kantei/ 損料屋 どう三分 かう/\いふわけだから どうぞ此よろいに三百りやう かしてくりやれ くまよ おちやをあげろ ※読み間違いでなければ「よろい」とは左脇に重ねて有る掻巻蒲団のことと思われます。「…

各国元首双六

読んだ本 http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/top 各国元首双六 (明治18年、日清日露以前のもの。このまま世界各国と仲良く交流通商できていたらよかったのにな。日本と移民協定を結ぶ直前のハワイは既にイギリス領、そのイギリスがグルメと認識され…

勘者御伽双紙 下巻

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3511865?tocOpened=1 2勘者御伽双紙下目録一 時の数自然の数の事二 交会術の事 五ヶ條三 蚊帳縦横之布数にて幾畳釣をしる事四 境内の町数をしる事五 道路里程之事六 歴術を不用してあらかた暦をしる事七 多くの…

勘者御伽双紙 中巻

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3511865?tocOpened=1 2勘者御伽双紙中目録一 男女年を待ちて嫁いりする事二 洛書の事 二ヶ條三 円陣の事 三ヶ條四 同じく中の一をかへてならべやうの事 六ヶ條五 異形洛書の事 四ヶ條六 はかりの錘の重さをかけ…

勘者御伽双紙 上巻

(冒頭風雅な詩を読んでいるといつの間にか算数の問題に導かれます。 つかみお上手。) 勘者御伽双紙 上巻 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3511865?tocOpened=1 2勘者御伽双紙序この書はつれ/\のころほひきゝ伝へし算問或は心にうかひし捷径…

跡着衣装 後編(十辺舎一九)

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929277 30(左頁)五三桐山 後編 跡着衣装叙?(さき)に五三桐山と題したるは 山旭亭真婆行なる人の著述也 能其人情の限りを尽し 桐山の頑痴五喬の好意 瀬喜川か迷惑(いかん)の意(こゝろ)逼(せまつ)て…

跡着衣装 前編(十辺舎一九)

跡着衣装 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8929277 2鳳凰染五三桐山 序喜怒哀楽は人間界の普段着にして笑ふてとくる春の山/\あれは 3ないて嬉しき鶯のはつ音のけふしの玉あられも実と誠のかけ日向小端出を駿河のふし鼠やつくは鼠に染あけ春の…

一谷嫩軍記 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-01008 94(左頁) 第五魏王は鄭哀(ていほう)が讒によつて美人の鼻を削しむるとかや 征夷将軍頼朝公相従ふ大小名 岡部六弥太忠澄を初め威儀を正して相詰る 頼朝御簾に向せ給ひ此度の戦ひに平家…

一谷嫩軍記 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-01008 72(左頁) 第四 道行花の追風礒千鳥 いく夜寝ざめの物あんじ 二世とかねたる たゞのりは はかなくうたれ給ふ共 又鎌倉へとらはれ共 噂とり/\゛菊の前 心細布胸あはず けふ立そむる旅衣…

一谷嫩軍記 第三(含熊谷陣屋)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-01008 43(左頁) 第三世にあらば又かへりこん津の国の御影の 松と詠置し 一木と供に年を経し額の黒痣口くせに 仏の御名を唱ふれば 白毫の弥陀六と 人にしられし石屋有実交りも信心の同気同行相…

一谷嫩軍記 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-01008 21(左頁) 第二酒極る刻(とき)は乱る 楽しみ極る時は悲しむとかや 廿余年の栄華に夢跡なく覚て都をひらき 平家の一門楯籠る 須磨の内裏の要害所は海上はけはしき鵯越 追手は生田搦手は…

一谷嫩軍記 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html ニ10-01008 2 一谷嫩軍記 座本豊竹越前少掾戦克の将は国の爪牙(そうけ)犬馬の人を労則(いたわりくれんば)帷蓋(いがい)を以て是を覆ふ 況や大功の人においておや重んぜずんば有べからずと 漢書…

熊谷直実

https://ja.wikipedia.org/wiki/一谷嫩軍記 より 熊谷次郎直実中村歌右衛門其の日軍あらましあつもりきやふのうちたてまつりししさいこのところにてひとたうり物語らん さんぬる六日の夜はやしのゝめと明るころ一二をあらそうぬけかけに平やま熊谷うちとれと…

如何弁慶御前二人

読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892799 3恋ひとちうぎはいづれがおもひかけて思ひははかりなや忠と誠のものゝふに源九郎といふ狐(こん/\)あり こゝにあはれをとゞめしはあべの童子が母うへなりもとより野の身も狐(こん)の いづれも古人…

北海道の人魚図

謹白 抑此人魚の儀は宝暦七癸酉年奥州??もなく蝦夷の漁人(りよじん)某 ある時海上はるかの沖へ??しに 何やらうかみ出るものあり よく/\見るに其丈三?余り 惣身(さうみ)は魚にしてかしらは小児のごとく あまり不思議のものゆへ網をひかんとするに …

仁勢物語 下

読んだ本 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html ヘ13 00062 2(下) 2おかし男いもうとのいとあかゝほなりけるを兄をりて つらあかみくさけにみゆるわか草を 人のわらはんことをしそおもふこきこへけるかへし はつかしやなとあてことの云のはぞ…

仁勢物語 上

読んだ本 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html ヘ13 00062 1(上) 2おかしおとこほうかふりしてならの京かすかのさとへ 酒のみにいきけり そのさとにいとなまくさき魚 はらかといふありけり 此おとこ かふてみにけり おもほえす けるきんちや…

明治二十歳八月十九日日食九分九厘餘

午後二時三十六分右ので(出)より観はじめ 三時四十八分上の右に甚し 四時五十三分上と左の間にをはる(終わる)但し白河より佐渡に至る線路は皆既たるべし 此度の日食は誠に珎らしき現象にて 今を去る事百一年前天明六年正月元日以来曾(かつ)てなきよし …

浪花百景之内 四天王寺東門

この門前は河内大和の通路なれど おほくは南門に来(きた)るを便利となにゆへ常に閑静にして風色物さび松風颯々(さつ/\)として仏地の微妙(みみやう)をしめし 実に殊勝の景地なり 且例月廿一日は浪花大師巡りの順ろなれば くん集(じゆ)なすことおび…

浪花百景之内 北新地梅之橋白雨

此里は蜆川に添ふて東西七八丁が間 両側裏町 青楼建ちつらねて 壱丁目 二丁目三丁目と分かち 南は大川堂嶋に隣り北は曽根崎北野の佳景を望む 殊に二丁目は妓娼(こども)の品格賤しからず 諸候の御蔵屋敷 貴客(きかく)富客(ふうかく)遊宴して四時(しじ…

小春と治兵衛の書置き

大長寺蔵:画像はTV番組より(番組名失念、日本の芸能だったかな) 今宵あり かたき御おしへにあつかり忝存候 私共浅間敷身の果みらいのほともおほつかなく存候 何とそなきあとの御とむ らい?成候下はゝ忝奉存候 これのみ御頼申上?書残申候 以上 十月十四…

浪花百景之内 川口の真景

土佐堀川 堂嶋川 蜆川の三流合し此所に分流して一は西へ あぢ川に落一は南へ木津川に落つる 此図は木津川の分れ口にて船御番所ぎゝとして ちうや出船入船を改めたまふ此ほとり都(すべ)て景色(けいしよく)絶妙にして雨中雪中はいふも更なり ことに月夜は…

浪花百景之内 鶴満寺

靍満寺(くわくまんじ)は淀川の西岸長柄(ながら)村に有りて 天台宗の一宇なり 寺中に糸桜数株(すちう)ありて しかも老樹たり 満開の頃は雅俗の遊人こゝにつどひて花を賞じ瓢の腹を空しくして田楽に腹をふくらし帰るを忘るゝも又多かり 鐘楼の古鐘は世に…

日々新聞 第八号

https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 新聞文庫より 奸通は盗心と同事爰に珍成 老人所は福島辺とかや五郎右衛門とて六十の上三つ四つ超しながら同村なるお梅とて是も五十二三とかや 此お梅には本夫あり いかゞの縁や五郎右衛門と奸通なせしを評判となりしは天…

鎌倉三代記(紀海音) 第五

読んだ本 https://www.waseda.jp/enpaku/db/ イ14-00002-193 79(左頁) 第五天道はみつるをかき地道はおごりをにくむとかや さても判官能員はわかさのつぼねじがいゆへ せきあく世上にろけんのうへさいつ頃より頼家卿 御ぶれいはなはだおもうしてこときはま…

鎌倉三代記(紀海音) 第四

読んだ本 https://www.waseda.jp/enpaku/db/ イ14-00002-193 62(左頁) 第四 わかさの局道行うれしとは むかしぞよみしほし月夜 あくるわびしきかまくらの御所の御もんお七重やえ こへつしのびつかくろいつ わかさのつぼねいもふとはあさぢといへどあさから…

鎌倉三代記(紀海音) 第三

読んだ本 https://www.waseda.jp/enpaku/db/ イ14-00002-193 43(3行目) 第三もろこしにまさりし物は何々ぞ 京はぶたへと大みやうのお道具持のつくり鬚 そろふて/\かちのしゆ 手をふる腰ふるとりげふる 靍が岡への御さんけい前駆後乗きらめきて ひかりを…

鎌倉三代記(紀海音) 第二

読んだ本 https://www.waseda.jp/enpaku/db/ イ14-00002-193 23(左頁) 第二手車の品こそかはれ 源は 清和のながれせきとゞむ こひの見なとに頼家公色と酒との乱れ髪 さばけ過たる近習がそゝりあげたるたいこ口 拍子に乗て手車の女房達はざは/\と殿御ひと…

鎌倉三代記(紀海音) 第一

読んだ本 https://www.waseda.jp/enpaku/db/ イ14-00002-193 2 鎌倉三代記(第一) 作者 紀海音広徳真異録にいわく 天地はけうあくをちやういくせず 蛇鼠(じやそ)は龍虎と成ことあたはず てんもう恢々たり去ていづくにゆかんとす 天せい大樹の御気じやう …

大阪錦絵新聞 第五十五号

相州江の島の漁父(りやうし)松本作兵衛の娘おとらは今歳十九にて片瀬村森田安次郎方へ同村寅次が媒酌(なかうど)にて嫁入なし 翌日(あくるひ)親類へ巡(まは)り媒酌の家に行き寅次の女房おくめに挨拶せんとして思はずブウと大きな放屁(おなら)を落せ…