浪花百景之内
浦江の聖天
浦江邑観喜天尊は
五百羅漢の西北在りて
浪花天尊の第一たり
霊験著明(いちじろく)して病気
平癒および祈るに
福徳円満を降(くだ)し
玉ふがゆへに米穀売り
買いの人は殊に信心を
こらし昼夜仰合(かつがう:渇仰?)の声
絶る間(ひま)なし又寺中に桜
楓(もみぢ)多く初夏の頃は杜若
咲乱れて雑人こゝに
つどひ遊観
なすも多かりき
浪花百景之内
浦江の聖天
浦江邑観喜天尊は
五百羅漢の西北在りて
浪花天尊の第一たり
霊験著明(いちじろく)して病気
平癒および祈るに
福徳円満を降(くだ)し
玉ふがゆへに米穀売り
買いの人は殊に信心を
こらし昼夜仰合(かつがう:渇仰?)の声
絶る間(ひま)なし又寺中に桜
楓(もみぢ)多く初夏の頃は杜若
咲乱れて雑人こゝに
つどひ遊観
なすも多かりき