https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312414
常盤御前(ときはごぜん)
常磐は義朝(よしとも)の妻にして 尾州熱田(あつた)の大宮司末憲(すえのり)の妹なり
近衛院の御時 容顔美麗の女を召(めさ)れんとて五百人の
内より只一人撰出(えらみいだ)されしほどの
美人なりければ 義朝亡びて
後 清盛是を妾(めかけ)となして
女子を産(うま)しむ
故に 今若(いまわか) 乙若(おとわか)
牛若(うしわか)の三子を
助く 後に牛若
の為
に さしもの
平家も一朝(いつてう)に亡ぶるは 仇(あだ)の妾となりし常磐の功也 然れば
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▲常に體(からだ)の
冷(ひへ)るとも知らずして冷し▲△
▲△とかや 是夫(おっと)を換(かゆ)るの相なりと聞(きけ)り