https://dl.ndl.go.jp/pid/1301737
卯 足柄山の姥（あしがらやまのやまうば）
春は青柳の糸繰（くり）ため 秋
は月下に機織（はたおり）ぞなく 我（わが）
子を育（そだつ）る百折千魔（ひゃくせつせんま） 赤き
心は梢の紅葉（もみち）か みさほ（操）正しき
雪の松 遖（あはれ：あっぱれ）坂田金時（さかたのきんとき）が母なり
柳亭種貞筆記
日本全国に広く分布する金太郎（坂田金時）の伝承には、金太郎のお供として、熊、猿、兎、猪などの森の動物達が登場します。中でも兎は頻繁に鉞（まさかり）を担いで金太郎に寄り添っているようで、錦絵や、ねぶたや、お正月の凧の絵柄になったり土鈴のモチーフになったりしています。
雪の松は、雪の重みに耐える松の枝の様から、堅き貞操のアイコンになっているようです。
