仮想空間

趣味の変体仮名

厄除け・災害

ほうねん亀

天保十亥七月十四日夜市中に斎也 紀州熊野浦にて 生どり ほうねん亀悪病よけの守 からだの まわり壱丈八尺かほは四尺五寸

麻疹癚語(ましんせんご)

読んだ本 https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00005224#?c=0&m=0&s=0&cv=0&r=0&xywh=-2396%2C-208%2C10407%2C4159 4麻疹癚語(ましんせんご)序 曩時(さき)に式亭主人。麻疹戯言(ましんきげん)を著して。はしかとあしかの異なるを論じ。世上の睡(…

虎列刺退治(これらたいじ)

虎列刺退治(これらたいじ) 虎列刺の奇薬広島諸臺に在勤せらるゝ歩兵大尉某(それ)氏はこの頃コレラにかゝりて死去せられたるが死後はかならず解剖して公衆の為にその病原を究むべしと遺言ありたり 依て國手(いしゃ)相集りて死体を解割(にわけ)し顕微…

肥前国蘆野浜の神社姫

此名を神社姫と号す龍宮御使女なり于時(ときに)文政二卯四月九日肥前国葦野濱上る因州八兵衛と申もの是を虫捕いたし 我は是神社姫龍宮よりの御使いなり 当年より七年の間豊年 しかれ共コロリと云病時行 人数多か死事有んへし 我姿を画に 八(?)を見る人…

件獣(くだんじう)の写真 

件獣(くだんじう)の写真 ○夫(それ)この件(くだん)といふ獣は古へよりあるといふ説有 先も文政年間に此獣出(いづ)るその時年中の吉凶を諸人に知らして我姿を家の内に張置ときは厄難病難を除くといふて三日にして死せしといふ 夫ゆへ皆銘々に其図を求…

丹後倉橋山の件(くだん)

大豊作をしらす 丹後国与附郡 何某板件(くだん)と云獣(けだもの)なり 天保七申十二月丹後国倉橋山の山中に図の如くからだは牛 面(かを)は人に似たる件(くだん)といふ獣出たり昔宝永二年酉の十二月にも此件出 其翌年より豊作打つゞきしと 古き書々に…

日向の尼彦入道

尼彦入道日向の国イリノ浜沖へ出たる入道也此入道を見たる人は熊本氏族芝田忠太郎と申者也 此入道もふす事には当年より六ヶ年豊年也と申事也 然し延当年急病にて日本人??申事也 此入道の姿を朝夕はる時は其大難をのかすと申事也

熊本真字郡のアマビコ

肥後国熊本守御領分真字郡と申所に毎夜/\猿の声して人を呼ぶ同所に柴田五郎左衛門と申人聞届の所我は海中に住む尼彦と申者なり偖告るに本年より向ふ六ヶ年豊作なるも諸国に流行病多し人間六分通り死?然し?我が姿座前に貼置かば必ず其病難を免るべ?故に此…

肥後の国熊本の人魚

ひごの国くま本のかんぬし山本氏(うじ)の娘十三才にて先達(さきだつ)てうみに身をなげ死す 当ねん七回忌に付人々多くあつまりとむらひをなせしに俄にかいちうしんどうしていぎやの姿あらわれたり其かたちづのごとくにて頭ら女のごとくかみ長くして角あり…

肥後のアマビエ

江戸時代、妖怪アマビエなるものが自身の姿を写した絵を人々に見せれば疫病退散の効果有りと言ったそうですが、やはり江戸時代にコレラが流行った時に現れた人魚も似たような事を言っており、アマビエは人魚とアマビコが同化したものかもしれないなと、日曜…

北海道の人魚図

謹白 抑此人魚の儀は宝暦七癸酉年奥州??もなく蝦夷の漁人(りよじん)某 ある時海上はるかの沖へ??しに 何やらうかみ出るものあり よく/\見るに其丈三?余り 惣身(さうみ)は魚にしてかしらは小児のごとく あまり不思議のものゆへ網をひかんとするに …

箱入娘面屋人魚

人形遣いの語源は人魚使いから起ったんだって。 へえぇ。 人魚ウ使い。 なんちゃってー 言わせねえよ! と、京伝が一人ノリツッコミしてます(於コマ13)。 読んだ本 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892706 2 寛政三箱入娘面屋人魚 京伝作 重政画 合三…

肥前国平戸の人魚図

此度肥前国平戸において沖にうきあがる姫魚竜宮より御使なり 此魚ものを云七ヶ年の間尋年なり其印には北斗星の御傍に箒星出るしかしころりと云病はやり人多く死す 我姿を絵に書 一たび見は此病をのかるべしと云て直に海中へしづみにけり 文政二年 卯三月十五…

奥州の人魚図

奥州の海辺竹駒大明神の神主に娘は七ヶ年己前行衛しれず相成候ゆへ 出し日を命日として法会いとなみけり 当年は年回に当り候上近寺の僧をあつめ施餓鬼供養致し候行は右の娘海上に浮み出 言舌さわやかに語りて曰く われは七ヶ年以前入水するといへ共 不死して…

鳥山石燕『今昔画図続百鬼』人魚図

人魚建木(けんぼく)の西にあり 人面にして魚身足なし 胸より上は人にして下は魚に似たり 是氐人国(ていじんこく)の人なり とも云

人魚図  一名海雷

人魚図 一名海雷 越中国放生渕四方浦と申所にて猟舩をなやましさまたげ候ゆへ鉄砲四百五十挺に而うちとめる 頭 三尺五寸 丈 三丈五尺 髪の毛長さ壱丈八尺 両腹に目三つ宛有 角丸く二本金色也 下腹朱の如く赤き也 鰭に唐草の如き筋有 尾は鯉のごとし なく声は…