仮想空間

趣味の変体仮名

碁太平記白石噺 第六

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html

      浄瑠璃本データベース ニ10-01458

 

50(左頁)

  第六

サア/\旦那方 お茶屋様へお腰でもおかけなさい 今日は結構なお天気で 私も仕合観音

様もお仕合でござります 咄しも差合のない私が作つたのをあげやしよ お聞なさい旦那方の

前だが 兎角世界は儒仏神の三つでなければいきやせん 其中でも仏法は口あたりが能からとかく

繁昌するは お立合にお寺様方もござりやせふが アノ地獄極楽の絵図をかけて 坊様がえと

きをするのをお聞なさい とんだ事よ ハゝこなたに御ざるは極楽のていそう 此世に置て仏法しんし善

根のくりきによつて 上品上生(じやうぼんじやうせう)の仏体をえたる所でござる こちらは地獄のていそう 此世において牛(うし)

 

 

51

馬をむごふしたるむくいによつて 人間の頭(かしら)に牛馬の體(からだ)が付てござるなんぞといふとナ ばァ様達が手を合

してなんまみだ/\ わしやァどふものみかまないはい 旦那方の前だが 牛馬をびごくした報いて牛馬に成

なら 念仏を申さふゟ手短かに 此世で仏をむごくしたらナア仏に成そふな物ヨサ こふ云所が方便 私共が

こふ云も 銭が貰ひたさ ハイ/\是はお侍様 ハイ/\是は町人方へ格別善意になると おまへついせう口合に 二文三

四文銭 なみたいていな口てはないと めん/\笑ひ催して我家/\へ立帰る 跡にどぢやうは銭そろへ 有難いけふも

まづ五百には成ました モシお茶や様 よつほどはか付ましたから 一ぱい呑で参りましよ ヲゝ御大義/\ イヤさつきに内

から持て来たコレ此ぼた餅 時分かよか参らぬか 是は有難い 併今は一ぱい呑で参りませふ ぼた餅は待た跡に

 

くふたら馬道の酒やを さして急ぎ行 参り下向の其中に人付合も吉原で 大福やの惣六 同じく跡に牽頭(たいこ)の五町

モシ南町の親方 私はちよつと寄る所がごありまする おまへは直ぐに御帰りなされまするか イヤ江戸へ行所もあれど

待合す人も有ば ちよつと堺やへよつて行こ ハ夫なら後程/\と五町はかしこへ惣六は茶やの奥へぞ入跡へ 仏には

後ろを見する尻くらい観九郎と云悪ぜげん 来かゝる向ふへ鉄棒(かなぼう)の音もちりりん花川戸の 番七が ホコリヤ久

しう逢ぬが観九郎殿替る事もこんせぬか イヤモ替る事だらけ聞てたも 親仁は長々ちうぶの上 去年の春そつ

くり往生 小僧めはかんの虫が出てころりとやらかす 日なしのしかは七口喰(くら)ふ そこで身代も売て仕廻い かゝは今どふ

店でかせがして置はい おれも当時は苦に苦をかさね 部や子でこそは候よ ハゝゝゝ此人はいつも気にくされのない

 

 

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人だよ イヤ/\まだ気をくさらしてはならぬ おれが手先で三浦やへやつた女郎 此頃受出されて残り年が三年有

こつちの取込でかまはいでいたか 先はれつきとしたやつ 此尻を持て行と捨ても三十両は取る 其証文はコレ此鼻か

ほつほに有と咄せば番七 ホソリヤ金に成はいの ヤ金に成次手にけふよい咄を聞ました 奥州の何とやら ヲゝ石

堂殿とやらの預りの宸筆(しんぴつ)とやら 若し持つている者があらば持参せい 褒美は金子三百両下さるとお代官

様ゟ云付何でもこいつを持て出ると大きな仕合 貴様もひろく歩行人じや 随分お気を付さつしやれ イヤお

りや大家様に頼まれた用が有 ちよつといてこふ コレ茶や様 此鉄棒(かなぼう)頼ます 観九郎殿此頃に ヲゝ行くか 其中逢ふと

両人は別れて〽こそは急ぎ行 にた山通(つう)の二三人 茶やが床几に腰かけて 御亭主何時じやの アイモウ七つでも

 

ござりませう ナント善公やいつそ是から直ぐに吉はらへいつて 土手からまつりや呼のくい上りはどふだろふ ヨシ こいつは

日本だ コレ里遊 手前も行か しれた事さ ガ柳樽に有 三人て三分なくなる智恵を演しとはこいつはよく

いつた コレもふ一ぱいくんなと煎じ茶も いちゃを云ふ通(つう)としられけり 深きとか今ゟ後はよもあらし コレ申問

たい事がこさり申サ 吉原て名の高い女郎サア何と云申そ しつていさるならおしへてくんさいチヤア ムゝ其名の高

女郎といつてはしれぬが 夫はとこの名は何といふ コナ人は色をしり申せは夫は行申 おら姉チアでござるチヤア

それを聞べいとおもつてナ あきんどやできくは髪結所へ行けと云し 夫で聞はそりや通に聞といひ申 マア

其通殿から聞申べいと思ひ付申た ムゝ其通とはマアおいらだか ムゝ誰だろうな ハテマア丁子ヤて丁山か

 

 

53

ひな靏か 松葉で松の井か扇やで花扇か 中近で半夫か イヤ/\今では蔦やの人町か しほ絹か こういつて

聞せても 長崎やへ阿蘭陀を見物にいつた様な物て一つもわからぬ ハテ気の毒な物 アゝもふ遅く成

イヤコレとづぞよい手かゝり求めて尋ていきや アゝ不便やと夕間ぐれ鐘は 上野か浅草を わさくたいふて皆々立て行

始終を後に観九郎か猫撫声に傍へ寄 コリヤわりや姉を尋る者そふなか 其姉に逢せてやろ

ヤアそんなら逢せてくれめすかテヤ ヲゝ逢せてやるはやるが コリヤ 其我が尋る吉原と云所へ 奉公をせにや

ならぬぞよ ハテこかいな者ても置き申人かあらば居申はサ サゝこそこじやて 其奉公するには大ぶんむつかしい コリヤ聞せ

伯父じやと云はねば 奉公にも置ず姉にも逢れぬ おれを伯父じやと云へよ ヲゝ合点か/\ サア/\そんなりや

 

おれが連て行サアあいへアイヤコレ観九郎サア待た ムゝおれを呼だは誰だヲゝ角町の親方 何そ用でもごんすか

イヤ外の事ではない ガ悪い事をするなやい高のしれた代物 笠の臺の飛ぬ先 とつとゝよしにしたがよいぞよ

コレ親方 そんないやみは云はるな 此娘はおれか姪他人のかまふ事じやない ナア姪よ コリヤ伯父じやぞ/\

アイおちサアのせ話と成申て奉公に行申 必かまふて下さるなと 訳もくはせも泣顔は姉に逢たい斗に

公界(くかい)の渕に望むかと思へばいとゞ惣六も 不便さ余り傍へ寄 コレ観九郎何と云もめんとしい 此奉公人おれが

買ふサおれに売てくりやれ ヲゝ何国なと売代物 直談次第てやりませふ ムゝそんなら年も一はいに五十両

不足なか よもや不足は有まい ガ是で物いひ有ならば おれも正体急度糺す アゝコレ/\/\親方気の短ひ

 

 

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夫では元値がはづれるけれどエゝしよ事がないと矢立取出し証文を 認める中 コレ伯父サア あの人に歩行すりや

姉サアに逢れ申か ヲゝよい/\ 委細はおれか呑込だと 証文受取惣六は おのぶ引連立帰る 金いたゞひて

そく/\と 祝ふ折から来かゝる五町 観九は小陰に向ふゟ 閙(いそ)がしそふにハイ/\/\ 飛脚と見へてはち鬢頭

行当つて是々物問ふ エゝ浅草の浪人者はとこだ ハテめつそふな 浅草の浪人者とはつまらぬ問よふ

シテ又其浪人者に何の用で イヤサ其御用と云は此状箱 急に渡さねばならぬ物 此中は忝なくも

後醍醐天皇様の御宸筆 えらい金に成代物 ナニ其中な物か金に成 ヲゝサ ムゝどれちよつと見せさつ

しやれ アイヤ是は大事の物中々町人風情の見る物でないと ふりもぎるのを引たくり 是はと立寄首

 

筋掴み くつと一しめしつてん八倒 口に手を当死骸片寄状箱を 懐中する間も傍の気遣ひ

閙がしそふに来る男 ヤア五町爰にいるか 我は/\/\/\ナア 先月切に貸た金 元利共に五十両 けふのあす

のと嘘をつき よふすつぽりとはめたなァ サア今よこすかサアとふじやムゝ返事のないはよこさぬ

気じやな どふてたゞでは返すまい お代官所へ連て行サア今あゆめと引立る マア/\待てと詫る

のも 聞ぬ半ばへ観九郎 其金わしが貸てしんしやう ムゝ終に見た事もない人が 金を借ふと

おつしやるは サアナニやら急に此場の手詰そこが相談 しらぬ人にたゞはかされぬ 何ぞ質物が見

たい アイヤ質物が有程ならば此難儀はハテ扨 其質物はたつた今 こなさんの懐へ アイヤコレ/\

 

 

55

驚く事も何もない アノナ今の代物預りやしよかい ホイ夫なればしよ事がない先当分は

貴様に是を預る ヲゝ受取た ソレ五十両遣はんせ エゝ忝い サア金戻す受取れ うぬ云分有やつなれ

ど赦してくれる 長居せいはかのめすと 立蹴にはつたと蹴たをせば尻をかゝへて逃帰る 五町は跡を

見送つて どなたかは存mzせぬが 御心入忝い ガ念の為中を改て ハテよいはいの 褒美の金は山割 人殺し

を云ぬといふ証拠はこつちも同類 ムゝ夫なれば其時迄 シテ此死骸は 奥山の片隅へ人の知らぬを

幸に 合点/\と引かたげ しげみをさして急ぎ行 観九郎はしたり顔 コリヤけふのよふに画が付事はないはい一寸

くると田舎娘五十両のたゞ取 又宸筆の掘出し 是も持て行ば三百両の褒美 コリヤ無尽場で

 

貰ふた百 ざらちよほで十貫に成た様な物じや ハゝゝゝゝシタガ其宸筆とやら どんな物じや見た

事がない ついでに拝もと封押切 あければ中には紙札一枚 ヤコリヤ冨の札 しかも一昨日突た

のじや 扨こそやらかされた 遠くはゆかじと追て行 しすましたりと立出る五町 付添金借(かし)いぜんの飛

脚 五町様首尾は シイ どふよくな観九郎め 一ぱいくらつてよい気味/\ ナント五町様 飛脚の仕打しめ殺

さるゝ身振 何とあぢをやつたでこんしよが ヤ是からは元の飴売万八と かたへの荷箱取出せば ヲゝ

おれか金貸の役もちつと褒て下され うまい物じや/\ イヤ今の観ジュロウめ 逢たならやかましかろ

こちらは顔か合されぬ どふぞ思案は有まいかと いふ中来かゝる豆蔵のどぜう 三人見るゟ能所へ

 

 

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どせう殿 コレわしらか逢ふてはわるい者か爰へくる程に コレこな様(さん)の智恵て追返す仕様はないか ハテ

智恵と云てはかいむな我々 追かへす力は勿論 イヤモ是は御免下さりませアゝコレ/\力の入事じやない

来ると云は女見(ぜけん)の観九郎 わしらか逢てはならぬしだら コレ是非にこなたを頼みます ムゝそんならアノ女見

の観九郎めかへ ムゝあいつならだましやうかごんす たいてい悪いやつじやない 其罰(ばち)てなあいつの所の

小僧めが かんの虫で死やした あいつが事は何も角もよふ知ていやす カ少し身

こしらへ コレ此飴の片荷(かたに)をかりやす まだ小道具がいる ヲゝ幸い/\爰にかなぼうか有

したかおまへ方が爰にこざつては きやつをだますに心が置かれる コレ気遣ひなさんすな一つ盃当て

 

見せませふ 委細はナこふ/\ 爰かまはずとサゝゝゝゝ早ふ/\ 出来た/\と云捨て 皆/\連立急ぎ行 かく共

しらず尻くらひ酒もくらつてほろ酔の うすくらがりをよろ/\と エゝイ酔たぞ/\ エゝいま/\しい とこを尋

てもいおらぬ モシそこらにはおらぬかと 見廻す向ふへすつくりと どぜうは惣身に飴の粉の/\ 顔もべつ

たりうとんの粉けさと見せたる継/\の しゆはんも千手観音の やどりもかゆきふる頭巾

錫杖取替りの鉄棒(かなぼう)に 宝珠にあらぬぼた餅を 紙に包めどつゝまれぬそも出来合の 地蔵

尊 観九郎は恟り うぬはコリヤえろんほの宿なしか 早くそこをなくなれと いへば妙成声を出し 善き哉/\

我は是六そろのうけ さいのかはりの四三菩薩とは我事也 ヤ何だ 四三菩薩/\といふのか有物か地

 

 

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蔵ほさつと云は聞た ヲゝ地蔵でも四三ても 好なを付けてきたらよい 何ても半分まけてやる べら

ぼうめ 長半の安めじや有まいし イゝヤ長半とは おそろしや 鐵火やうちんあびきやうくはん 一百卅六地

獄火責の 罪をすくひ取 極楽へ導く我誓願 因果は廻る車の輪 今は銭の輪金次第 因

果地蔵と此地に現じ 又はさいの川原にて十に足ぬ幼子の中にも汝が躮めは 子供にませた徒(いたづら)者

一重二重鉄石を呵責の鬼の鉄棒て 突こはされてアレ地蔵様 あの鬼めかとほへて来る 其外飴

売持遊びを かいたいと云度々に 皆おれがさいせんを遣はせる 汝も哀と思へやと衣の袖も泣地

蔵けさで 涙を拭ひいる さしも我強き観九郎我子のかせにしばられて 恩愛の涙ぽた/\/\

 

アゝ悲しい咄を聞ました扨はお前様がアノ因果地蔵様でござりますか 私の所の小僧めが参り

まして きつふ御やつかいをかけまする 承ればおさいせん迄遣ひませとは あんまりで勿体ない こゝに

四文銭が二百五十ござります 是で何ぞねだります時 買てたつて下さりませ エゝ大きにお世

話様 お茶とでもあがりませと 涙にすゝる二本棒 本たらずさし出せば ヲゝよきかな/\ 汝

が其心正直成故去年孔雀長屋にて 此世を去し我親仁も 今は極楽の東門の番

人に成ているぞよ 汝に是も伝云有 エゝ扨も/\ 仏は見通しと云が いつ/\の事迄御存で

ござりますな シテ親仁殿は何と申ましたの ヲゝよきかな/\ 今の世は専に後生願ひが多

 

 

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き故 極楽も大入 最早蓮華の上にはいられぬ 門番のひきを以て割込みでもしてや

らn 一刻も早くこいとのちよくじやう イヤ申 エゝ気味の悪ひ 憚りながら親仁にそふおつしやつ

て下さりませ よふ云てよこさしやつたなれど其様なよい所へ今行より 地獄でも大事ないから マア

伍六百年も待て下されとお伝へなされて下さりませ 定めて門番しておるなら 小遣ひも不

自由にあろ 小僧めが事聞た故 とふやら心があじき成た イヤ申爰に南鐐が一片ござります

是をお前様と親仁と 山割になされて成と 今行ぬ様になさつて下さりませ ヲゝよきかな/\

ハイ/\是はお聞届け有たそふにござります お前様も大ていの御九郎ではござりませぬに 其

 

おもそふな錫杖 アゝイヤ申お前様の錫杖は どふやら鉄棒(かなぼう)のやうでござりまするの ヲゝよき

かな/\ 是も則因果地蔵衆生さいごのいとまには汝が子供や親仁が噂 又方々の亡

者の事 触て歩行(あるく)其故に 錫杖に引かへて 今では事を触れ歩行を 冥途ではしやれてな

鉄棒引と云やすハゝとんだ事よさ アゝイヤ申/\どふやらお前様の声は聞たやうなヲゝ夫よ若しや

お前はどじやうアゝイヤコレ ヲゝよきかな/\ さいせんへんじてうなぎと成 地蔵へんじてどじやうと成

是も則因果の道理 最早我も立帰らん帰る所を見るなよ ハイ見は致しませぬ

見るな/\ 見ると一所に連行ぞ ハアゝ悲しや何の見ませふぞ 見るな/\ ソリヤ見るは/\

 

 

59

見るな/\と足早に よしずのかけへ隠れいる ハイ/\見は致しませぬ どふぞお連れ

なされぬやうに モウお帰りなされたあkと 天窓(あたま)をあげてうつかりと 始めて心は付き

ながら 狐のぬけたごとくにて コリヤマアけふはどふ云事だ ア但し夢かしらぬ迄 夢では

ないか イヤ/\夢では有まい カウト先ず爰へ日の有中に来たは じゆんれいの田舎娘

だまして売て 五拾両懐へ入たは そこで又宸筆の三百両に成る物と替たは

又それが冨のから札と替つちゃは おつかけて行く はらがへる 酒やさかなを喰つたは

銭が一本たらずと南鐐一つ取られた 地蔵はなくなる ムゝこいつは夢がしらぬ迄

 

コリヤなんだ ムゝコリヤぼた餅 ハゝア夢にぼた餅 アゝこいつはどふでもゆめじやわい

アイヤ/\夢ではない事が有るおれが懐にかの残年の証文 三十両に成やつ

がある 是があれば夢ではない トゝゝヲゝ有る/\ 是があれば夢ではない しかし どふ

いふ時節なればねんの為読で見たいがうすくらがりで読めればよがと 何

を云やらやくたいの 内証うしろに聞くとじやう よしずの葭へ水飴を ぬつて待

のは気てんのもち 観九郎は証文ひろげ うすくらがりにすかし見て ドレムゝ相

頼み申仕切証文の事 一つ 此なべと申女子 我抔実の娘に紛れ御座

 

 

60

なく候 此度我抔不勝手に付右の女子新吉原遊女奉公は申及ず 道中旅籠た飯

盛下女 其外端/\゛茶や酌取り奉公抔にも差出し申度候へ共 我抔方は其済口

御座なく候に付 貴殿を相頼み仕切奉公に差出し申候所実正に御座候 尤年季

の義は 当亥極月ゟ寅の極月迄 中年十五年 ムゝ今年は子の年 子丑寅三年よし

むまい/\ アゝ是は有ば夢ではない 何時でも三十両は取れると云物じや アゝ忝いと 戴く

所をちよいとさし 行方知ず証文の紙は上がらせ給ひける ハゝアこいつはやつ

ぱり夢じやはへと いふ間にどじやうはいつさんに跡を にごして〽急ぎ行