見立多以尽
ゆめにも見たい
夜の衣をうちかへし恋しき人を
夢にだに。見たい願ひの宝船。
遠の眠りの音なしい。
少女情(おとめごゝろ)の胸の闇。こゆる
た(?)かたき大灘を 照す。
燈台もと暗く。母親
さへも不知火の。こゝろ
つくしの果しなき。
思ひは七福即生の。神の
力も及びなき。恋の港の船かゝり。荒き
浪風ふきおこし。錨の綱の切ぬを祈る
見立多以尽
ゆめにも見たい
夜の衣をうちかへし恋しき人を
夢にだに。見たい願ひの宝船。
遠の眠りの音なしい。
少女情(おとめごゝろ)の胸の闇。こゆる
た(?)かたき大灘を 照す。
燈台もと暗く。母親
さへも不知火の。こゝろ
つくしの果しなき。
思ひは七福即生の。神の
力も及びなき。恋の港の船かゝり。荒き
浪風ふきおこし。錨の綱の切ぬを祈る