仮想空間

趣味の変体仮名

曲亭馬琴

 

f:id:tiiibikuro:20180126153438j:plain

 思ふのみにて 曲亭馬琴
はい坊主あかりに出よと
たれも見よしやうしにつける

あらんと
云ひしを思ひ出てさそ/\
てものかれかたきは心のいゝと
のかれぬとしかし世をのかれ
人のいふは首を刺れは世を
何やら有と聞しに又かたへの
仏あれは衆生衆生あれは

 

左から読むようです。

 

仏あれば衆生有り 衆生あれば何やら有りと聞しに
又傍えの人の言うは 首を刺されば世を逃れぬと
然し世を逃れても 逃れ難きは心のいいと言いしを
思い出して さぞ/\あらんと 誰も見よ
障子につける灰坊主 明かりに出でよと思うのみにて 
曲亭馬琴

 

 

これは読み難い。

f:id:tiiibikuro:20180126153455j:plain

 つきせしな齢は
さゝれいし亀のよろつ
よもきの嶋をおふまて

 

意味もわからん。尽きせしな齢は細石亀の万代もきの島をおうまでハア?
いやなんとなくわかるけど「きの島をおう」てなに?

 

 

金谷美術館に於ける「アートで見る南総里見八犬伝展」の図録より

f:id:tiiibikuro:20180126153403j:plain

馬琴の肖像画でした。