仮想空間

趣味の変体仮名

辰姫(清原深養父) 小倉擬百人一首

 

 

 

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

夏の夜は

まだ 宵ながら

あけぬるを

空のいづこに

月やどるらむ

 

 

佐殿(すけどの)伊豆に遠流(さすらひ)の頃 伊東

女(むすめ)と深く契る 頼朝は平家

聞(きこ)えを憚り 辰姫は父祐親(すけちか)に

知れん事を恐る 実(げ)に世の中

に忍ぶ恋ばかり いと/\節(せつ)

なるものはあらじ