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思ふよねなく わしが思ふよに浮世がならば 雪を
かいつくねて もつて五丁の燈籠とせん歟 将八朔(はたはつさく)の
無垢となさんか 燈籠は軒端の花を照らし 無
垢は聯子(れんし)の月に映(えい)ず 月といひ花とよぶ その
名を聞(きく)より やがて俤(おもかげ)の をしはからるゝとは閑草(つれ/\くさ)の
言葉の露 月の俤 雪の膚(はだ)みるがことく(如)に かひ
つらねし秋の蔦屋の細見は 思ふよふなる
浮世の宝 花奢(きやしや)な物とは是(これ)なるべし
雪をかいつくねじ兎のとし 京街堂
花奢な文月のはしめ 淀早牛題