仮想空間

趣味の変体仮名

弘化三丙午年

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/14443498

 

弘化三 丙 午年

 

正面にすへしかゝみも大たいも内相応に巳事也けり

二日参すへのためとて小をおもふ情もあつき亥のめ章つ

三よしのも初瀬も嘸と大方は花の旅路に辰や此ころ

四方山のつゝじ手折りて小供迄もふけをなして戌る八日ひ

五月雨の其口あきて大あくびはてはさひしく卯たゝねをしつ

閏あとへ又買に来る小とも客粽とかしは酉かへ引かへ

六に居て風心地よき大水や深ミあんまを寅す夕くれ

七夕の逢瀬そのこり大?のあくれはわかれ申二つ星

八晴にてけふ致されし小鳥すら神の恵て寅れさるらん

九?(升?)飯ふ思わぬすゝの大吹に下女はしふ/\未まひしつ

十分の路なりけり小倉山紅葉の時雨丑とおもわじ

霜ふりし後にもて来る大根はふとく見ゆれと午くにへなん

極りのあるにとく/\小べんのうへものをよく子きる百姓