仮想空間

趣味の変体仮名

2021-01-01から1年間の記事一覧

伊賀越道中双六 第二 行家屋敷の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 9 第二 行家屋敷の段 春毎に 詠めは飽かぬ鎌倉山 仁義を守る武士も 旦(あした)に隠す胴が谷 和田 行家が一構へ書院先の鑓取も 打手に靡く嬪仲間塵取役や掃除番 其…

伊賀越道中双六 第壱 靏が岡の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 2 座本 竹本太市 太夫 竹本染太夫 直伝 伊賀越道中双六 大字七くだり 大坂島ノ内中橋三ツ寺筋北へ入 けいこ本 寺田吉九郎新版 伊賀越道中双六 座本竹本太市 第壱 靏…

平太郎住家(木遣音頭)の段

ピアノ弾かないのにバネ指、テニスしないのにテニス肘、半年余りすっぱりとパソコンのタイピングを止めたらちっとはマシになったかな。今月の文楽公演にて卅三間堂棟の由来「平太郎住居の段」を初めてカットなしで観ましたら、あらら、こんなに惨たらしい展…

満方

火水風災難輯(一) 11ページ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 1 地震風火水災綴 一 11 信越大地震 抑信陽は 郡数十郡高五十 四万七千三百石に及び 日本高土第一の国にて尤 山川多く四方に水流なし 上の国にて人はしつそにして名産多 五こく豊ぎようの…

浪花文章夕霧塚 第十一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 87(左頁5行目) 第十一冊目 「浮世なれ 疑ひをとく決断所此世あの世の国境 卿代官の広書院近習取次諸役人 庭には捕手が立並び 双 方だまれだまりおろと わめき…

浪速文章夕霧塚 第十冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 74(左頁) 第十冊目 名に高き 四条川原の夕景色床(とこ)の 詠めも早過て 秋風さむく吹すさひゆきゝも浪 の石はしる 水音迄も秋は猶 いとしん/\と物すごし …

浪花文章夕霧塚 第九冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 63(左頁) 第九冊目 錦なす都の家居 軒はへし 猪隈(いのくま)通りに憂ふしの竹の格子に井の字窓 手習指南の看 板も墨ぐろに書く能筆の流儀も玉置新蔵と所に…

浪花文章夕霧塚 第七冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 53(右頁4行目) 第七冊目 「わかれ行 春の夕ぐれに山々を見渡せば 折しも春風に桜の花がちりかゝる ちり/\ばつと 花のちりたるは 空にしられぬ雪かと見へて面…

浪花文章夕霧塚 道行ふたつあみ笠(第八)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 61(左頁) 道行ふたつあみ笠 名にしおはゞ いざこととはん都鳥 我をかくまふ人ありや なき名を呼で都鳥 /\/\と ぞ売ありく いわう細工で飛ぶ鳥も風に任する…

浪花文章夕霧塚 第六冊目

早稲田浄瑠璃データベース、途中迄読んだ所で閲覧不能になるも後日復活。よかった。原因は未だ不明。 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 40 第六冊目 難波津に咲や此里 色竸べ 光る源氏の四町をば…

火水風災難輯(一) 5~10ページ

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592140?tocOpened=1 1 地震風火水災綴 一 5 (上) 大地震のはなし 夫山城の国平安の都は其昔桓武 天皇草創の地にして四神相応の場 万代ふえきのみやことかや 然るに当文政 十三年寅七月二日三日両日両夜大地…

人心両面摺 十返舎一九

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9892936 3 滑稽のことばに曰。おもて見さんせやくまい物 かとは。所謂悪(にく)い/\は可愛(かはゆい)の裏にして。又初会に客 の名を呼(よぶ)は。其裏を返させんか為なり。羽二重ずれの 大通(だいつう)…

浪花文章夕霧塚 第五冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 30(左頁3行目) 第五冊目 親の科身にもかゝりて浪人し 谷町筋の藤の棚おはをからせし平岡左近 父左太夫が衒られし 色紙の科でつゞれ着て妻や娘の手爲業(しご…

浪花文章夕霧塚 第四冊目 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 23(3行目) 第四冊目 浪速の京の中船場 よき絹着たる商人(あきんど)の軒をならべし道修町 藤屋伊左衛門と書しるす薬 種袋に名を譲り 了哲といふ閑隠居 六十…

浪花文章夕霧塚 第三冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 18(6行目) 第三冊目 鳩の峯松に巣をくむ雄(おとこ)山 東谷の賑はしさ社務神主も集りて 勅使のお入と不 浄をはらひ褥を設相待ば 早御出と下(しも)男箒片手…

浪花文章夕霧塚 第二冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 13(2行目) 第弐冊目 人々は礼儀を のべて「出て行 世の中は憂き事しげき 呉竹の 伏見の賑ひ 稲荷海道東路の道の衢(ちまた)に枝茂る 藤の森迚名も高く茶店の…

浪花文章夕霧塚 第一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 2 浪花文章夕霧塚 座本・豊竹越前少掾 第壱冊目 太刀は鞘弓は袋と納りて 鳴渡の沖に立浪の 千代にかたまる阿波の国 児嶋殿と聞へしは 先祖の武功 名も高く 行儀…

夕霧阿波鳴渡 下之巻 相の山

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-816 31(左頁) 下之巻 〽夕べあしたの かねのこえしじやくめつ いらくとひゞけども聞てナ おどろく人もなく のべより あなたの 友とてはけちみやく ひとつにじゆず…

夕霧阿波鳴門 中之巻

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-816 17 中之巻 春や延宝六年と明わたる世もむかしの京 難波の けさはめづらしき妻子引ぐし旧冬(きうたう)より 上本町の道場の 玄関がまへかりざしき お国の御用あ…

夕霧阿波鳴渡 上之巻

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-816 2(左頁) 夕霧阿波鳴渡 近松門左衛門作 年の内に春は来にけり一うすに 餅花 ひらく餅つきのにぎ/\はしや九軒 町 嘉例の日取吉田屋の庭の竃は 難波津の 歌の心…

十二段さうし 下

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567248?tocOpened=1 2 第十一 ふきあけの事 かくて御ざうしは。ふきあけにつき給ひて。其後一日は たびのつかれ。二日は神やみ。三日はびやうきとうちふし給ひ ける。吉次此見奉りて申けるは。いかにくわじや…

十二段さうし 中

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567247?tocOpened=1 2(左頁) ▲第七 しのにのだんの事 みねのあらしも長閑にて。たにの小川もなみたゝず。しるも しらぬもをしなへて。人をとがむるさとのいぬ。こえすむ程 にもなりしかば。今時分もよかり…

十二段さうし 上

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2567246?tocOpened=1 2 十二段さうし さるほどに。かねうり吉次のぶたかは。御さうしをともなひ。みち のくさしてくだりしが。はやほどなくみかはの国。うあはぎの宿 長者のもとにつきたまふ。こゝに又。上る…

妹背山婦女庭訓 四の切

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 213 妹背山婦女庭訓 四段目の切 竹于雀(たけにすゞめ) 214(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の切 されば恋する身ぞつらや 出るも入も 忍ぶ草 露踏 分て橘姫 すご/\帰る対の 屋の 障子にばらり打礫 215 …

妹背山婦女庭訓 四の中

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 157 鱶七使者の段 妹背山 四の中 158(左頁) 妹背山婦女庭訓 四段目の中 栄ふるに花も時し有ばすがり嵐 の有ぞとは いさ白雲の御座(たかみくら) 新たに造る玉殿は 彼唐国の 阿房殿 爰に写して三笠山…

妹背山婦女庭訓 四の口

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 111 杉酒屋の段 妹背山 四の口 112(左頁) 妹背山婦女庭訓 四の口 日と供にいとなむさまも 入相の 四方のいちぐら戸 ざし時 子太郎跡を打 見やり 灯を上げ表の戸 113 夜の構へのそこ爰と こなた の道…

妹背山婦女庭訓 三の切 

読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/856493 1(左頁) 大阪舩町 加嶋屋清助板 妹背山掛合 再板 婦女庭訓 三段目 2(左頁) 妹背山婦女庭訓 三の切 古への神代の昔山跡の国は 都の始にて妹背の始山々 の中を流るゝ吉野川 塵も 芥も花の山 実世に遊…

謡百番四季詠 牛若

謡百番四季詠 牛若 呉竹や ふしみの 雪のしたおれに つもれはつらき 我おもひかな 歌川芳梅画