仮想空間

趣味の変体仮名

床本

加ゞ見山旧錦絵 第五

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 39(左頁) 第五 秋の山 紅葉の床に男鹿のねたよしほらしや たてぬきに露霜おりし 錦は山のもみちばの 渡らば 錦なかたえん浮世渡りの かづ/\に うきをつもりし雪…

加ゞ見山旧錦絵 第四

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 32(左頁) 第四 花の名所は エソレ都に芳野 エズトセノセイ 井手の山吹 エソレ杜鵑に花萩よ エズトセノセイ 何と徳笠 花崎の花 問屋迄は余程遠い 休んで一ふく飲ふ…

加ゞ見山旧錦絵 第三

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 17(左頁) 第三 爰に鎌倉の守護職管領足利持氏卿 三老と供に民の裁断聞こし召されん其為に 門注(もんぢう) 所に入有ば 相詰る人々に老臣仁木将監 和田左衛門紙崎…

加ゞ見山旧錦絵 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 6 第弐 五月半の 花菖蒲(あやめ)爰も名にあふ東路や梅沢村に足休め 茶店女房の器量よし よしや芳簀(よしず)の茶の花香色を含みし優(やさ)姿 折からくる足軽の…

加ゞ見山旧錦絵 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01093 2 浄瑠理役割 初段 豊竹富太夫 野沢八百八 第弐 口 豊竹峯太夫 野沢富次郎 中 豊竹紀志太夫 野沢東五郎 ヲク 豊竹新太夫 野沢佐野八 第三 口 豊竹浅太夫 野沢藤吉 …

御所桜堀川夜討 第五(花扇邯鄲枕)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 84(右頁三行目) 第五 明渡るのべも山路もてる空は 敵の心は蔵馬道夜共昼共弁へず 逃るを追かけ ぼつ詰て土佐が乗たる俊足逸物 おろしも立ず飛のつて相合馬の…

御所桜堀川夜討 第四 道行伊勢みやけ

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 62(左頁) 第四 道行伊勢みやけ 思ふ事 内外(うちそと)の宮に ひく鈴のならずばよもやさばかりの 参宮同者は よもあらじ 義経の北の方卿の君御くはいたい御…

御所桜堀川夜討 第三 弁慶上使の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 41(左頁) 第三 風の勢は大海の浪を動せ共 井の内の水を動す事あたはず 九郎判官 義経公梶原父子が讒言にて 御舎兄(しやきやう)右大臣家ノ御不審日々にいや…

御所桜堀川夜討 第二

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 18 第二 施しは財(たから)と法と無畏の三つ 権者(ごんじや)の詞さかんなる 九郎判官義経いまだ牛 若たりし時 五条の橋の千人切と 世の取ざたも年月も早十三…

御所桜堀川夜討 第一

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-308 2 御所桜堀川夜討 作者 文耕堂 三好松洛 恩は春のごとく威は虎のごとく 訓(おしへ)は父のごとく 愛は母のごとしと 李厳(りげん)を謡ひし史民の 詞 今此時に…

伊賀越道中双六 第十 敵討の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 99 第十 敵討の段 されば唐木政右衛門股五郎を付け出し 夜を日に継で伏見を出伊賀の上野と心ざし 先廻りして代官 所の届けも済みて北谷の 四つ辻に主従四人 我劣ら…

伊賀越道中双六 第九 伏見の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 89 第九 伏見の段 男共/\ 胴の間へお蒲団は入ったかな ハイ艫(とも)の間の四人様水菜は爰に置まする コレ舟頭 衆此荷物割破(われ)物じやぞ ソレ気を付けて貰は…

伊賀越道中双六 第八 岡崎の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 68 第八 岡崎の段 世の中の苦は色かゆる 松風の音も淋しき冬空や霰交りに降積る 軒もまばらの放れ家は岡崎 の宿はづれ 百姓ながら一利屈主は山田幸兵衛と 人も心を…

伊賀越道中双六 第七 関所の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 61 第七 関所の段 藤川の新関と人に云ど影の郷 一村籠る松影に茶屋の娘のお袖とて 年は二八の 跡や先まだ内証は白歯の娘 雪気いとはぬ寒空に 水の出花や煎じ茶の 仏…

伊賀越道中双六 第六 沼津の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 48 第六 沼津の段 東路に 爰も名高き沼津の里 ふじみ白酒名物を 一つ召せ/\駕籠にめせ おかごやろかい参らふか おかご/\と稲村の 影に巣を張り待かける 蜘蛛の習…

伊賀越道中双六 第五 郡山屋敷の段 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 31 第五 郡山屋鋪の段 昔は山の跡なれや 今も名のみは郡山 家中屋鋪もつくろはず直ぐな 唐木の正め有る 家の柱は退き去りに奥様役の留主預り石留武介は忠義者 常の…

伊賀越道中双六 第四 郡山宮居の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 25 第四 郡山宮居の段 君萬歳の祈りとて 神に歩みを運ぶなり/\ 国の初めの其昔 誰名付てや郡山 城下の見付 筋武家町人のわかちなく 引もちぎらぬ弓八幡(やはた)…

伊賀越道中双六 第三 円覚寺の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 16 第三 円覚寺の段 されば沢井股五郎行家を討て立退くより 直ぐにかけ込円覚寺 門戸を閉して関近藤海田荒川 沢井を始 皆昵近の若殿原 若し上杉ゟ寄せ来る共引きは…

伊賀越道中双六 第二 行家屋敷の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 9 第二 行家屋敷の段 春毎に 詠めは飽かぬ鎌倉山 仁義を守る武士も 旦(あした)に隠す胴が谷 和田 行家が一構へ書院先の鑓取も 打手に靡く嬪仲間塵取役や掃除番 其…

伊賀越道中双六 第壱 靏が岡の段

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01451 2 座本 竹本太市 太夫 竹本染太夫 直伝 伊賀越道中双六 大字七くだり 大坂島ノ内中橋三ツ寺筋北へ入 けいこ本 寺田吉九郎新版 伊賀越道中双六 座本竹本太市 第壱 靏…

平太郎住家(木遣音頭)の段

ピアノ弾かないのにバネ指、テニスしないのにテニス肘、半年余りすっぱりとパソコンのタイピングを止めたらちっとはマシになったかな。今月の文楽公演にて卅三間堂棟の由来「平太郎住居の段」を初めてカットなしで観ましたら、あらら、こんなに惨たらしい展…

浪花文章夕霧塚 第十一冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 87(左頁5行目) 第十一冊目 「浮世なれ 疑ひをとく決断所此世あの世の国境 卿代官の広書院近習取次諸役人 庭には捕手が立並び 双 方だまれだまりおろと わめき…

浪速文章夕霧塚 第十冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 74(左頁) 第十冊目 名に高き 四条川原の夕景色床(とこ)の 詠めも早過て 秋風さむく吹すさひゆきゝも浪 の石はしる 水音迄も秋は猶 いとしん/\と物すごし …

浪花文章夕霧塚 第九冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 63(左頁) 第九冊目 錦なす都の家居 軒はへし 猪隈(いのくま)通りに憂ふしの竹の格子に井の字窓 手習指南の看 板も墨ぐろに書く能筆の流儀も玉置新蔵と所に…

浪花文章夕霧塚 第七冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 53(右頁4行目) 第七冊目 「わかれ行 春の夕ぐれに山々を見渡せば 折しも春風に桜の花がちりかゝる ちり/\ばつと 花のちりたるは 空にしられぬ雪かと見へて面…

浪花文章夕霧塚 道行ふたつあみ笠(第八)

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 61(左頁) 道行ふたつあみ笠 名にしおはゞ いざこととはん都鳥 我をかくまふ人ありや なき名を呼で都鳥 /\/\と ぞ売ありく いわう細工で飛ぶ鳥も風に任する…

浪花文章夕霧塚 第六冊目

早稲田浄瑠璃データベース、途中迄読んだ所で閲覧不能になるも後日復活。よかった。原因は未だ不明。 読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 40 第六冊目 難波津に咲や此里 色竸べ 光る源氏の四町をば…

浪花文章夕霧塚 第五冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 30(左頁3行目) 第五冊目 親の科身にもかゝりて浪人し 谷町筋の藤の棚おはをからせし平岡左近 父左太夫が衒られし 色紙の科でつゞれ着て妻や娘の手爲業(しご…

浪花文章夕霧塚 第三冊目

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 18(6行目) 第三冊目 鳩の峯松に巣をくむ雄(おとこ)山 東谷の賑はしさ社務神主も集りて 勅使のお入と不 浄をはらひ褥を設相待ば 早御出と下(しも)男箒片手…

浪花文章夕霧塚 第四冊目 

読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース イ14-00002-603 23(3行目) 第四冊目 浪速の京の中船場 よき絹着たる商人(あきんど)の軒をならべし道修町 藤屋伊左衛門と書しるす薬 種袋に名を譲り 了哲といふ閑隠居 六十…